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大雪山系の遭難事故について

【国内主要6紙の本日の社説】

2009年7月18日

(以下、掲載順は日々変更)

【毎日新聞】
『大雪山系遭難 ツアーの安全徹底を』
『最低賃金改定 生活保護上回る水準に』
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【読売新聞】
『自民党混乱 内紛より政策を固める時だ』
『大雪山遭難 ガイドの行動は適切だったか』
(詳しくはこちらへ)

【朝日新聞】
『分裂選挙? 時代錯誤もはなはだしい』
『西松元社長有罪 政治はどう応えるのか』
(詳しくはこちらへ)

【産経新聞】
『中高年遭難 ツアー登山の弱点克服を』
『自民党迷走 憲法改正で立て直し急げ』
(詳しくはこちらへ)

【東京新聞】
『大雪山系遭難 ツアー登山に潜む不安』
『ユドヨノ新体制 アジア安定に貢献を』
(詳しくはこちらへ)

【日経新聞】
『産業革新機構は規律ある活用を』
『時効廃止への詰めを急げ』
(詳しくはこちらへ)


独断と偏見はご容赦!【最近の社説の、ここに注目】

大雪山系の遭難事故について書かれた社説を見てみる。


まずは、被害に遭われた方々、及びその関係者の方々に、お悔やみ申し上げたい。

登山については、無理解な人も多いかもしれない。

「そんなところに行くから遭難するんだよ。行く人の気が知れない」
という声も時々聞く。

その点については、東京紙の一節、
『登山は人間の体力、周辺の地形や環境への細心の注意、決断力、登攀の技術とメンバー同士の協力などが必要なスポーツである。時には人間の能力を極限まで発揮しなければならない』
から、その魅力の一端がうかがえるような気がする。


産経紙が『安易な批判は控えるが』、毎日紙が『具体的な(中略)状況などについてははっきりしていないが』として過度の批判を避けている中、読売紙は、
『生還者の証言通りとすれば』との前置きはあるが、ガイド・旅行会社に対する厳しい批判に終始しているように思える。

もちろん、ガイドや旅行会社への批判は免れないだろう。
しかし、この時点でのこうした論調は、いかがなものだろうか。


産経紙の、
『ツアー登山は航空機予約が事前に決められていることから、山行計画が変更しにくい。ツアー登山の最大の弱点である』
及び、毎日紙の、
『ツアー参加費を徴収し、下山後の宿舎まで予約している場合、ガイドらが天候の急変などに即応して計画を変更できるかどうかにも疑問なしとしない』
との視点は、こうしたツアーにおける具体的な問題点を提示しているように思う。


また、産経紙の、
『登山者は日ごろのトレーニングを欠かさず、ツアー立案の旅行社には、十分な経験と技術、体力を持つガイドの養成を求めたい』
東京紙の、
『六十代ともなれば個々の動作も、気温の変化などへの耐久力も二十~三十代とは違う。この点をまず自覚したい』
及び、毎日紙の、
『これまで以上に慎重に計画し、入念に準備し、体力も見極めてから山に向かいたい』
などの一節は、登山に参加する側の注意点とすべきだろう。

少なくとも、読売紙の、
『ガイドが参加者を死に追いやったようなものだ』
『信頼できるガイドをいかに選ぶか。その重要さも今回の遭難は教えている』
との、冷たく言い放つような指摘よりも、参考になるのではないか。


今日の雑感

山野井泰史さんという、クライマーがいます。

以下、朝日新聞記事からの引用です。


『ベースキャンプにたどり着いた時は、凍傷になった指が鉛筆の芯みたいに黒く炭化していて、これは切るなとすぐわかりました。でも、自分の中ではすごく充実してました。オレはあそこまで力を発揮できたんだな、と。スポーツマンとしては喜びでした。』

『標高7000メートルで雪崩の衝撃で目が見えなくなったんですね。(中略)目が見えないからハーケンを打ち込む岩の割れ目がわからないんですよ。じゃあ素手で探ってみよう、どの指で探ろうかと。で、人さし指や中指は下りる行為で使うから、まずは小指からと。それで切っちゃったんです。』

『長いと2千メートルの壁をビタミン剤を口に含んだりしながら50~60時間かけて登り続けますから。』

『周り何キロにもわたって誰もいない。薄い酸素を吸って、強い紫外線を浴びて。空は水色じゃなくて紺色なんですよね。(中略)普段じゃない自分を体験したい。』


私は登山には詳しくありませんし、興味もあまりありません。

しかし、この記事を読んだ時、感銘というか憧れというか、「俺もやってみたい」という気持ちに近い、不思議な感情が生じました。

山に挑む人たちの気持ちが、少しわかったような気がしました。


【本日、あなたが最も共感しなかった社説は?】


2009年7月18日













締切:2009年07月19日22時00分
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