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中国紙から見る、食品安全性の問題

【国内主要6紙の本日の社説】

2008年9月25日

(以下、掲載順は日々変更)

【産経新聞】 『麻生新内閣 危機を打開し信を得よ』


【東京新聞】 『決戦へ陣形が整った 麻生『選挙管理』内閣が発足』


【日経新聞】 『麻生内閣「背水の陣」の決意伝わるか』
       『パキスタン自爆テロの衝撃』


【毎日新聞】 『麻生新内閣 政権選択問う機は熟した』


【読売新聞】 『麻生内閣発足 「明るく強い国」をどう造る』


【朝日新聞】 『麻生新内閣―解散の前にやるべきこと』


独断と偏見はご容赦!【最近の社説の、ここに注目】

21日付「新京報」(中国紙)
『生命の安全より重要なものはない』の社説。


本来であれば、麻生新内閣について書かれた各紙社説を読み比べてみたい
ところだが、それは比較的どこでも報道されるものと思う。

中国を発端とする一連の食品安全性についての問題を、当事国の新聞は
どのように見ているのだろうか。

なかなか知る機会の少ない視点なので、こちらのほうを取り上げたい。


『一人一人の公民から言えば、生命の安全ほど重要なものはない。とりわけ
最近、一部の地方で食品の安全を損なう事件や生産現場で安全軽視の事故が
連続して発生、国民の生命と健康に深刻な損害を与えているだけに、この点を
あらためて強調する必要がある。』

『こうした事件、事故の頻発について胡錦濤党総書記は19日、一部の幹部が
「甚だしくは大衆の声や苦しみに対して知らないふり、聞かないふりをし、
大衆の生命と安全にかかわる重大な問題に無感覚になっている」と厳しく指摘
した。』

『また温家宝首相は20日に(1)企業の発展や経済成長と引き換えに人民の
生命と健康を損なってはならない(2)行政の問責制を強化する必要がある。
問題が起きれば指導者の責任を厳格に追究しなければならない(3)食品の研究
開発、流通、消費の各分野での監督を強化し、食品産業市場の秩序を大々的に
整頓し、違法な犯罪行為に断固打撃を与え、商品の品質と安全を確保しなけれ
ばならない、と指摘した。』

『生命の安全を重視する姿勢は、職務を汚した役人に対する最近の問責ぶりに
体現されている。』

『例えば9月8日、山西省臨汾市襄汾県で起きた土石流災害(死者268人)
では、孟学農省長が引責辞任したほか、夏振貴市党委員会書記が停職処分に、
劉志傑市長が罷免になった。またこれとほぼ同時に「三鹿集団」(河北省石家荘
市)の粉ミルク汚染問題が明るみに出たあと、石家荘市の冀純堂市長、農業担
当副市長が罷免され、三鹿集団のトップらが省人民代表大会代表の職務を罷免
された。』

『役人の問責制とともに、もう一つの問責を軽視できない。それは「三鹿」
などの有名ブランド粉ミルク製品に対し、これまで「国家の製品検査を免除
する」資格を与えていたことで、国務院弁公庁が18日、食品の品質検査免除
制度を廃止する通達を出した中で明らかになった。』

『このことは政府が一部の企業に対する監督を緩めていたことを意味すると
ともに、(粉ミルク汚染問題の背後に)「検査免除」という制度自身の問題が
あったことを示している。』

『もしもわれわれが、人から尊重される進歩を勝ち得ようとするなら、必ずや
「公民の生命と安全がすべてのものよりも貴い」との基本的事実に依拠しなけ
ればならない。これこそ「人を以て本となす」(人間本意)精神の体現である。』






「新京報」という新聞は、中国では比較的「自由な報道」をすることで知られ
ているようだ。

これが中国全人民の総意だということではないのだろうが、少なくともこの
ような考え方をしている人たちがいて、国内に向けてこのような主張は成され
ているということだろう。

或いは、対外的な「ポーズ」にしか過ぎないのかもしれないが、この社説に
あるような価値観を広げてもらいたいものだ。


今日の雑感

今日の配信が、999号となります。

先日来、時々書いておりますが、このところ、弊誌発行のメリット・デメリッ
トについて考えることが多くありました。

「情報発信」に「知識の吸収」が追いついていないと実感することも多くあり
ます。

また、まだまだ手のかかる年齢の子供がいることや、私自身の睡眠時間が短い
ことからなども、メルマガの運営について、家人の理解を得られにくい現状に
もあります。

家人から見ると、発行すること自体にほとんどメリットのない、全く私的な
趣味嗜好としか思えないようです。

確かに、情報発信することによるメリットは私にもありますが、それは目に
見えにくいものであり、また、編集・発行にかかる負担というデメリットと
比べたら、どれほどのものなんだろうという部分もあるかと思います。

更に、そうしたデメリットと、皆様が受けるメリットと比べたらどうなんだろ
うかという疑問もありました。


そうした中、私の「異変」を察知し、「もしかしたら1000号で廃刊して
しまうのでは」とお感じになられた方々から、メールをいただきました。

それらのメールはとても励みになると共に、とても嬉しくもありました。
メールを下さった方々にはこの場にて、あらためてお礼申しあげます。

正直なところそれまでは、1000号で止めようかと考えたこともありました
が、今は「継続しよう」との結論に至っております。


ただ、999号をもって、しばらくの間、発行をお休みさせて下さい。

生活リズムを整えたり、いろいろなことにチャレンジしたり、知識を吸収した
りする時間を少しいただけないでしょうか。

その充電期間がどのくらいになるのか。

1週間...? 1ヶ月...?
...今のところ、全くの白紙です。

ただ、また再開することだけは、皆様にお約束致します。
復帰最初の配信分が、1000号ということになります。

つい最近購読を始められた方には、大変申し訳ありません。

それでは、あなたの幸福を心より祈念しつつ。
またお会いする日まで。

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