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「快適生活」をアジアの中流層に売れ

【国内主要6紙の本日の社説】

2010年8月24日

(以下、掲載順は日々変更)

【東京新聞】
『海保ヘリ墜落 情報隠しは体質なのか』
『暴力団排除 市民が協力する警察に』
(詳しくはこちらへ)

【日経新聞】
『痛み止めより成長促進の本筋を追え』
『パキスタン安定が不可欠だ』
(詳しくはこちらへ)

【毎日新聞】
『大卒就職率 新既卒の枠を取り払え』
『科学・技術の対話 社会との溝埋めるには』
(詳しくはこちらへ)

【読売新聞】
『菅・白川会談 政策協調で景気の失速防げ』
『大阪府民共済 お手盛り巨額退職金は許せぬ』
(詳しくはこちらへ)

【朝日新聞】
『海保ヘリ墜落 情報隠しは「常識」なのか』
『カネミ油症 政治の力で被害者救済を』
(詳しくはこちらへ)

【産経新聞】
『イラク米軍撤退 民主国家の成長支えたい』
『海保ヘリ墜落 隠蔽は不信しか生まない』
(詳しくはこちらへ)


【中東メディア 最近の主な社説表題】


日本語で読む中東メディアより

『ラマダーン月と物価上昇』(Al-Ahram紙)
『この国の、「人種差別主義」の現状・・・』(Radikal紙)
『クルド人と共存せねばならないのか?』(Hurriyet紙)
『このクルチダルオールでは何も解決できない』(Radikal紙)
『終わりなき犯罪』(Jam-e Jam紙)
『男女間の『秘め事』がもたらす被害について』(Jam-e Jam紙)
『イスラエルのアラブ系議員たちに強まる逆風、自由船団に乗船していた
ズアビー議員は議員特権を一部剥奪』(al-Quds al-Arabi紙)


【世界主要紙 最近の主な社説表題】


世界日報さんのサイト世界の新聞は何を言っているか?より

ニューヨーク・タイムズ(米) 『パキスタンに一層の援助を』
ワシントン・ポスト(米) 『中東和平の前途に横たわる障害』
ガーディアン(英) 『勝利捨てた豪労働党』
ルモンド(仏) 『金融危機再発の予感』
南ドイツ新聞(独) 『イラクの遺産』
モスクワ・タイムズ(ロシア) 『西側との協力を阻む5つの理由』
光明日報(中国) 『「第2位の経済体」のレッテルに警戒せよ』
朝鮮日報 『無断訪朝者を板門店から帰還させるな』
フィナンシャル・タイムズ(英) 『イラク駐留米軍の撤退』


【桐鳳オススメのニュースサイト】

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独断と偏見はご容赦!【最近の社説の、ここに注目】

23日付「日経新聞」
『(ニッポンを一歩前に)「快適生活」をアジアの中流層に売れ』の社説。


『よく、「中流」がなくなったといわれるが、私はちょっと違う印象を持っている。

結果としてこれまでの「中流」がなくなり格差が広がったのだが、先日来書いているように、私はこれを「普通」の水準が上がったことによるものだと考えている。

ここ20年ほどの間に急激にレベルアップした「中流」についてゆけずに振り落とされてしまった人たちと、「中流」以上の生活維持に必死になってしがみつき、行動と考えをカネ万能へと歪めてしまった人たちと...。

企業に果てなき生産性向上とコスト削減競争を強いるような「市場原理主義」の正体は、私たちの「より快適に・より便利に・より安く」ということに対する、とどまるところを知らない欲求によるものかもしれない。

しかし人類は、こうしたことを追及し続けてきたからこそ、発展をもまた遂げてきたのだろう。

人類発展の原動力となった「欲求」が、今度は逆に、人類滅亡の原因になるのではないか...。

そんな気もしてくる』

...以上、昨今の日本の現状について、以前私が当コーナーに書いた一節だ。


これまで、これに限らず、
「あまりに過剰な利便性の追求は、かえって自分たちの首を絞める結果となるのでは?」
という意味のことを書いてきた。

そう考えると、
『「快適生活」をアジアの中流層に売れ』
という、この社説。

「アジア諸国から外貨を獲得しろ」と推奨するばかりか、「"過剰な利便性の追求"という価値観を植えつけろ」という主張にも聞こえてくる。

ある意味、ヘタな兵器より強力な、ボディブローのように後からジワジワと効いてくる有効な攻撃手段ともいえるかもしれない。

日経紙は、そこまで計算した上で社説を執筆したのだろうか?


メルマガ誌上では、社説引用文による要約も掲載しております


今日の雑感

昨日、当コーナーに、
『自分の仕事の処理能力を高める努力・工夫をしているのか』
ということを書きました。

そう言うと、特にフリーターや派遣従業員といった人の中から、
「今の仕事は不本意なものだ。本当に自分のやりたい仕事なら努力もするが、今の仕事は単にカネを稼ぐ手段。テキトーにこなしていればいいだろう」
という声も聞こえてきそうです。

しかし、「努力」や「工夫」といったものは、しようと思ってすぐにできるものではないと思います。

本当に「努力・工夫・精進」したいものに出会った時に有効な「努力・工夫・精進」ができるよう、日頃から「努力や工夫の"練習"」をしておくといったことが必要ではないでしょうか。

また、自分自身の「枠組み・器」を広げておくということも大切だと思います。

本当に吸収・会得したいと思った知識・技能に出会った時に、それをたくさん自分のものにできるようにしておく...。

そのためには、たとえば自分の作業能力の最高値が100だとしたら、日々、101とか102くらいの仕事はこなす必要があるように思います。

以前にも紹介しましたが、スイスの教育家・ペスタロッチの言葉に、
「人間は日常従事している労働の内に、自分の世界観の基礎を求めなくてはならない」
というものがあります。

何だか、このことと通底しているようにも思えます。


【本日、あなたが最も共感しなかった社説は?】


2010年8月24日













締切:2010年08月25日22時00分
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