新聞の社説から世の中を見る【世界の新聞「101紙」の視点】

世界の新聞の社説・TOP記事をあなたに

中国地方の豪雨について

【国内主要6紙の本日の社説】

2009年7月23日

(以下、掲載順は日々変更)

【東京新聞】
『09年衆院選 マニフェスト最優先だ』
『土石流災害 早めの避難で悲劇防げ』
(詳しくはこちらへ)

【日経新聞】
『韓国・EU自由貿易協定の衝撃波』
『隣国も迫るミャンマー民主化』
(詳しくはこちらへ)

【毎日新聞】
『山口豪雨 生活環境の点検を急げ』
『電子図書館 文化発信力の強化を』
(詳しくはこちらへ)

【読売新聞】
『中国地方豪雨 危険区域に特養ホームとは』
『麻生対鳩山 「首相」の資質が問われる』
(詳しくはこちらへ)

【朝日新聞】
『マニフェスト あれもこれもは駄目だ』
『土砂災害 的確な情報が命を守る』
(詳しくはこちらへ)

【産経新聞】
『皆既日食 感動を英知につなげたい』
『山口県豪雨 想定外の災害にも警戒を』
(詳しくはこちらへ)


独断と偏見はご容赦!【最近の社説の、ここに注目】

中国地方の豪雨について書かれている社説を見てみる。

まずは、被災された方々に、お見舞い申し上げます。

東京紙の、
『老人ホームで暮らす高齢者が犠牲になったのは、災害時には弱者にしわ寄せが行くわが国社会のあり方を象徴している』
との、一節。

このあたりについては、朝日紙の一節、
『高齢者の福祉施設などは市街地に土地を確保できず、中山間部など危険なところに建てられるケースも多いだろう』。

そして、読売紙の一節、
『特養ホームが開設されたのは警戒区域に指定される以前だが、施設を建てるにふさわしい立地だったかどうか、疑問が残る』。
という部分が、その象徴のように感じる。


朝日紙に、
『防災情報などが的確に伝わらなければ、避難準備も遅れる。市が落ち着いて機敏に対応していれば、犠牲はもっと少なくてすんだのではないか』

そして、東京紙に、
『災害の恐れがある場合、住民を安全な避難所へ誘導する態勢を、日ごろから確立しておくことが重要だ』
との一節がある。

しかし、これについては、読売紙の、
『警戒情報が円滑に伝達され、避難勧告が早く出ていたとしても、特養ホームの惨事が防げたとは言い切れない』
『自力では避難できない100人もの高齢者を豪雨の中、警戒区域外に移すのは困難だったろう』
との見方のほうが、より現実的のように思える。

同じく読売紙の、
『一段と危険度の高い「特別警戒区域」では、都道府県知事が建物の移転を勧告し、そのための資金支援を行う仕組みがある』
『警戒区域でも、特養ホームのような施設には弾力的に適用し、積極的に移転を促すことも検討すべきではないか』

そして、毎日紙の、
『危険性が高い地区については集団移転なども視野に入れた思い切った施策を検討し、人的被害を全力で防止したい』

すぐには難しいだろうが、こうした対策のほうが、抜本的な改善策としては必要なのかもしれない。


今日の雑感

子供たちが夏休みに入ったとたん、戻り梅雨といった空模様です。
昨日の日食にも影響してしまいました。

かと言って、強烈な陽射しの猛暑というのも...。

「適度な夏らしさ」を願う、今日この頃です。


【本日、あなたが最も共感しなかった社説は?】


2009年7月23日













締切:2009年07月24日22時00分
Powered By クリックアンケート
「あなたが最も共感した社説は?」アンケートを、メルマガ誌上にて実施しています

メルマガ登録解除
バックナンバーpowered by まぐまぐ!
まぐまぐ殿堂入り
メルマガ購読
世界の新聞「101紙」の視点

読者登録規約
バックナンバー
powered by まぐまぐ!
サイト内検索
カレンダー
最近のブログ記事
カテゴリー
月毎アーカイブ
ホームページ作成 大阪

このページのトップへ