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法人税率の引き下げについて

【国内主要6紙の本日の社説】

2010年6月27日

(以下、掲載順は日々変更)

【東京新聞】
『週のはじめに考える 『核の春』とヒロシマ』
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【日経新聞】
『原発で国が前に出てエネルギー確保を』
『(参院選 政策を問う)高速道無料化に固執するな』
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【毎日新聞】
『参院選・高速道路料金 つじつま合わせは困る』
『論調観測・消費税論戦 確かに随分変わった』
(詳しくはこちらへ)

【読売新聞】
『G8サミット 日本の存在感低下に歯止めを』
『高速道路無料化 断念して予算を有効活用せよ』
(詳しくはこちらへ)

【朝日新聞】
『観光ニッポン 旅先として魅力に磨きを』
『森林の再生 市場の変化を生かしたい』
(詳しくはこちらへ)

【産経新聞】
『消費税を問う 「第三の道」真贋見極めよ』
(詳しくはこちらへ)


【中東メディア 最近の主な社説表題】


日本語で読む中東メディアより

『イスラエルのアラブ系議員たちに強まる逆風、自由船団に乗船していたズアビー議員は
議員特権を一部剥奪』(al-Quds al-Arabi紙)
『自由船団に乗船していたイスラエル国会のアラブ系議員、ガザ封鎖の解除を訴え』
(al-Quds al-Arabi紙)
『イランとの合意の後に来るものは・・・』(Milliyet紙)
『ハサン・ジェマルとのインタビュー』(Milliyet紙)
『憲法改正案と過去の清算、80年クーデター』(Milliyet紙)
『社会に警鐘を鳴らす尊属殺人の増加』(Mardomsalari紙)
『シリアの砂漠の中で1915年4月24日をおもう』(Radikal紙)


【世界主要紙 最近の主な社説表題】


世界日報さんのサイト世界の新聞は何を言っているか?より

ニューヨーク・タイムズ(米) 『マクリスタル更迭後のアフガン』
ワシントン・ポスト(米) 『マクリスタル司令官を続投させよ』
デーリー・テレグラフ(英) 『英ロの関係改善を』
ルモンド(仏) 『キルギス、隠れた集団犯罪』
フランクフルター・アルゲマイネ(独) 『アクセル踏んで借金のヤマを積むな』
南ドイツ新聞(独) 『自らツケを払った将軍』
モスクワ・タイムズ(ロシア) 『原油流出はBPのチェルノブイリ』
人民日報(中国) 『「固定観念」にとらわれるな』
フィナンシャル・タイムズ(英) 『マクリスタル司令官の解任』


【桐鳳オススメのニュースサイト】

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独断と偏見はご容赦!【最近の社説の、ここに注目】

22日付「ウォール・ストリート・ジャーナル日本語版」
『日本の法人税率引き下げ案、米国も見習うべき』
27日付「赤旗」
『大企業減税/隠しても"不都合な事実"』
の社説。


主要紙社説では、消費税率引き上げのことについてはよく取り上げられているが、法人税率引き下げについてはあまり取り上げられていないようだ。


財界人や経済専門家の多くが「引き下げるべき」とする、法人税率。

その理由については、ウォール・ストリート・ジャーナル日本語版の言う、

『法人税率の高さが原因となって、企業が国外で得た利益は国内に環流されずにいる』

『法人税率の引き下げは、(中略)そうした状況を打破し、投資 - 成長 - 失業率の低下という好循環を生み出す可能性がある』

『日本が高い法人税率を維持している間に、韓国や台湾、ドイツといった国々は税率を引き下げ、競争力をますますつけている』

といったことによるものだろう。

『シャープとキヤノンの法人税率はそれぞれ36%と38%であるのに対して、韓国のサムスン電子やLGエレクトロニクスの法人税率はいずれも20%未満だ』
とも、書かれている。


それに対して、赤旗は、

『財界団体の幹部みずからが「日本の法人税は高くない」と本音を明かしています』

『「私は昔から日本の法人税は、みかけほどは高くないと言っています。表面税率は高いけれども、いろいろな政策税制あるいは減価償却から考えたら、実はそんなに高くない。今でも断言できますが、特に製造業であれば欧米並みではある」(阿部泰久・日本経団連経済基盤本部長、税制専門誌『税務弘報』1月号)』

『本紙試算によると日本の大企業の法人税の実際の負担率はソニー12%、住友化学16%、パナソニック17%など、まともに税金を払っていません』

『りそな総合研究所の23日付リポートは、法人税減税は雇用改善や国内設備投資の増加に結びつかず、「企業利益の押上げに終わる可能性」が高いため、「成長戦略とは呼びにくい」とのべています』

と、主張している。


赤旗のような主張については、

「限りある資源から何を作り、それをどう分配するのかという"資源配分"と、日本国内の個人や企業の生産活動による国民所得が、それに関わった経済活動をした人たちに対してどのように配られるか、そして、税制や社会保障などを通じて高所得者から低所得者へいかに富を移転させるのかという"所得分配"とが混同されている」

という反論もある。


しかし、1億円以上の役員報酬を受け取っている上場企業の役員名と報酬額が公表されている昨今。

サラリーマンの給料が下がり続けている中、上場企業の役員報酬は上がり続けているという話もある。

『法人税を減税しても、巨額のため込み金(内部留保)をさらに増やし、法外な役員報酬や大株主への配当を拡大するだけです』
という、赤旗の主張に共感する人も多くいることだろう。


要するに、大企業のエラい方々が、「法人税率引き下げによって儲けたおカネをどう使うか」というところにかかっているということなのだろうか。


メルマガ誌上では、社説引用文による要約も掲載しております


今日の雑感

先日、詩の賞をいただいたこともあり、詩作のほうにも少し傾注したりしております。

私が弊誌を通じて主張したいことは、「世の中こうあるべし」ということではなく、「いろいろな角度から物事を見ましょうよ」「こういう視点もありますよ」というところにあります。

その手段が「社説の読み比べ」なのか「詩」なのかの違いで、モチベーションの本質は同根であるといっていいかもしれません。

また本来は、それが「詩」のほうで果たされることを望んでいるというのも、正直なところです。


【本日、あなたが最も共感しなかった社説は?】


2010年6月27日











締切:2010年06月29日22時00分
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