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少子高齢化について

【国内主要6紙の本日の社説】

2009年5月4日

(以下、掲載順は日々変更)

【読売新聞】
『日興証券買収 総合金融が競う時代の到来』
『盧前大統領聴取 変わらなかった韓国政治文化』
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【朝日新聞】
『みどりの復興 間伐の支援を広げたい』
『行政のIT化 政府全体で考えねば』
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【産経新聞】
『少子化対策 政府挙げて財源の確保を』
『台湾WHO参加 歓迎するが危うさも懸念』
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【東京新聞】
『核軍縮 『北』の実験回避をまず』
『耕作放棄地 住民力で"種まき"を』
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【日経新聞】
『人口危機の克服へ緩やかな出生目標を・チェンジ!少子化』
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【毎日新聞】
『みどりの日 土に触れ緑と語らおう』
『清水さんの自殺 介護者を守りたい』
(詳しくはこちらへ)


独断と偏見はご容赦!【最近の社説の、ここに注目】

4日付
「産経新聞」『少子化対策 政府挙げて財源の確保を』
「毎日新聞」『清水さんの自殺 介護者を守りたい』
の社説。


産経社説の、
『これまで高齢者向けサービスに偏りがちだった』
『現在の社会保障給付費は、高齢者関係が全体の約70%を占めるのに対し、児童手当や出産関係費などの児童・家族関係はわずか4%だ。あまりにも少子化対策が手薄だと言わざるを得ない』
との、一節。

そして、毎日社説の、
『介護保険が始まって10年目。同居家族がいると生活援助サービスが受けられず、要介護認定でサービス利用が絞り込まれるなど、制度変更のたびに介護給付は抑制されてきた』
との、一節。

この違いが、興味深い。


確かに、若い世代の人口が増加してゆかなければ、高齢者介護などの負担も増すばかりとなる。

もちろん「未来」も大事なことであり、対策を施す必要はあるだろうが、「今」現実に苦しんでいる人たちもいる。

このあたりのバランスが、実に難しいところだ。

これからの世代。
高齢者の介護と子育てと、これまで以上にかなりの負担を要求されそうである。


少子化対策として、個人的にはもっと、子供が欲しくてもできない夫婦に対する対策を拡充すべきかと考える。

不妊治療だとか、認知を始めとする法的な対策だとか。

倫理面など様々な問題はあろうが、本当に自分の子供を待ち望んでいる人たちである。
幼児虐待するような輩が子を持つよりも、よほどいいのではなかろうか。

また、今でも子だくさんの家庭はある。

例えば、3人以上の子供を持つ40歳代以下くらいの世帯にアンケートなどを実施し、なぜ子だくさんになったのかという理由を探ってみるというのはどうだろう。

その価値観・考え方や家計、或いは生活の実態など。
参考になるデータが集まりそうな気もする。


個人的に、少子高齢化の最大の理由は、夫婦の価値観の変化にあると思う。

昔はもっと、子供を産み育てることや老親の介護が、優先順位の上位にあったように思う。
「そうすることが当たり前」だったとでも言おうか。

しかし今は、自分たちの生活水準の向上が、最優先されているように思われる。

それを維持するためには、とても子だくさんは望めないというところだろうか。

実際、私も実家も元々は、共同トイレ・風呂なしというアパート住まいの固定電話もないような状態で、私を含めて2人の子供がいた。

もちろん「出来ちゃった婚」ではなく、自分たちの意思で作った子供である。

私もそうだが、今の夫婦だったら子供を作ることよりもまず、もっといいところに住むことを考えるだろう。


価値観の変化の良し悪しはともかく、現実問題として、昔のような考え方に戻るというのは無理だろう。

4日の日経社説でも少子化問題を取り上げているが、
『フランスなど国民が強い意志をもって少子化の克服に取り組んできた国は着実に成果を出している。日本人もそれを手本とすべきである。』
との一節が、一番現実的な対策ということになろうか。


今日の雑感

日本の平均寿命は、世界のトップクラスです。
しかもその年齢も、年々上昇しているようです。

長寿は喜ばしいことなのでしょうが、介護を要するような状態で長生きするというのは、いかがなものなのでしょう。

私自身のことでいうと、健康面や経済面で不安を抱えて長生きするくらいなら、早めにポックリ逝ったほうがいいと思っております。

極端な話、自分の命を持続させるために、他の誰かに介護や金銭などの負担が及んでしまうくらいなら、安楽死させてもらったほうがいいと思うくらいです。

他の人にこの価値観を強要するつもりは全くありませんし、同意してもらおうと望むものでもありません。

ただ、似たような価値観を持つ人も、必ずいることと思います。


【本日、あなたが最も共感しなかった社説は?】


2009年5月4日






























締切:2009年05月05日22時00分

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