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冷戦終結20年について

ジャパンタイムズ ジャパンタイムズウィークリー 週刊ST

【国内主要6紙の本日の社説】

2009年11月12日

(以下、掲載順は日々変更)

【読売新聞】
『天皇在位20年 敬愛される皇室像が定着した』
『森繁久弥さん 戦後と共に歩んだ名優の逝去』
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【朝日新聞】
『オバマ氏来日 問われる同盟管理の意思』
『即位20年 未来の天皇像考える機に』
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【産経新聞】
『天皇在位20年 国と皇室の弥栄を願う 継承問題は白紙から検討を』
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【東京新聞】
『市橋容疑者逮捕 市民の協力あってこそ』
『森繁さん逝く 陽は昇り、また沈む』
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【日経新聞】
『日航再生はまたも先送りされるのか』
『やはり「小切手外交」の愚』
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【毎日新聞】
『事業仕分け開始 国民が「劇場」の監視役だ』
『即位20年 「象徴天皇」へ実践重ね』
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独断と偏見はご容赦!【最近の社説の、ここに注目】

冷戦終結20年について書かれた社説を見てみる。


たとえば、明治維新。

現代から見ると、もしかしたら大政奉還などの象徴的な出来事を境に、世の中の仕組みが一気に激変したかのような印象を受けるかもしれない。

しかし実際には、黒船来航から西南戦争くらいまでの20数年をかけて変化していったものだともいえるのではないだろうか。
(人によって異論はあろうが)

ベルリンの壁崩壊についても、似たようなことがいえる。

後世の人からみたら、これを境に世界が激変したという印象を持つかもしれない。

確かにそうした側面はあるだろうが、しかし実際には、この20年、その時々に為政者や私たちが考え、行動してきた結果、今日のような状況に至っているものともいえると思う。

決して、一夜にしてガラリと変わったわけではない。


そして、今も激変の真っ只中であろう。

これから私たちがどう考え、どう行動するかによって、これからの世界が形作られてゆくといっても過言ではない。

激変も、その時々の考え・行動・価値観の積み重ねなのではあるまいか。

そういう意味でも、後世の人たちに対して、責任のある考え・行動をしてゆきたいものである。


ところで、以下の日経紙の一節。

『日本は米国との関係を保ちつつ国際貢献を通じ仲間を増やす必要がある』

『国際貢献のお手本はカナダだ』

『近年では(中略)、100人以上の犠牲者を出したアフガンでの平和活動などで各国から尊敬されている。』

『鳩山政権は(中略)アフガン支援に自衛官数人を派遣することを検討中という。43カ国が7万人強の兵員を送るなか、自衛官数人で中身のある貢献をできるのだろうか』

『100人以上の犠牲者』とは、カナダ人のことなのだろうか。

だとしたならば、この社説。

「日本はアメリカとの関係を保ちつつ他にも仲間をたくさんつくるため、100人以上の犠牲者を出して尊敬されるべし」
と言っているようなものではないだろうか。

言いたいことはわからなくもないが、尋常ではない表現だ。

「アメリカのために日本人が犠牲になれ」とは、まるで産経紙のようではないか。

最近、日経紙が右系化してきたようだと、以前から書いている。

しかし、「財界寄り」との印象のある日経紙のこと。

もしかしたら政治的な主義信条ではなく、政権交代による「軍需産業の衰退」を危惧して、こうしたことを言っているのではないかという気もしてくる。


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今日の雑感

森繁久弥さんが、亡くなりました。

私の世代ですと、映画というよりも、TVドラマやCMなどの印象のほうが強いでしょうか。

森繁さんよりも若い俳優が次々と先に他界してしまうという印象もありましたが、ついに森繁さんご自身も旅立たれてしまいました。

「俳優の大御所」の座が、ぽっかりと空いてしまった感があります。


市橋容疑者逮捕の報道で印象が薄れてしまうかとも思いましたが、さにあらず。

あらためて、その存在の大きさを知りました。

個人的には、森繁さんを「日本一」と評していた、立川談志師匠のコメントを聞いてみたいです。

慎んで、ご冥福をお祈り致します。


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【本日、あなたが最も共感しなかった社説は?】

2009年11月12日












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