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選択的夫婦別姓制度について

【国内主要6紙の本日の社説】

2010年3月4日

(以下、掲載順は日々変更)

【日経新聞】
『世界に躍進する韓国企業に学ぼう』
(詳しくはこちらへ)

【毎日新聞】
『鳩山政権への手紙 平野博文様 情報開示が足りません』
『ネット攻撃 残念ですまない問題も』
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【読売新聞】
『地方経済活性化 創意工夫と公的な支援テコに』
(詳しくはこちらへ)

【朝日新聞】
『失業率改善 本格回復につなげるには』
『選択的別姓 女性を後押しする力に』
(詳しくはこちらへ)

【産経新聞】
『政治とカネ 「疑惑まみれ」正すが先決』
『トヨタ公聴会終了 なお高い信頼にこたえよ』
(詳しくはこちらへ)

【東京新聞】
『経団連 献金より政策提言だ』
『裁判員と『死刑』 ともに悩み、考えたい』
(詳しくはこちらへ)


【中東メディア 最近の主な社説表題】


日本語で読む中東メディアより

『スーダン情勢、ダールフールに関するドーハ合意』(al-Hayat紙)
『バラダイ元IAEA事務局長のエジプト帰還』(al-Quds al-Arabi紙)
『司法改革はなるか?』(Milliyet紙)
『政治はどこへ? 憲法改正問題暗礁に』(Milliyet紙)
『イスラエルとの関係正常化を拒むエジプト』(al-Hayat紙)
『湾岸諸国の対イラン武装』(al-Quds al-Arabi紙)
『イエメンでの武器流通と部族社会』(al-Hayat紙)


【世界主要紙 最近の主な社説表題】


世界日報さんのサイト世界の新聞は何を言っているか?より

ニューヨーク・タイムズ(米) 『新しい思考と旧式の兵器』
ワシントン・ポスト(米) 『ベネズエラに関する詳細な報告書』
ガーディアン(英) 『ウェールズの自治拡充』
ルモンド(仏) 『危険に瀕する自然』
南ドイツ新聞(独) 『シリアが深謀遠慮の立ち回り』
フランクフルター・アルゲマイネ(独) 『矛盾のオリンピック』
第一財経日報(中国) 『豊田社長、最大市場に頭を下げる』
朝鮮日報 『供給過剰に直面した韓国の活路』
フィナンシャル・タイムズ(英) 『チリの試練』


【桐鳳オススメのニュースサイト】

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独断と偏見はご容赦!【最近の社説の、ここに注目】

2月24日付「産経新聞」『夫婦別姓 考えたい子供への悪影響』
3月4日付「朝日新聞」『選択的別姓 女性を後押しする力に』
の社説。


「選択的夫婦別姓制度」に反対する産経紙と、賛成する朝日紙、両紙の主張だ。


同制度について、産経紙は、
「『夫婦が婚姻時に同じ姓にするか別の姓にするか選ぶ』制度」
朝日紙は、
「『希望すれば結婚後も戸籍上、姓を変えないで名乗ることができる』制度」
としている。

このあたりの微妙な表現の違いに、この制度に対する両紙の捉え方が表れているように思える。


産経紙は、
『家族の一体感を損ない、子供に悪影響を及ぼす』
『家族崩壊を後押ししてしまう』
といったことを危惧している。

それに対し、朝日紙は、
『女性に働きやすい環境が広がり、少子化を改善する効果もある』
『経済が低迷し閉塞する日本社会を活性化する』
といった期待をしている。

両紙とも、少々極端すぎる気がしないでもないが、この制度のメリット・デメリットをよく表しているものと思う。


善し悪しはともかくとして、
『すでに時代は変化し、家族のかたちも多様になった。(中略)男性が働き女性が家庭を守るという家族観は、もうずいぶん前から日本の現実とは釣り合わなくなっている』(朝日紙)
という現実がある。

夫婦別姓についても、抗うことのできない時代の流れという気もしてくる。


ただ、
『内閣府の18年末の世論調査では(中略)賛否が拮抗』(産経紙)
『昨年暮れの朝日新聞の世論調査では(中略)賛成が49%、反対が43%』
という状況の中。

産経紙のいうように、『国民的合意もないのになぜ法改正を急ぐのか』という思いはある。

このあたり、「自分に力のあるうちに変えてしまおう」という、千葉法相や社民党・福島党首などの意向が強く反映されているのだろう。


それにしても、両紙がその主張の根拠として掲げているデータ。

『内閣府の18年末の世論調査では、5年前と比べ別姓反対が増えており、現行法を「改めてもよい」(36・6%)、「改正の必要はない」(35・0%)と賛否が拮抗』
『中学・高校生に聞いた過去の民間の調査では、両親の別姓を6割以上が嫌がっていた』
(以上、産経紙)

『昨年暮れの朝日新聞の世論調査では、選択的別姓に賛成が49%、反対が43%』
『働き盛りで子育て世代の30~40代の女性に限ってみれば、7割近くが賛成』
(以上、朝日紙)

という具合に、自説に都合のよいものを選んでいる。

特に産経紙の『中学・高校生に聞いた過去の民間の調査』。

いつ頃の何の調査なのか。
漠然とし過ぎていないだろうか。


メルマガ誌上では、社説引用文による要約も掲載しております


今日の雑感

「改正前に結婚した夫婦も施行後1年以内なら別姓に変更できる」とする、選択的夫婦別姓制度。

もしも制度が施行されたとき。

産経紙のような価値観をもったお父さんが突如奥さんから、「別姓にしたい」などと言われてしまうケースもあり得ます。

日本のあちこちで、悲喜劇が起こるかもしれません。

...そう言っているウチが一番危なかったりして?


【本日、あなたが最も共感しなかった社説は?】


2010年3月4日











締切:2010年03月05日22時00分
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