新聞の社説から世の中を見る【世界の新聞「101紙」の視点】

世界の新聞の社説・TOP記事をあなたに

「韓国砲撃」北朝鮮の言い分

ご無沙汰しております。
桐鳳柳雨(とうほうりゅうう)です。

前回、新しいバージョンのメルマガを配信してみました。

それについて、少し前になりますが「Kiki」さんという方から以下のようなメールをいただきました。

------------------------------------------------------

今朝配信のかたちで良いですよ。時間のある時に貴方の考えを聞かせてください。継続は力です。細々でも続けてください。

------------------------------------------------------

ありがとうございます!

不定期配信になるかとは思いますが、今後も時々、このような形で配信しようと思っております。


また、弊誌下段を少し変えてみました。

少々長ったらしくなってしまいましたが、海外ニュース関連サイトへのリンクを、いろいろと張っております。

お暇な時にでも、ちょっとのぞいてみて下さい。

ちなみに、世界中のほとんどの国で、英文の新聞が発行されております。

英文が理解できると、世界各国の情報をたくさん知ることができそうです。

個人的には英会話よりも、英文読解力を向上させたいものと願っております。

願うだけで努力が伴っていないのが現状ですが...(苦笑)

カネもヒマもない中年男でも英文読解力が向上するような良い勉強方法をご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひともご教授下さい。


ところで、北朝鮮による砲撃がありました。

「唐突に何てことするんだ!!」
というのが、大方の感想だと思います。

この件について、当の北朝鮮ではどのように考えているのか。

下段のリンクにもありますが、朝鮮総連機関紙「朝鮮新報」の26日付「祖国のニュース」コーナーから、見てみたいと思います。


------------------------------------------------------

『朝鮮人民軍は23日、朝鮮西海の延坪島一帯の北側領海に砲撃を加えた南朝鮮軍の軍事的挑発に対応して、「断固たる自衛的措置」を講じた。』

『これと関連して、朝鮮人民軍最高司令部報道(23日)、朝鮮外務省スポークスマン談話(24日)、朝鮮赤十字会中央委員会報道(24日)がそれぞれ発表された。要旨は次の通り。』

(以下、軍最高司令部報道)

『「護国」という北侵戦争演習を行い、朝鮮半島情勢を緊張、激化させている南朝鮮軍部が、われわれの再三の警告にもかかわらず、23日午後1時から朝鮮西海の延坪島一帯のわが領海に砲撃を加える無謀な軍事的挑発を行った。』

『わが領海に撃ち込んだ南朝鮮軍の砲弾は、数十発に及ぶ。』

『今回の軍事的挑発は、いわゆる「漁船の取り締まり」を口実に、南朝鮮海軍艦艇にわが領海を頻繁に侵犯させて「北方限界線」(NLL)を固守しようとする悪辣な企図の延長である。』

『祖国の領海を守っているわが軍隊は、南朝鮮軍の軍事的挑発に即時かつ強力な物理的攻撃で対応する断固たる軍事的措置を講じた。』

『挑発者の発砲を無慈悲な鉄ついで治めるのは、わが軍隊の伝統的な対応方式である。』

『今後も、わが軍隊は南朝鮮軍がわが祖国の領海を0.001ミリでも侵犯するなら、ちゅうちょせず無慈悲な軍事的対応攻撃を引き続き加えることになる。』

『南朝鮮軍は、空言を言わないというわが軍隊の厳重な警告にしっかり留意すべきである。』

『朝鮮西海には唯一、われわれが設定した海上軍事境界線だけが存在するであろう。』

(以下、外務省代弁人談話)

『南朝鮮軍が悪名高い北侵戦争演習である「護国」軍事演習を繰り広げるとともに、延坪島で大砲の実弾射撃を計画したことについて、わが軍隊は北側領海に一発の砲弾でも落ちる場合、即時、対応打撃を加えると数回にわたって警告した。』

『事件当日である23日午前8時、北南軍事会談北側団長は、南側の団長に、延坪島一帯での砲撃計画を中止することを再び強く求める電話通知文を送った。』

『にもかかわらず、南朝鮮軍は午後1時頃から延坪島で北側領海に数十発の砲撃を加える無分別な軍事的挑発を強行した。』

『南朝鮮に山河と海、島が数多くあるのに、よりによって肉眼でも互いに見られるわれわれの目の前の島で砲声を鳴らし、火薬のにおいを漂わせた行為こそ、高度の政治的計算が敷かれている挑発だと言わざるをえない。』

『南は、われわれを刺激しないために、島から南の方向に砲撃を行ったと弁解しているが、延坪島は海上軍事境界線から北側領海内に深く入った所に位置している地理的特性によって、そこで大砲の実弾射撃を行えば、どの方向に撃っても砲弾は北側領海内に落ちることになっている。』

『南の目的は、われわれの物理的対応措置がない場合、われわれが島の周辺水域を自らの「領海」に認めたと、世論を導くところにあった。』

『今回の事件は、停戦協定が締結された後の1953年8月30日、「国連軍」司令官が勝手に、一方的に引いた不法非道なNLLのために生じた。』

『米国とその追随勢力、一部の国際機構の当局者らは、事件の真相を把握もせずに、無鉄砲に誰かを非難しようとする悪習を直さなければならない。』

『南朝鮮が味方だとして無原則にかばうなら、もっぱら火に油を注ぐことになるだけである。』

『朝鮮半島の平和と安定を重んじるわれわれは今、超人間的な自制力を発揮しているが、正義の守護者であるわが軍隊の砲門は、まだ開いている状態にある。』

(以下、赤十字会報道)

『南朝鮮当局は、「挑発」だの、「よう懲」だのと言い散らしたあげく、11月25日に開催される予定であった北南赤十字会談を無期限延期すると宣布した。』

『今回、南が強行したわれわれに対する重大な軍事的挑発と赤十字会談の無期限延期発表は、対話と北南関係の改善に執ように反対し、ことごとく阻んだ南当局の下心がどこにあるのかをはっきりと示している。』

『北南関係を破たんさせ、対決と戦争の局面へ追い込むこのような者と、対話について論じ、和解と協力について話せるだろうか。』

『われわれの善意と雅量、措置によりようやく開かれた北南対話の門は、南当局によって再び閉ざされ、北南関係ははかりしれない破局に陥ることになった。』

『南朝鮮赤十字社が会談の無期限延期を宣布した状況のもとで、われわれもこれ以上人道問題の解決にこだわる考えはない。』

『南朝鮮赤十字社は、離散家族・親せきの面会正常化をはじめ人道的事業を破たんさせたことに対して全民族の前で全責任を負うべきである。』

『全同胞の志向に挑戦して北南関係改善の雰囲気を一朝にして踏みにじり、情勢を戦争の状態へ追い込んだ李明博政権の反民族的・反統一的犯罪は絶対に許されない。』

『同族対決と戦争策動で崇高な人道的事業まで破たんさせ、同胞の頭上に残酷な災難を被らせる南当局は、民族のさらなる懲罰を免れられないであろう。』


------------------------------------------------------

北朝鮮では、
『朝鮮半島情勢を緊張、激化させている南朝鮮軍部が、われわれの再三の警告にもかかわらず、(中略)朝鮮西海の延坪島一帯のわが領海に砲撃を加える無謀な軍事的挑発を行った』
と、韓国のほうが挑発していると受け取っているようです。

そして、
『挑発者の発砲を無慈悲な鉄ついで治めるのは、わが軍隊の伝統的な対応方式である』
『今後も、わが軍隊は南朝鮮軍がわが祖国の領海を0.001ミリでも侵犯するなら、ちゅうちょせず無慈悲な軍事的対応攻撃を引き続き加えることになる』
とのこと。

なぜ、ここまで過剰に反応するのか。

それは、
『南の目的は、われわれの物理的対応措置がない場合、われわれが島の周辺水域を自らの「領海」に認めたと、世論を導くところにあった』
からである。

それでもなお、
『朝鮮半島の平和と安定を重んじるわれわれは今、超人間的な自制力を発揮している』
としています。


北朝鮮とどのように対するべきか。
様々な意見があることでしょう。

しかし。

日本の常識とはかけ離れた思想・価値観を持っているということは、対話をするにしろ何にしろ、しっかりと認識しておく必要があることと思います。

日本国内においては美徳とも言えるような謙譲・友愛といった精神も、全く通用しないかもしれません。


それでは、また。
あなたに素敵なことがいっぱいありますよう...。


【国内主要6紙リンク】

【朝日新聞】 トップ 社説

【産経新聞】 トップ 社説

【東京新聞】 トップ 社説

【日経新聞】 トップ 社説

【毎日新聞】 トップ 社説

【読売新聞】 トップ 社説


【新聞コラム社説リンク】

国内主要紙・地方紙の社説・コラムへのリンク集です。
業界紙・英字紙にもアクセスできます。
新聞コラム社説リンクより


【国内政党機関紙の主張】

「公明党」機関紙 【公明新聞】

「日本共産党」機関紙 【赤旗】


【米中韓メディア"日本語版"リンク】

【アメリカ】
「ウォール・ストリート・ジャーナル」 トップ 社説
「CNN」
「ブルームバーグ」

【中国】
「人民日報」 トップ 評論
「新華社新華網ニュース」
「チャイナネット」
「大紀元」
「中国国際放送局」

【韓国(三大紙)】
「中央日報」 トップ 社説
「朝鮮日報」 トップ 社説
「東亜日報」 トップ 社説


【海外ニュース関係サイト】

【ニュース海外トピックス】
Yahoo
livedoor
Infoseek楽天

【ニュースダイジェスト】
英国
フランス
ドイツ


日本語で読む中東メディア
世界の新聞は何を言っているか?
世界のビジネスニュース「通商弘報」
タイの地元新聞を読む
暗いニュースリンク
シオンとの架け橋(イスラエルニュース)


【その他、日本語による海外情報サイト】

ロイター
U.S. FrontLine(アメリカ)
羅府新報(ロサンゼルス)
ハワイ報知(音が出ます)
ル・モンド・ディプロマティーク(フランス)
スペインニュース・コム
スイスインフォ
ポートフォリオ・オランダ
ポートフォリオ・ベルギー
バチカン放送局
JSN(ロシア経済情報ナビ)
25today(オーストラリア)
香港ポスト
朝鮮新報(朝鮮総連機関紙)
まにら新聞(フィリピン)
バンコク週報(タイ)
南国新聞(マレーシア)
星日報(シンガポール)
じゃかるた新聞(インドネシア)
ベトナムニュース
カンボジアウォッチニュース
ブルネイ友好協会
インド新聞
サンパウロ新聞(ブラジル)


Newseum「Today's Front Pages」(英語、及び現地語表記)

OpinionSource「Today's Newsletters」(英語表記)

以下、テキストやウェブページをその場で翻訳できるサイトです。
Google翻訳 Infoseek楽天マルチ翻訳

メルマガ登録解除
バックナンバーpowered by まぐまぐ!
まぐまぐ殿堂入り
メルマガ購読
世界の新聞「101紙」の視点

読者登録規約
バックナンバー
powered by まぐまぐ!
サイト内検索
カレンダー
最近のブログ記事
カテゴリー
月毎アーカイブ
ホームページ作成 大阪

このページのトップへ