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「クリスチャンである後藤氏」という視点

2015年2月2日(月)15時現在の各紙サイトより

国内主要紙一面トップ記事、及び社説・主張

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【朝日新聞】
「朝刊一面トップ」
『「後藤さん殺害」映像、「イスラム国」が公開 首相「テロ許さない」』
「社説」
『「イスラム国」の非道 この国際犯罪を許さない』

【産経新聞】
「朝刊一面トップ」
『後藤さん殺害映像 首相「罪を償わせる」「イスラム国」追加テロ示唆』
「主張」
『後藤さん殺害映像 残虐な犯罪集団を許すな 対テロで国際社会と連携』

【東京新聞】
「朝刊一面トップ」
『「敵」と見なされた日本 後藤さん殺害映像 「イスラム国」が公開』
「社説」
『日本人人質殺害映像 絶対に許せぬ蛮行だ』

【日経新聞】
「朝刊一面トップ」
『邦人テロ、脅威なお 「後藤さん殺害」映像公開 政府、安全確保徹底へ』
「社説」
『後藤さんの志を踏みにじる卑劣な犯行』
『食ビジネスは「脱・画一化」へ』

【毎日新聞】
「朝刊一面トップ」
『「後藤さん殺害」映像 「イスラム国」公開 「今後も日本人標的」』
「社説」
『日本人人質事件 この非道さを忘れない』

【読売新聞】
「朝刊一面トップ」
『後藤さん殺害映像 「イスラム国」公開』
「社説」
『後藤氏殺害映像 「イスラム国」の蛮行を糾弾する』


きょうの一言

キリスト教界のニュースを伝える「クリスチャントゥデイ」というサイトから、
クリスチャンでもある後藤健二氏が書いた『戦争に行くという意味』という
コラムをご紹介します。
イラク戦争を取材した時の体験を元に書かれています。


『本気で「敵」扱いをされて銃口を向けられたことは確かにショックでした。
でも、私の中でトラウマとなったのは、車を一人出ていった瞬間、心の中で
家族に"さよなら"をしてしまったことでした』

『イラクの復興のために働きに来ていた二人の大使館員は、家族に"さよなら"
を言わずに命を落としたであろうに、自分はどうだ?「なぜ、『さよなら』
してしまったのか」「『さよなら』をしたのに、なぜ、おまえは生きて帰って
きたのか」と、四六時中、自分自身を責める問いかけが続きました』

『与えられた命に対して、勝手に袖をふった罪は大きい。たとえ、どんな状況下
であったとしても。それはもう、自分自身ではぬぐいきれない罪ではないか-。』

『戦争の狂気も、平和な日常もどちらも他ならぬ私たち人間の「生きる営み」
なのだとしたら・・・私たちはどちらの暮らしを選ぶべきなのか。すべての
人間に与えられた命の尊厳を考えた時、私たちの答えはただひとつなのだと
思います』


「クリスチャン」「命」という言葉をキーワードに、後藤氏の今回の経緯を
改めて見つめ直してみると、また違った感慨が湧いてきます。

後藤氏に対して「俺だったら自殺する」「舌を噛み切って死ね」などといった
ツイートがあるのを見ました。
とても嫌な気分になりました。

私も、『もしも人質になったら「俺の命などどうでもいいからテロには屈する
な!」と叫んでテロリストの1人でも道連れに死んでやる』などと、平和な
日常に身を置いたままなら勇ましいことをいくらでも思いついたりしますが、
本当にそうなったとしたら、おそらく日本の悪口を言いつつ相手の要求を何でも
聞き入れてでも生き延びようとするだろうことが、容易に想像できます。

世界で起こっている紛争、そしてそれによって失われる命ということに、
私たちは何と無力なことなのでしょう。
そして、平和な日常でぬくぬくと暮らす私たちは何と勝手なことを考えて
しまうのでしょう。
いつも、絶望的な気持ちに陥ってしまいます。

私は時々、詩めいたものを書くのですが(というか本来はそちらがメイン
なのですが)、以前『叙利亜』という戯言を書いたことがあります。
よろしければ、興味がお有りの方だけご覧ください。


湯川氏、後藤氏の関係者の方々に、心からお悔やみを申し上げます。

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