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マツダ工場における殺傷事件について

【国内主要6紙の本日の社説】

2010年6月24日

(以下、掲載順は日々変更)

【読売新聞】
『所得税論議 最高税率引き上げは問題多い』
『朝鮮戦争60年 変わらない北朝鮮の脅威』
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【朝日新聞】
『参院選公示 「私たち」の政治を鍛える』
『大林検事総長 国民と「協働」する責任』
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【産経新聞】
『参院選公示 一層の劣化許さぬ選択を 民主の「現実路線」を見極めよ』
(詳しくはこちらへ)

【東京新聞】
『参院選きょう公示 論戦に耳を澄まして』
(詳しくはこちらへ)

【日経新聞】
『「民主党政権」に初の審判が下る参院選』
『日米同盟の強化に努めよ』
(詳しくはこちらへ)

【毎日新聞】
『参院選きょう公示 「危機」正面から論じよう』
(詳しくはこちらへ)


【中東メディア 最近の主な社説表題】


日本語で読む中東メディアより

『イスラエルのアラブ系議員たちに強まる逆風、自由船団に乗船していたズアビー議員は
議員特権を一部剥奪』(al-Quds al-Arabi紙)
『自由船団に乗船していたイスラエル国会のアラブ系議員、ガザ封鎖の解除を訴え』
(al-Quds al-Arabi紙)
『イランとの合意の後に来るものは・・・』(Milliyet紙)
『ハサン・ジェマルとのインタビュー』(Milliyet紙)
『憲法改正案と過去の清算、80年クーデター』(Milliyet紙)
『社会に警鐘を鳴らす尊属殺人の増加』(Mardomsalari紙)
『シリアの砂漠の中で1915年4月24日をおもう』(Radikal紙)


【世界主要紙 最近の主な社説表題】


世界日報さんのサイト世界の新聞は何を言っているか?より

ニューヨーク・タイムズ(米) 『アリゾナ州の恥ずべき考え』
ワシントン・ポスト(米) 『有利な立場でG20に臨む米国』
デーリー・テレグラフ(英) 『重大岐路のアフガニスタン』
ルモンド(仏) 『諸国の富裕化と世界統治』
フランクフルター・アルゲマイネ(独) 『西側との疎外感強めるトルコ』
モスクワ・タイムズ(ロシア) 『名ばかりの集団安全保障機構』
アラブ・ニューズ(サウジアラビア) 『トルコの紛争再燃』
中央日報(韓国) 『科学の魂は忍耐と失敗を通じて育つ』
フィナンシャル・タイムズ(英) 『貿易紛争をカネで解決する米国』


【桐鳳オススメのニュースサイト】

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独断と偏見はご容赦!【最近の社説の、ここに注目】

23日付「東京新聞」
『暴走殺傷  "希望格差"はあるのか』の社説。


他の人を殺す「殺人」も、自ら命を絶つ「自殺」も、その元となる部分は同じだという話を聞いたことがある。

つまり、自分が現在感じている耐え難い苦痛から逃れるために、
「その苦痛の原因となっている人の命を絶とうとする」のか、
「その苦痛を感じている自分自身の命を絶とうとする」のか、
という違いなのだろう。


今回取り上げたマツダ工場における事件や、2年前の東京・秋葉原における事件のような、「誰でもいいから殺したい」という無差別殺傷事件が後を絶たない。

また、自殺者数も毎年3万人以上と、こちらのほうも増加傾向にあるようだ。

特に自殺については近年、「経済・生活問題」をその理由とするものが増えているらしい。

繰り返される無差別殺傷事件も自殺の増加も、そこには通底する部分...「経済・生活問題」といったものがあるのかもしれない。


近年の自殺について、「経済・生活問題」を原因動機とする具体的事例を確認すると、
*自社の倒産・廃業(多くの事例で債務返済難)
*失業及び再就職難
*収入減少・他者の債務保証等
*仕事の量・質の変化(過大な責任、長時間残業)
といったことが挙げられるらしい。

一方の、無差別殺傷事件の動機について。

マツダの場合は、
『「クビになり、恨みがあった」』
秋葉原の場合は、
『「派遣が終わると言われ『自分は必要とされていない』と感じ、不満のはけ口だった携帯電話サイトの書き込みも無視された」ために「自分の存在を認めさせようと、復讐を考えた」』
と、社説には書かれている。


債務の返済が果たせず自社が倒産・廃業した場合や他者の債務保証を負わされた場合、或いは仕事において過大な責任や長時間労働を課せられた場合などにおいて、他者を恨んで無差別殺傷に及ぶといったケースはほとんど聞かない。

逆に、クビにされた恨みを胸に秘めて自ら命を絶つといったケースは皆無ではないのだろうが、「経済・生活問題」を原因動機とする場合の割合としては、かなり低いものと想像する。

このあたりの違いが興味深い。

耐え難い「経済・生活問題」に陥った時に感情の矛先を他者に向けるような人だったから、クビにもされるし、その存在も無視される...。

そう言ってしまったら言い過ぎだろうか。


メルマガ誌上では、社説引用文による要約も掲載しております


今日の雑感

「ハインリッヒの法則」というのがあります。

「1件の大きな事故・災害の裏には、29件の軽微な事故・災害、そして300件のヒヤリとした事例・ハッとした事例がある」
というものです。

個人的にこの法則の割合は、「努力や怠惰に対する報い」にも適用できるのではないかと考えています。

たとえば、1回の大きな良い報いの裏には、29回の軽微な良い報い、そしてそれは300回の努力によってもたらされる、というところでしょうか。

言い方を変えれば、少し割合は違ってくるかもしれませんが、30回の努力で1つの小さな良いこと、300回の努力で1つの大きな良いことがもたらされるというニュアンスになります。

そしてこれは、「怠惰」と「悪い報い」の関係についても同様です。


人というもの、自分が努力をした場合については、すぐにその結果が返ってこないと不満に感じたりはしないでしょうか。

たとえば、他の人よりちょっと頑張った日が続いたのに何も良いことがないと、すぐに不満に感じたりします。

「努力しても意味ないじゃん」というところでしょうか。

逆に、怠惰に過ごした場合については、それですぐに悪いことが起こるとは思わない。

たとえば、ちょっと怠惰な日が続いたとたんに悪いことが起こったりすると、自分の不運を嘆いたりしないでしょうか。

「なんだよ、ツイてねえな」といった具合です。


また、「努力には自覚があるが、怠惰には自覚がない場合が多い」というのも大きな特徴かもしれません。

「努力を続けた」という自覚はあるでしょうが、「怠惰な状態が続いた」という自覚はない場合も多い。

だから余計に、その割合を誤って捉えがちになるように思います。


1回の努力に対して1回良いことが起こらないと不満に思うのに、1回の怠惰に対して1回悪いことが起こらないのは何とも思わない。

そんなところがあるような気がします。


【本日、あなたが最も共感しなかった社説は?】


2010年6月24日










締切:2010年06月25日22時00分
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