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イチロー選手の9年連続200本安打について

【国内主要6紙の本日の社説】

2009年9月15日

(以下、掲載順は日々変更)

【毎日新聞】
『麻生内閣 やはり荷が重過ぎた』
『介護施設整備 どうなる都市の高齢者』
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【読売新聞】
『リーマン1年 金融再生に教訓を生かせ』
『イチロー新記録 世紀を隔て歴史を塗り替えた』
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【朝日新聞】
『郵政見直し 拙速を避け、代案をまず』
『9年200安打 孤高の打者が歴史を刻む』
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【産経新聞】
『自民党総裁選 再生目指し谷垣氏に続け』
『リーマン破綻1年 協調して2番底の回避を』
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【東京新聞】
『イチロー快挙 不滅の記録へ突き進め』
『JAL再建 外資頼みに終わるな』
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【日経新聞】
『基軸通貨ドルの信認問う金の最高値』
『次官会見の廃止は短慮だ』
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独断と偏見はご容赦!【最近の社説の、ここに注目】

イチロー選手の、9年連続200本安打について書かれた社説を見てみる。


赤旗がこの話題を取り上げているのが興味深い。

その中の、
『年間162試合の大リーグで毎年200本以上の安打を打ち続けるには、ほとんどの試合に出場することが不可欠です』
との一節。

メジャーリーグで9年間、ほとんどの試合に「1番ライト」で先発出場し続ける...。

他紙社説は技術的な部分に関心を寄せているが、個人的には、まずこれが特筆されるべきことと思う。


『俊足で常に敵の内野をかき乱す。正確無比な守備と強肩。本塁打に象徴されるパワー全盛の大リーグにあって、野球本来の「スピード」の魅力を再認識させた功績は大きい』(朝日紙)

『メジャーリーグはイチローによって違う魅力、面白さに気づかされたと言えるかもしれない』(東京紙)

『イチロー選手の登場で、米国のファンは、巧打者の魅力も改めて認識したのではないだろうか』(読売紙)

以上の一節は、日本人なら誰しもそう思いたいところだが、主観的に過ぎるのではないだろうか。

たとえば柔道において、外国人選手が「一本」にこだわらない戦い方で連勝記録を作ったとしたら、一本にこだわる日本人及び日本のメディアはどう思うだろうか。

アメリカの人たちも、もしかしたらそれに近い感情を持っているかもしれないとの想像もできなくはない。

その点ではむしろ、赤旗の、
『伝統的に大リーグでは、コツコツと安打を重ねるより、ホームランなど一発長打を狙う傾向が強かった』
『大リーグの記録を塗り替え続けるイチロー選手の活躍は、こうした野球観をも変える可能性に満ちています』
との論評のほうが、個人的にはしっくりくる。


メルマガ誌上では、社説引用文による要約も掲載しております


今日の雑感

例えば、ヤンキースの松井選手が打席に入っている場合。
ヒットやホームランなどの快打を放つよう、自然と願っている自分がいます。

しかし、これがイチロー選手の場合だと、このような気にはなりません。

かといって、イチロー選手に興味がないわけではありません。
というよりもむしろ、ファンと言ってもいいくらいです。

なぜでしょう?

不思議とイチロー選手の場合は、仮に思うような成績が上がらなかった時でも、
「打率が上がらない理由は何なのだろう?」
「新しい試みの最中なのだろうか?」
「新・イチローへの移行期間なのだろうか?」
などと、その結果そのままを受け入れることができるのです。

つまり、打率などの結果に対して一喜一憂するという範疇を超え、「イチロー選手という存在そのものの結果」というか、彼がどのようなバッターとなるのかといった、そういったことに興味が及んでいるからなのではないかと、自己分析しています。

関心がありながら快打を祈らないバッターというもの、私にとって恐らくイチロー選手が最初で最後だと思います。
あの王選手に対してでさえ、ホームランを願っていたくらいですから。

イチロー選手が選手としての終焉を迎える時、どのような存在となっていて、そしてどのような位置に立脚しているのか、それを今からとても楽しみにしています。

今の数字、及び打席は、その通過点にしか過ぎない、いう感覚でしょうか。


今日の一枚

うちの飼いネコの「ミャー」です。
白ネコ、メス、10歳です。

私のベッドの上で寝ています。

この格好。
まるで、「仮面ライダーストロンガー」の変身ポーズみたいです。
...世代の違う方には、全く伝わりませんが。
Image366.jpg


【本日、あなたが最も共感しなかった社説は?】


2009年9月15日













締切:2009年09月16日22時00分
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