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千葉法相の死刑執行決断について

【国内主要6紙の本日の社説】

2010年7月29日

(以下、掲載順は日々変更)

【毎日新聞】
『法相死刑立ち会い 秘密主義脱する機会に』
『グーグル 日本勢も機敏な対応を』
(詳しくはこちらへ)

【読売新聞】
『防衛白書延期 禍根残す政府の事なかれ主義』
『死刑執行 やっと法相の責任を果たした』
(詳しくはこちらへ)

【朝日新聞】
『口蹄疫が終息へ 教訓生かし次への備えを』
『女児殺害裁判 争点や証拠を絞りすぎた』
(詳しくはこちらへ)

【産経新聞】
『防衛白書先送り 竹島で過度の配慮は問題』
『歳出削減 社会保障を例外にするな』
(詳しくはこちらへ)

【東京新聞】
『死刑執行 千葉法相の重い決断』
『BPの教訓 日本も脱石油を急げ』
(詳しくはこちらへ)

【日経新聞】
『ヤフー・グーグル提携で競争損なうな』
『銀行資本規制は実情考えて』
(詳しくはこちらへ)


【中東メディア 最近の主な社説表題】


日本語で読む中東メディアより

『クルド人と共存せねばならないのか?』(Hurriyet紙)
『このクルチダルオールでは何も解決できない』(Radikal紙)
『終わりなき犯罪』(Jam-e Jam紙)
『男女間の『秘め事』がもたらす被害について』(Jam-e Jam紙)
『イスラエルのアラブ系議員たちに強まる逆風、自由船団に乗船していたズアビー議員は議員特権を一部剥奪』(al-Quds al-Arabi紙)
『自由船団に乗船していたイスラエル国会のアラブ系議員、ガザ封鎖の解除を訴え』(al-Quds al-Arabi紙)
『イランとの合意の後に来るものは・・・』(Milliyet紙)


【世界主要紙 最近の主な社説表題】


世界日報さんのサイト世界の新聞は何を言っているか?より

ニューヨーク・タイムズ(米) 『カンボジアにいくらかの正義』
ワシントン・ポスト(米) 『漂流する日本と米日同盟』
ガーディアン(英) 『トルコは重要な存在』
ルモンド(仏) 『BPトップの失脚』
南ドイツ新聞(独) 『市民の軍隊』
バンコク・ポスト(タイ) 『ダク被告の判決に失望』
人民日報(中国) 『労働者に「日傘」を』
東亜日報(韓国) 『再・補欠選を終え、生産的な国政へ』
フィナンシャル・タイムズ(英) 『ロシア経済の「再民営化」』


【桐鳳オススメのニュースサイト】

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独断と偏見はご容赦!【最近の社説の、ここに注目】

千葉法相の死刑執行決断について書かれた社説を見てみる。


千葉法相は、基本的には死刑制度に反対という立場のようだが、今回2人の死刑執行を決断した。

それについて、東京紙は、
『自らの信条よりも、法相としての職務・職責を重んじた苦渋の判断だったのではないか』

そして、読売紙は、
『この時期、突然の執行に踏み切った真意をいぶかる声もあるが、法に基づく執行は、法相として当然の責務だ』

と、している。


個人的には、死刑反対という信条を持った人が法相となった時、自らの職務・職責に基づいて死刑執行を決断することについて異論はない。

法務大臣としての立場から、そうすることが「世のため・人のため・国のため」必要なことだと考えたならば、自分の信条を少し脇にどけておくということもあるべきだろう。

ただ、「先の選挙で落選」という点は気になる。

『野党からは「国民からノーと言われた人が執行のサインをした」との批判が出ている』(毎日紙)
とあるが、国民が、法務大臣としての実績を評価しなかったという見方もできる。


しかし、今回の執行。
なんだか「パフォーマンス臭」がしてこないでもない。

ことは「人の命を奪う」行為だ。

もしも微塵でもそうした思惑があったとしたならば、許されるものではないだろう。


メルマガ誌上では、社説引用文による要約も掲載しております


今日の雑感

以前から何度か書いてきましたが、個人的には死刑賛成論者です。

死刑制度による犯罪の抑止効果を期待するからなのですが、時々疑問に思うこともあります。

たとえば、死刑執行が多く行われる国の犯罪が少ないかというと、そうとも思えないからです。

読売社説に、
『内閣府が今年2月に公表した世論調査では、死刑容認派が過去最高の85・6%を占めた。被害者や遺族の感情に配慮する意見や、凶悪犯罪の抑止力になることを期待する意見が多かった』
と、あります。

死刑賛成の一番の理由に『被害者や遺族の感情に配慮する』ことを挙げる人に翻意を促すことは難しいかもしれません。

しかし、『凶悪犯罪の抑止力になることを期待する』人には、死刑執行と犯罪抑止に関係がないことを知らしめることにより、考え方を変えさせる可能性もあります。

死刑制度反対を訴える人たちはこの点について調査し、客観的かつ信頼のおけるデータを示しつつ、アピールしてみてはどうでしょう。


【本日、あなたが最も共感しなかった社説は?】


2010年7月29日













締切:2010年07月30日22時00分
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