新聞の社説から世の中を見る【世界の新聞「101紙」の視点】

世界の新聞の社説・TOP記事をあなたに

日本に「真の反省」を促した?メルケル首相

2015年3月10日(火)14時現在の各紙サイトより

国内主要紙一面トップ記事、及び社説・主張

*一部記事が有料なものや、無料会員登録が必要なものもあります。

【朝日新聞】
「朝刊一面トップ」
『ウクライナ安定へ連携 独首相、歴史認識に会見で言及 日独首脳会談』
「社説」
『日本とドイツ 国際秩序強化へ協働を』
『東京大空襲 被害と責任見つめ直す』

【産経新聞】
「朝刊一面トップ」
『首都炎上 とらえた幻の9枚 「3・10」撮り続けた男たち』
「主張」
『東京大空襲70年 犠牲者を悼み語り継ごう』
『日独首脳会談 広範な政策課題で協力を』

【東京新聞】
「朝刊一面トップ」
『原発関連死 1232人に 福島1年で184人増 審査長期化 認定率も低下』
「社説」
『東日本大震災4年 「命山」で命を守る』

【日経新聞】
「朝刊一面トップ」
『外国人管理職 日本で育成 政府 滞在要件緩和へ』
「社説」
『日独は国際秩序の安定へ協力強化を』
『東京大空襲70年が問うもの』

【毎日新聞】
「朝刊一面トップ」
『被災42市町村 本紙調査 復興計画「見直し」4割 インフラ整備遅れ』
「社説」
『被災地と文化 共感し、勇気づける力』
『電力ガス自由化 消費者本位を忘れるな』

【読売新聞】
「朝刊一面トップ」
『日独 定期協議で一致 首脳会談 ウクライナ和平巡り』
「社説」
『日独首脳会談 紛争解決へ「法の支配」強めよ』
『中間貯蔵施設 搬入開始で福島再生の加速を』


きょうの注目記事

「朝鮮日報」『日本で「戦犯国家の真の反省」を語った独首相』の社説。


『ドイツのメルケル首相が9日、東京で開かれた講演で「(第二次世界大戦後)
ヨーロッパで和解が進んだのは、ドイツが過去とまっすぐに向き合ったからだ」
と述べた。』

『メルケル首相は講演後、質問に答える形で「ドイツは第二次世界大戦後、
連合国が主導したニュルンベルク戦犯裁判を通じて過去の克服をしっかりと
見守った」「ホロコースト(ユダヤ人大虐殺)があったのにもかかわらず
ドイツが再び国際社会に受け入れられたのは幸運だった」「(侵略された)
フランスの寛容さと(侵略した)ドイツの真の反省があったから可能だった」
とも述べた。』

『国家首脳が外国訪問で相手国の負担になるような発言をしないようにするの
は常識だ。特に、東アジアの歴史問題について日本国内で公に発言するのは
容易でない。』

『オバマ米大統領が従軍慰安婦について「ひどい人権侵害だ」と言ったのは
日本ではなく韓国でのことだった。しかし、メルケル首相はその日本で「戦犯
国家の真の反省」に言及した。メルケル首相は首脳会談後の共同会見でも
「過去の総括は和解のための前提だ」と述べた。』

『ドイツと日本は同じ第二次大戦の戦犯国でありながら、これを清算する努力
の面では相反した道を歩んできた。ドイツの政治指導者たちはナチスドイツが
行った犯罪に対し、少しも揺らぐことなく謝罪に謝罪を重ねてきた。』

『ドイツ社会では左派・右派を問わず「ナチスの犯罪を忘れないことはドイツ
社会全体の集団的責任」という認識が定着している。メルケル首相も今年1月
26日、アウシュビッツ強制収容所解放70周年記念演説で「ナチスの蛮行を
振り返り、記憶することはドイツ人の恒久的責任だ」と述べた。』

『今のドイツをナチスの後身だと見なす人がいないのは、こうした努力の積み
重ねがあったからだ。』

『しかし、日本は謝罪と翻意を繰り返してきた。特に2012年末に発足した安倍
内閣は、それまでの内閣の謝罪すら否定するほど後退する姿勢を見せてきた。
従軍慰安婦連行の強制性を認めた河野談話を毀損(きそん)し、村山談話に
盛り込まれた「侵略」という表現を拒否しようとする動きさえ見せている。』

『A級戦犯が合祀(ごうし)されている靖国神社を首相が参拝したのに続き、
首相周辺の人々も戦犯を断罪した東京裁判の合法性自体を否定する発言を繰り
返している。ニュルンベルク裁判はナチスの戦犯、東京裁判は日本の戦犯を
断罪した国際裁判だ。』

『日本社会には、数年前から韓国に対し「いつまで謝罪を求めるのか」という
世論が広がっている。日本にわき上がっている嫌韓感情の根もこうした世論に
つながっている。韓国もこの点を念頭に置かなければならず、メルケル首相が
言う「寛容さ」も韓国が与えなければならない日が来るだろう。』

『しかし、こじれるだけこじれた状況を打破するには、「加害者と被害者の
関係」という言葉自体が意味を持たなくなるくらい、歴史認識に対する相互
信頼から築かなければならない。だが安倍政権は今、これとは正反対の方向に
進んでいる。』


----------------------------------------------------------------------

メルケル首相のこの発言は、日本国内主要紙の社説ではほとんど触れられて
いないようです。
(記事として書かれている新聞はあるようですが)

読売新聞社説では、
『日本は、同じ敗戦国のドイツと同様、先の大戦の反省を踏まえ、平和国家の
道を歩み、世界の安定に貢献してきた。この事実を国際社会にきちんと発信
することが肝要だ。』
と、むしろ逆のニュアンスのことが書かれています。

日本も『少しも揺らぐことなく謝罪に謝罪を重ね』れば、良いのでしょうか?


クリックアンケート

メルマガ誌上で、クリックアンケートを実施しています。
無料メルマガにご登録いただき、ぜひあなたのご意見を読者の方々にお伝えください!

今回のテーマは、【日本は韓国に対して謝罪が足りないか?】です。


編集後記

「やきっぺ」
「ホンコンやきそば」
というのをご存知でしょうか?

知っているあなたは、もしかしたら北海道出身?

「北海道のソウルフード」と言われているそうですね?
東京出身の私は、つい最近初めて知りました。

う~ん、食べ比べてみたい!

メルマガ登録解除
バックナンバーpowered by まぐまぐ!
まぐまぐ殿堂入り
メルマガ購読
世界の新聞「101紙」の視点

読者登録規約
バックナンバー
powered by まぐまぐ!
サイト内検索
カレンダー
最近のブログ記事
カテゴリー
月毎アーカイブ
ホームページ作成 大阪

このページのトップへ