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ひきこもりについて

【国内主要6紙の本日の社説】

2010年7月27日

(以下、掲載順は日々変更)

【東京新聞】
『概算要求基準 野党と政策協議を急げ』
『防災ヘリ墜落 山岳救助の危険 教訓に』
(詳しくはこちらへ)

【日経新聞】
『持続可能で使いやすい介護保険目指せ』
『太陽光発電に偏っては困る』
(詳しくはこちらへ)

【毎日新聞】
『ひきこもり70万人 国の危機と認識しよう』
『欧州金融審査 踏み込みが足りない』
(詳しくはこちらへ)

【読売新聞】
『名古屋場所閉幕 「賜杯なき優勝」を繰り返すな』
『防災ヘリ墜落 原因究明し山岳救難に生かせ』
(詳しくはこちらへ)

【朝日新聞】
『地デジあと1年 全世帯普及は間に合うか』
『欧州銀行検査 難題だが、金融も財政も』
(詳しくはこちらへ)

【産経新聞】
『名古屋場所閉幕 「再生」の道はいまだ遠い』
『歳費日割り法案 ムダ排除は隗より始めよ』
(詳しくはこちらへ)


【中東メディア 最近の主な社説表題】


日本語で読む中東メディアより

『クルド人と共存せねばならないのか?』(Hurriyet紙)
『このクルチダルオールでは何も解決できない』(Radikal紙)
『終わりなき犯罪』(Jam-e Jam紙)
『男女間の『秘め事』がもたらす被害について』(Jam-e Jam紙)
『イスラエルのアラブ系議員たちに強まる逆風、自由船団に乗船していたズアビー議員は議員特権を一部剥奪』(al-Quds al-Arabi紙)
『自由船団に乗船していたイスラエル国会のアラブ系議員、ガザ封鎖の解除を訴え』(al-Quds al-Arabi紙)
『イランとの合意の後に来るものは・・・』(Milliyet紙)


【世界主要紙 最近の主な社説表題】


世界日報さんのサイト世界の新聞は何を言っているか?より

ニューヨーク・タイムズ(米) 『まだ分かっていないトヨタ』
ワシントン・ポスト(米) 『正当なインドネシアとの軍事交流』
デーリー・テレグラフ(英) 『熱くなる朝鮮半島』
ルモンド(仏) 『好調な航空機業界』
南ドイツ新聞(独) 『気候保護に反対する小心者』
モスクワ・タイムズ(ロシア) 『社会的緊張高める干ばつ』
人民日報海外版(中国) 『華僑と海峡両岸協力の進展』
東亜日報(韓国) 『対北朝鮮で「積極的な抑制戦略」はあるのか』
フィナンシャル・タイムズ(英) 『高度経済成長目指すインド』


【桐鳳オススメのニュースサイト】

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独断と偏見はご容赦!【最近の社説の、ここに注目】

27日付「毎日新聞」
『ひきこもり70万人 国の危機と認識しよう』の社説。


『ひきこもりを「甘え」などと思っている人もいるだろうが、現実には切実で深刻な原因が指摘されている』
との一節がある。

そのため、安易な比較はよくないかもしれない。

また、病気などで結果として「ひきこもり状態」になってしまっている方もいることだろうから、一概には言えないところもある。

しかし、先日の当コーナー『日本人留学生の減少について』及び「メールのご紹介」コーナーの内容と、この問題。
同根ともいえる部分はないだろうか。


『切実で深刻な原因』の例として、『虐待被害、貧困などによる不十分な養育、いじめ、体罰、非正規雇用の増大による不安定な就労など』が挙げられている。

しかし、「虐待被害」や「非正規雇用の増大」はともかくとして、『貧困などによる不十分な養育、いじめ、体罰』といったものは、むしろ昔よりも改善されているように思う。

また、
『「自分も部屋に閉じこもりたいと思うことがある」などの潜在群は推計155万人』
とある。

しかし、家にひきこもっても生きてゆけるならそうしたいと思う人は、昔から多くいたのではないだろうか。

現実問題として昔はそれが不可能だったから、そもそもそのような選択肢がなかったという気がしないでもない。

ふた昔ほど前までなら、何もしないで家に居ることに対する家族や周囲の人たちの目など、気まずさのようなものがあったと思う。

たとえ実家に居たところで、「働け」とか「家に居るならカネを入れろ」とか言われたことだろう。

また、今ならネットで様々な娯楽や刺激、或いは疑似体験といったことができるかもしれないが、昔はテレビがあるくらいで、そうした生活にすぐに飽きてしまったものと思う。


『誤解に基づく不名誉なレッテル張り』と言われてしまうかもしれないが、個人的に、生活環境の向上とひきこもりは、決して無縁ではないという気がしてならない。


メルマガ誌上では、社説引用文による要約も掲載しております


今日の雑感

>たとえばアメリカ留学など、中国や韓国の若者から見るとまだまだメリットや
>魅力が感じられるが、日本の若者からはそれが感じられないということなの
かもしれない。
>つまりそれだけ、日本の生活・教育環境が向上したという見方もできなくは
ないだろうか

以上の私の発言について、メールを下さった轟さんは「異論がある」とおっしゃっています。

しかし個人的には、表現の違いはありますが、轟さんのおっしゃる、
「やはり社会が豊かになっていくにつれ、苦労を厭う若者が増えてきたのかなという漠然とした感じはします」
との一節と、同意であるものと思っております。


進んで苦労を背負い込むということは、今の自分自身や生活環境から脱皮したい・抜け出したい・向上したいというような、強いモチベーションなくしては起こり得ない感情であるものと思います。

今の自分自身や生活環境に満足している人が、苦労や努力にメリットを感じることはないものと考えます。


たとえば、「若いうちの苦労は買ってでもしろ」という言葉をググると、この概念に否定的なコメントが数多く検索されます。

つまり今の世の中は、良し悪しは別として、それだけ「苦労=ムダ」という価値観に変わってきつつあるようです。

「留学しなければ得られない資格・知識」と「日本で得られる資格・知識」。
そして「何が起こるかわからない海外生活」と「ある程度予測のつく国内生活」。
或いは「学生時代の留学」と「社会人になってからの社内留学」など。

そういったものを天秤にかけ、一番無難かつ合理的な選択をしているように感じます。

たとえば、轟さんが「私の血となり骨となり、私の今の生活を支える礎のひとつ」となっているとおっしゃる、
「あの時私がモンゴルで経験したこと、出会った人々、ツアー旅行では絶対に聞くことができないようなモンゴル人たちの本音、言葉が通じない中で何とかコミュニケーションをとろうとした努力、頼りになるのは自分だけという孤独感、その他もろもろ」のことなど。

これも、今の若者からすれば、
「そんなのなくても生きていけるじゃん」
「そんな時間があるならもっと実利に結びつくこと、楽しむことなど、合理的に使いたい」
ということになるのかもしれません。

もちろん、良し悪しは別として、です。


個人的には数十年後、今のひきこもっている人や「苦労を厭う若者」がどのような生活を送っているのか、大変興味があります。

そういった人たちの老後の生活状況を目の当たりにして、未来の若者たちがどう思うのか...。

案外反面教師となって、「頑張らねば!」などと、再び「若いうちの苦労は買ってでもしなければ」と思うようになるかもしれません。


【本日、あなたが最も共感しなかった社説は?】


2010年7月27日













締切:2010年07月28日22時00分
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