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常用漢字表の改定について

【国内主要6紙の本日の社説】

2010年6月23日

(以下、掲載順は日々変更)

【毎日新聞】
『消費税論議 財政再建の知恵競え』
『人民元改革 進展を冷静に見守ろう』
(詳しくはこちらへ)

【読売新聞】
『9党首討論会 負担伴う政策も率直に議論を』
『財政健全化目標 消費税上げなしには不可能だ』
(詳しくはこちらへ)

【朝日新聞】
『党首討論 増税の説明にもっと理を』
『原発輸出 インドへ?「非核」が泣く』
(詳しくはこちらへ)

【産経新聞】
『財政健全化 破綻回避の道筋が見えぬ』
『党首討論 消費税の使途を知りたい』
(詳しくはこちらへ)

【東京新聞】
『暴走殺傷  "希望格差"はあるのか』
『財政再建 公約が破綻している』
(詳しくはこちらへ)

【日経新聞】
『痛みなき悠長な財政目標では通らない』
『消費税の論議を掘り下げよ』
(詳しくはこちらへ)


【中東メディア 最近の主な社説表題】


日本語で読む中東メディアより

『イスラエルのアラブ系議員たちに強まる逆風、自由船団に乗船していたズアビー議員は
議員特権を一部剥奪』(al-Quds al-Arabi紙)
『自由船団に乗船していたイスラエル国会のアラブ系議員、ガザ封鎖の解除を訴え』
(al-Quds al-Arabi紙)
『イランとの合意の後に来るものは・・・』(Milliyet紙)
『ハサン・ジェマルとのインタビュー』(Milliyet紙)
『憲法改正案と過去の清算、80年クーデター』(Milliyet紙)
『社会に警鐘を鳴らす尊属殺人の増加』(Mardomsalari紙)
『シリアの砂漠の中で1915年4月24日をおもう』(Radikal紙)


【世界主要紙 最近の主な社説表題】


世界日報さんのサイト世界の新聞は何を言っているか?より

ニューヨーク・タイムズ(米) 『イラン制裁決議を受けて』
ワシントン・ポスト(米) 『西側の投資歓迎するロシアの内情』
デーリー・テレグラフ(英) 『暴君を受け入れる英国』
ルモンド(仏) 『仏社会を映すW杯チーム』
フランクフルター・アルゲマイネ(独) 『ベルギーの平和的改造を』
南ドイツ新聞(独) 『ドイツ中間層の退潮』
ストレーツ・タイムズ(シンガポール) 『アフガンが突如、宝の山に?』
東亜日報(韓国) 『ばらまき政策を放棄する日本と英国の新政府』
フィナンシャル・タイムズ(英) 『人民元をめぐる中国の知恵』


【桐鳳オススメのニュースサイト】

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独断と偏見はご容赦!【最近の社説の、ここに注目】

最近の社説から、改定常用漢字表について書かれた社説を見てみる。


『パソコンや携帯端末で文章を書くことが広がった時代』(朝日紙)

『今では手で「書く」より情報機器を使って「打つ」のが主流となった。難しい漢字でもごく簡単に変換して打ち出せる』(産経紙)

そんな現状を踏まえ、文部科学大臣から諮問され検討していた文化審議会が、新しい「常用漢字表」の答申を出した。

確かに私自身、あらたまった文章を手書きすることがめっきり少なくなった。
ワープロやメールを使用することがほとんどだ。

私的な日記や覚書のメモといったものの場合、ちょっと難しい漢字などはひらがなで書いてしまっている。


『文章表現をより豊かにするためにも、多彩な漢字の使用は望ましい』(朝日紙)

『画数が多く難しいなどとして追加見直しの声が多かった「鬱(うつ)」や「彙(い)」も、最終的に追加されたのは大いに評価できる』(産経紙)

『さまざまな漢字を使いこなすことで表現の幅が広がるのは素晴らしいことだ。歓迎したい』(東京紙)

以上のように、各紙とも今回の改定を評価している。


しかし、その内容は大きく異なっている。

朝日紙は、
『多くの人が読む文章では、一定の節度も必要だ。字を覚える子供たちに過剰な負担を強いたり、日本語を学ぶ外国人をくじけさせたりするようでは困る』
『学校で教える漢字は数を抑え、公文書などでは難しい漢語を避ける努力を怠ってはならない』
として、『一定の節度も必要だ』と主張している。

また、東京紙は、
『問題は、学校の対応だ。(中略)混乱を招かないか』
『分かりやすく、使いやすく、混乱なくを第一に』
と、教育現場における対応を危惧している。

それに対し、産経紙は、
『追加漢字が現行の約1割、196字にとどまったのは残念としか言いようがない』
として、もっと『幅広い漢字の使用』を求めている。


しかし、産経紙の主張するような、
『このままでは「鷹揚(おうよう)」などの熟語や「門前雀羅(じゃくら)を張る」などの成句が、若い世代ばかりか国民の多くから忘れられていく』
とは少し大袈裟なような気もする。

このあたりについては、朝日紙の、
『広げたいのは読み仮名の活用だ。漢字への抵抗感が減るし、難しい言葉は読み方を手がかりに辞書で調べることもできる。漢字を身近にするのに効果的だろう』
ということで、いいように思う。

『当用漢字表の後を受けた常用漢字表では「漢字使用の目安」というふうに制限色が緩和された』(産経紙)
とのことなので、常用漢字にこだわらず使用する立場の判断で適切と思われる漢字を使用し、必要に応じてそれにルビを振るということでいいのではないだろうか。


今日の雑感

前回、当コーナーにて、
>世の中がこうであるなら、あなたはどう考え、どう動くのか。
>弊誌がそのための指針の一つとなっているとしたならば、この上ない幸いです。
といったことを書きました。

このようなことを書くと、必ずといっていいほど、
「今の主要メディアは世の中を正しく報じていない」
「社説を読んでも世の中の動きは分からない」
といったことをおっしゃってくる方がいらっしゃいます。


最初にお断りしておきますが、これまで私は、
「社説に書かれていることは正しい」
「社説を読めば世の中がわかる」
「新聞を読めば正しい判断ができる」
「新聞記事を信じなさい」
などと言ったことはありません。

むしろ、弊誌サイトにも書いておりますが、
「報道されていることは"真実の全て"ではありません。場合によっては、各メディアにとって"都合のいい真実"だけを編集していることもあるかもしれません」
と、思っております。

「マスコミは正しいことを言っていない」とおっしゃる方は、何を根拠にその正否を判断されているのでしょうか。

まさか世の中の全ての出来事について、全てご自身でその現場に身を置いて見聞きしているということではないでしょう。

マスコミその他、何らかの媒体を通じてそうした情報を得、「これは違う」「これが正しい」と判断されているものと思います。

そもそも、主要メディアに全く接することがなければ、世の中でどういうことが起きているのかさえ、わからないかもしれません。

主要メディアの情報に「ご自身が信用している」情報を照らし合わせた上で、
「これは正しいことを伝えていない。こっちのほうが真実だ。だから私はこう考え、こう動く」
と判断されているのではないでしょうか。

だとしたならば、主要メディア・マスコミは十分、指針の一つとしての役割を果たしているものと考えます。

数ある指針の中の一つとして、世の中の出来事に対する最も一般的な注釈であるところの主要紙社説を、皆様にコストや手間を極力かけさせることなくお見せしようという趣旨が、弊誌発行理由の一つにもなっております。

そこには、前回書いたとおり、左寄り・右寄り・政界寄り・財界寄り・労働者寄りなど、様々な視点からの考え方・価値観が含まれています。

各新聞はそれぞれの価値観・視点から、「世の中はこうだ」と言っている。
それを信じるも信じないも、あなた次第。

あとはそれを起点として、読者の方々がご自身で感じ、考え、そして行動していただければよいものと考えております。


【本日、あなたが最も共感しなかった社説は?】


2010年6月23日













締切:2010年06月24日22時00分
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