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イラク駐留米軍の撤退について

【国内主要6紙の本日の社説】

2010年8月26日

(以下、掲載順は日々変更)

【毎日新聞】
『情報公開法 「知る権利」さらに尊重を』
『農家所得補償 生産性向上のために』
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【読売新聞】
『円高加速 政府・日銀は具体策を急げ』
『阿久根市政混乱 地方自治の新ルール検討を』
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【朝日新聞】
『議会解散請求 名古屋市長の強引な問い』
『企業の貢献 本業通じ世界の人々へ』
(詳しくはこちらへ)

【産経新聞】
『貧困ビジネス つけ込まれる制度見直せ』
『民主党代表選 認められない「密室談合」』
(詳しくはこちらへ)

【東京新聞】
『地方自治を考える 市長と議会という両輪』
(詳しくはこちらへ)

【日経新聞】
『米戦闘部隊 多くの課題残しイラク去る』
『株安連鎖 日本もすぐ行動を』
(詳しくはこちらへ)


【中東メディア 最近の主な社説表題】


日本語で読む中東メディアより

『ラマダーン月と物価上昇』(Al-Ahram紙)
『この国の、「人種差別主義」の現状・・・』(Radikal紙)
『クルド人と共存せねばならないのか?』(Hurriyet紙)
『このクルチダルオールでは何も解決できない』(Radikal紙)
『終わりなき犯罪』(Jam-e Jam紙)
『男女間の『秘め事』がもたらす被害について』(Jam-e Jam紙)
『イスラエルのアラブ系議員たちに強まる逆風、自由船団に乗船していた
ズアビー議員は議員特権を一部剥奪』(al-Quds al-Arabi紙)


【世界主要紙 最近の主な社説表題】


世界日報さんのサイト世界の新聞は何を言っているか?より

ニューヨーク・タイムズ(米) 『金融改革の実施に向けて』
ワシントン・ポスト(米) 『上院に行動を迫る卵の大量回収』
デーリー・テレグラフ(英) 『高価薬は金持ちだけのものか』
ルモンド(仏) 『イスラエル首相の責任』
モスクワ・タイムズ(ロシア) 『ボウトは政府お抱えの武器商人?』
ドーン(パキスタン) 『元気づけられる国際支援』
南方都市報(中国) 『注目に値する刑法改正の軽刑化の方向』
中央日報(韓国) 『ボリビアのリチウム確保へ前進』
フィナンシャル・タイムズ(英) 『イラン宗教支配層に亀裂』


【桐鳳オススメのニュースサイト】

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独断と偏見はご容赦!【最近の社説の、ここに注目】

イラク駐留米軍の撤退について書かれた社説を見てみる。


『イラクの治安は大幅に改善された。米国務省のテロ年次報告書によれば、09年のテロは多発した06年の4割のレベルにまで減少している』(産経紙)

『イラクでは米軍撤退が近づくにつれテロは増えた。七月の犠牲者は計五百三十五人を数え過去二年間で最悪』(東京紙)

以上、どちらもウソではないのだろうが、印象がかなり異なる。

また、

『戦火と犠牲者の拡大は、テロを防ぐ味方を必ずしも増やせない。この教訓を米国はアフガニスタンでも強く認識しておいて欲しい』(朝日紙)

『米国はイラクに続き、アフガニスタンでもテロ掃討をめざす。その成功につなげるため(後略)』(産経紙)

こうした対比も興味深い。


開戦前には、日本国内でも反対運動が盛り上がった、イラク戦争。

日頃、国際紛争に関心がないような人たちまでがこぞって「ハンタ~イ」と叫んでいたものだ。

読売紙に、
『日本では、陸上自衛隊のサマワ撤収、空自の輸送任務終了とともに、イラクへの関心が薄れたように見える』
とある。

しかし個人的には、開戦直後から一気にトーンダウンしてしまい、フセイン拘束以降はまるで何事もなかったかのような印象さえ受けている。

イラク駐留米軍の撤退についてはさすがに主要各紙で社説として取り上げているが、もっとも早い新聞で今月20日、遅い新聞では本日(26日)と、かなりの開きがある。

このあたりからも、開戦~終戦時に比べ、明らかな関心の薄さを感じる。


『イラクは今も混乱の中にある』(朝日紙)
『安定にはなお遠い中で多くの課題を後に残す』(日経紙)
『節目には違いないが、明るい展望が開けたわけではない』(毎日紙)
『国際社会は今後も、イラクの動向を注視していく必要がある』(読売紙)

イラク戦争終結時、私は某大手紙に、東西ドイツや朝鮮半島の分断などを例に「戦後処理こそ重要」とする投稿をし、掲載されたことがある。

その思いは今も変わらない。

戦争が終結し、軍が撤退すればいいというものではないだろう。

『米国務長官だったパウエル氏は大統領に、イラク侵攻は米国にも世界にも「高くつく」と直言したという。占領すればイラク国民の希望も問題も、すべて引き受けなければならない、と』(朝日紙)

以上の一節が重く感じられる。


ところで、ブッシュ元大統領。

『米軍など多国籍軍によってイラク国民に虐殺と恐怖の圧政を敷いたフセイン独裁政権は崩壊した。完全とはいえないにせよ、国民が自由意思で選ぶ議会制民主政治が育ちつつある』(産経紙)

というような"功"もあるとする見方もあるが、"罪"の部分について一切問われず終いでよいのだろうか。


メルマガ誌上では、社説引用文による要約も掲載しております


今日の雑感

前にも書きましたが、毎年高校野球が終わると、本格的な夏ももう終わりという感じがします。

まだまだ日中は猛暑が続いております。

しかし、あれだけ賑やかだったセミの声もあまり聞かれなくなり、その代わりに夜になると、秋の虫たちの声を耳にするようになってきました。

早朝の日差しも心なしか柔らかく、日の出そのものの時間も遅くなってきているように思います。

季節は、少しずつ秋に向かっているようです。


【本日、あなたが最も共感しなかった社説は?】


2010年8月26日












締切:2010年08月27日22時00分
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