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産経新聞から見る、東京五輪招致について

【国内主要6紙の本日の社説】

2009年1月5日

(以下、掲載順は日々変更)

【日経新聞】
『危機と政府(最終回) 環境・エネルギーを成長回復の主役に』
(詳しくはこちらへ)

【毎日新聞】
『世界同時不況 協調こそ回復の処方せんだ』
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【読売新聞】
『急変する世界 「トヨタショック」克服の道は、不況のツナミに襲われた日本』
(詳しくはこちらへ)

【朝日新聞】
『不況と総選挙―政治のリセットを急げ』
『お酒と高齢者―静かに広がる依存症』
(詳しくはこちらへ)

【産経新聞】
『東京五輪招致 なぜ開催か具体的説明を』
『首相年頭会見 憲法解釈見直しの好機に』
(詳しくはこちらへ)

【東京新聞】
『年のはじめに考える オバマ時代と東欧革命』
(詳しくはこちらへ)


独断と偏見はご容赦!【最近の社説の、ここに注目】

本日付「産経新聞」
『東京五輪招致 なぜ開催か具体的説明を』の社説。


私は現在東京都民ではないが、生まれも育ちも東京だし、仕事その他の生活圏も東京だ。

五輪招致について、個人的には「どうでもいい」というところが本音だろうか。
賛成でも反対でもない。

ただ、行動に制限ができたりするとイヤだなぁ、とは思っている。

また、正直、それほど東京開催に意義やメリットがあるとも、どうしても思えない。

招致委員会の言葉として、
『(1)スポーツを通じて次世代を担う子供たちに夢と希望を与える(2)世界最高水準の環境技術と環境への先駆的な取り組みで地球環境の大切さを世界に発信する』
と、ある。

しかし、東京で開催したところで、どうせ人気競技の決勝はアメリカあたりのゴールデンタイムに合わされることだろう。

東京の子供たちが学校で授業を受けている時間に競技が行われても、あまり意味があるとは思えない。

また、東京で開催されるからといって、東京在住の人が観戦に有利になるということはあまりないように思う。

競技場までの交通費や宿泊費などについては、確かに有利だろう。

しかし、人気競技のチケットが優先的に手に入るなどということでなければ、東京在住ということよりもおカネモチであることのほうが有利に働いてしまうようにも思われる。

それに、これだけメディアが発達しているのだから、どこでやっているかということはあまり関係なくなってきているのではないだろうか。

人気競技の観戦に、抽選などして東京及びその周辺在住の子供たちを招待するとかするのならば、話は別だろうが。


東京開催で、何がしかの経済効果はあるのかもしれない。

しかしそんなものは、「がんばれニッポン」などとキャンペーンを張る大企業と一部の建設業、及びそこのエラい人たちの懐が潤うだけのことだろう。

東京五輪が行われたからといって、庶民の給料が上がるとか、正規雇用が増えるとか、そうした効果があるとは思えない。


また、『地球環境』云々ということと五輪の招致も、コジツケとしか思えない。

かえって五輪など開かないほうが地球環境にはよいのではないかなどと、皮肉の一つも言いたくなる。


ところで、『東京五輪招致 なぜ開催か具体的説明を』という社説表題。

前から産経の主張に耳を傾けている人には違和感はないかもしれないが、そうでなければ「招致に否定的」との印象を受ける人もいるのではなかろうか。

社説を全て読めば、産経は東京招致を望んでいることがわかるが、少なくとも、社説表題だけでは、その意思が伝わってこない。

社説で主張するとおり、「開催したい」と望む側の人たちに、世論を喚起する義務があるのではないだろうか。


【今日の雑感】

休みも終わり、今日が仕事始めという方も多くいらっしゃると思います。
私も、今日から「日常」に戻ります。

毎年この日は、「仕事、イヤだなあ」と思ってしまいます。

しかし今年は、もちろんそうした思いもありますが、「仕事があってよかった」という気持ちもあります。

仕事に向かうのはユーウツですが、働く場所があるという感謝の気持ちも大事にしたく思います。


【本日、あなたが最も共感しなかった社説は?】


2009年1月5日









締切:2009年01月06日18時00分
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