新聞の社説から世の中を見る【世界の新聞「101紙」の視点】

世界の新聞の社説・TOP記事をあなたに

雇用不安について

【国内主要6紙の本日の社説】

2010年1月10日

(以下、掲載順は日々変更)

【日経新聞】
『法的整理を日本航空再生の出発点に』
『米ロは核軍縮条約締結急げ』
(詳しくはこちらへ)

【毎日新聞】
『2010再建の年 地域主権 地方議会も変化の時だ』
(詳しくはこちらへ)

【読売新聞】
『多極化する世界 確かな外交戦略をどう描く』
(詳しくはこちらへ)

【朝日新聞】
『韓国併合100年 アジアのための日韓築け』
(詳しくはこちらへ)

【産経新聞】
『卑弥呼の鏡 国の成り立ち思う機会に』
『政党助成金 「抜け道」早急に是正せよ』
(詳しくはこちらへ)

【東京新聞】
『週のはじめに考える 目指そう『不戦百年』』
(詳しくはこちらへ)


【中東メディア 最近の主な社説表題】


日本語で読む中東メディアより

『ガザ国境で発射された疑惑の銃弾』(al-Quds al-Arabi紙)
『2010年に期待するのは、こんな理由・・・』(Radikal紙)
『緊張は深層部へ』(Radikal紙)
『日本の鳩山首相の去就とトルコ政治』(Hurriyet紙)
『アンカラから南東アナトリアを覆う、濃く厚い霧』(Radikal紙)
『Blut(血=エスニシティ) と Boden(地=領土)』(Cumhuriyet紙)
『政党への解党命令は合法か』(Radikal紙)


【世界主要紙 最近の主な社説表題】


世界日報さんのサイト世界の新聞は何を言っているか?より

ニューヨーク・タイムズ(米) 『セルビアの孤立からの脱却』
ワシントン・ポスト(米) 『ウガンダの野蛮な同性愛禁止法』
ガーディアン(英) 『アイスランドが預金返済で国民投票』
ルモンド(仏) 『嘆かわしい異例、拘留』
ネーション(タイ) 『既に選挙操作を始めたビルマ政権』
光明日報(中国) 『中国の台頭と「大国」日本の焦り』
中央日報(韓国) 『オバマ氏は韓米FTAの早期批准進めよ』
フィナンシャル・タイムズ(英) 『菅直人氏が財務相就任』
フィナンシャル・タイムズ(英) 『米国のテロ対策強化』

*サイト掲載の表題を、そのまま転載してあります。


【桐鳳オススメのニュースサイト】

新聞コラム社説リンク
国内主要紙・地方紙の社説・コラムへのリンク集です。
業界紙・英字紙にもアクセスできます。

Newseum「Today's Front Pages」
世界各国の新聞のトップページが、新聞紙のレイアウトそのままに閲覧できます。
その数なんと、50~70カ国・500~700紙。
日によって変動はありますが、よく毎日更新できるものです。
PDFで閲覧でき、拡大表示・印刷も可能です。

OpinionSource「Today's Newsletters」
米・英・中・中東・印など主要紙の、最新といってもよい社説が掲載されております。

Google翻訳
テキストやウェブページをその場で翻訳できます


独断と偏見はご容赦!【最近の社説の、ここに注目】

9日付「日経新聞」
『未来への責任(5) 労働市場を育て雇用不安の根を絶て』の社説。


財界寄り・経営者寄りとの印象が強い日経紙の、雇用不安についての社説だ。

そうした印象もあるためか、日経紙の労働者に関する主張については、否定的な見方をする方もあろう。

しかし個人的には、わりと共感できることも多い。


日経紙では、『自ら望んで短時間労働を選ぶといった人は多い』というようなことが書かれる。

こうした点について反発する方も多いだろうが、個人的には欠かすことのできない視点だと考える。

「労働者の味方です」とするような主張・意見では、誰もがみんな正社員としての雇用を望んでいる、或いはそういう処遇で働けるようになることが良いことだとするものが多い。

しかし、短時間・短期間でいい、或いはそのほうがいいという人と、安定した雇用を望む人とを一緒くたにして対策を打とうとすると、かえって解決が難しくなるのではなかろうか。

主婦や学生など、必ずしも正規雇用でなくてよいという人も、少なからずいるものと思う。

また、正規雇用されてしかるべき年齢の人の中にも「気楽さや自由」を求めて、或いは自分本来の夢の実現を果たすため、アルバイトという立場に進んで身を置いている人も散見される。

安定した長期雇用を望む人の仕事・求人と、パート・アルバイトなどを希望する人のそれは明確に分けたほうが、本当に困っている人のためになるのではないだろうか。


『非正規の人たちも技能や知識を身に付ければ、働いている企業のなかで賃金が高い仕事に移れ、正社員になれる仕組みが大切だ』

『パートなど非正規社員を正社員に登用する制度は、小売業など一部にとどまっている。もっと産業界に広がってほしい』

『大事なのは、非正規と正社員の垣根を崩すことだ』

『「同一労働、同一賃金」の考え方にもとづき、職種によって賃金を決める制度を、真剣に考えるときが来ている』

『正社員の解雇を防ぐ歯止めはもちろん必要だ。しかし(中略)非正規社員にしわ寄せがいく現状は是正するなど、解雇のルールを見直す必要があるのではないか』

これらの部分に共感する。


個人的に考える、現実的な対策としては、

1)安定した長期雇用を望んでいる派遣従業員などを、『企業が雇用契約を直接結ぶパートや契約社員』に移籍させる

2)『同一労働、同一賃金』を実現する

3)『非正規の人たちも技能や知識を身に付ければ、働いている企業のなかで賃金が高い仕事に移れ、正社員になれる仕組み』を確立する

まずはこうした環境を整え、或いは最低でも"2)"をクリアした上で初めて、派遣禁止などを検討するべきではなかろうか。


メルマガ誌上では、社説引用文による要約も掲載しております


今日の雑感

【探偵ファイル】というサイトがあります。
そこに、『派遣村のやつらを徹底的に尾行してみた』という記事がアップされています。

また、求職活動費の現金を支給された後に所在不明になっている人もいると聞きます。


もちろん、こうした人が全てではないでしょう。
しかし、実際にいることも確かなようです。

本当に困っている人までもが、偏見を持たれかねません。
くれぐれも、自制してもらいたいものです。


【本日、あなたが最も共感しなかった社説は?】


2010年1月10日









締切:2010年01月11日22時00分
Powered By クリックアンケート
「あなたが最も共感した社説は?」アンケートを、メルマガ誌上にて実施しています

メルマガ登録解除
バックナンバーpowered by まぐまぐ!
まぐまぐ殿堂入り
メルマガ購読
世界の新聞「101紙」の視点

読者登録規約
バックナンバー
powered by まぐまぐ!
サイト内検索
カレンダー
最近のブログ記事
カテゴリー
月毎アーカイブ
ホームページ作成 大阪

このページのトップへ