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社会保障カードについて

【国内主要6紙の本日の社説】

2009年4月25日

(以下、掲載順は日々変更)

【東京新聞】
『漢検協会 私物化ただして出直せ』
『尼崎事故4年 風化させてはいけない』
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【日経新聞】
『大学は中小企業との連携に踏み出せ』
『学ぶ価値ある法科大学院を』
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【毎日新聞】
『産科医訴訟判決 医療崩壊への警鐘だ』
『JR事故4年 さらに綿密な防止策を』
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【読売新聞】
『社会保障カード 住基ネット生かす実証試験を』
『補正予算 早期成立で景気底割れを防げ』
(詳しくはこちらへ)

【朝日新聞】
『臓器移植 幅広い視野から合意点を』
『温室ガス削減 中期目標の意味は重い』
(詳しくはこちらへ)

【産経新聞】
『集団的自衛権 首相は行使の決断を下せ』
『世襲制限 幅広い門戸開放の議論を』
(詳しくはこちらへ)


独断と偏見はご容赦!【最近の社説の、ここに注目】

20日付「東京新聞」『社保カード 『導入ありき』はだめだ』
25日付「読売新聞」『社会保障カード 住基ネット生かす実証試験を』
の社説。


東京紙、読売紙共に、社会保障カードの利点は認めている。

個人的にも、読売社説にあるように、
『年金や医療、介護などの情報を一体的に、常時確認できるカードができれば利便性は大きい』
ものと思うし、
『自分が各種の社会保険料をいくら納付し、医療などの公的サービスをどれだけ受けてきたか、年金は将来いくら受け取れる見込みか、といった情報が、いつでも一目で分かるシステム』
は、魅力的だ。


両紙の差異は2点。

東京紙が、
『二年後の導入を目指しており、拙速すぎる』
『政府の他のIT(情報技術)政策との関係も不明確だ』
としているところだ。

導入にあたっての実証実験について、読売紙では、
『実証試験では、こうした個人情報保護の仕組みを検証することが肝要だ』
としていくつか検証すべき点を挙げているが、不安材料はあまり書かれていないように見受けられる。

そのあたり、東京紙の、
『実験は年金、医療、介護の中で「できるものを行う」とおざなりだ』
『新しいシステムだけに、プライバシーの保護、システムトラブル発生時や転職による医療保険者変更の場合などにうまく対応できるかどうかを十分に検討し、問題点を洗い出す必要がある』
『システム全体の問題点を浮かび上がらせるには年金、医療、介護のすべてについて同時に実験を行うべきだ』
との指摘は、欠かすことのできない視点だと思う。

また、住民基本台帳ネットなどの、政府の他のIT政策との関係について。

東京紙は、『国による個人情報の管理への懸念が払拭できない』としている。

それに対し、読売紙は、
『すでにある住民基本台帳カードを活用するのが現実的な選択であろう。ICカードであり、市町村が発行システムを完成させている』
『住基カードを国民全員にきちんと普及させれば、そのまま社会保障カードになる。これとは別のシステムをもう一つ作るのは、無駄というしかない』
と、している。

この点については、個人的には読売紙の主張に共感する。

ただ、少々不安もある。

以前、「国民総背番号制」というものが物議を醸したが、それについて、個人的には「別にいいじゃないか」という考え方だった。

しかし、年金記録問題その他の不祥事など、「国」というものがあまり信用できないんじゃないかと思うようになるにつれ、だんだんと不安視するようになってきた。

そのあたり、東京紙の『国による個人情報の管理への懸念が払拭できない』との指摘も、最もだと思える。

東京紙のいうとおり、
『技術的な問題をすべて解決したうえで全国的な導入の是非を決めるべきで、「初めに導入ありき」では国民の理解は得られない』
『IT活用による利便性と、プライバシー保護との兼ね合いについて国民的議論を深める必要がある』
ものなのかもしれない。


今日の雑感

草彅剛さんが、謝罪会見を行いました。
詳細に観たわけではありませんが、謝意は伝わってきたものと思います。

今回の騒動。

近隣住民に迷惑をかけ、警察の手を煩わせ、世間を騒がせたという意味では決して罪は軽くないものと思いますが、なんだか人間らしくていいんじゃないかという気もしてきます。

謹慎その他、ペナルティが言われておりますが、個人的には、従来通りに活動してもいいんじゃないかと思うくらいです。

それでもやはり、活動自粛は避けられないところでしょうが。


【本日、あなたが最も共感しなかった社説は?】


2009年4月25日




























締切:2009年04月26日22時00分

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