新聞の社説から世の中を見る【世界の新聞「101紙」の視点】

世界の新聞の社説・TOP記事をあなたに

国内主要紙から見る金正恩氏の登場

【国内主要6紙の本日の社説】

2010年10月4日

(以下、掲載順は日々変更)

【産経新聞】
『首相ASEM出席 しっかり発信し国益守れ』
『前部長ら逮捕 特捜は存亡をかけ出直せ』
(詳しくはこちらへ)

【東京新聞】
『レアアース 中国は再び互恵外交に』
『菅首相演説 ねじれ解く覚悟あるか』
(詳しくはこちらへ)

【日経新聞】
『「有期労働」規制は雇用不安を広げる』
『銅が映す世界景気の落とし穴』
(詳しくはこちらへ)

【毎日新聞】
『「通貨戦争」 危うい保護主義の機運』
『失業率と貧困 長期的視野で対策を』
(詳しくはこちらへ)

【読売新聞】
『北朝鮮新体制 挑発への抑止は日米韓連携で』
『第三国定住難民 支援メニューの充実を図れ』
(詳しくはこちらへ)

【朝日新聞】
『アザデガン油田 撤退を新戦略に生かそう』
『たばこ値上げ 喫煙者のためにもなる』
(詳しくはこちらへ)


【中東メディア 最近の主な社説表題】


日本語で読む中東メディアより

『クルド問題の核心はクルド語』(Radikal紙)
『共和人民党の失策とそのつけ』(Radikal紙)
『賛成派勝利を世界は歓迎、しかし・・・』(Milliyet紙)
『世俗主義者の中にも深い分裂』(Radikal紙)
『「十分ではないが悪くもなかった」エルドアンのディヤルバクル演説』
(Radikal紙)
『中身はからっぽ!エルドアンのディヤルバクル演説』(Milliyet紙)
『改憲国民投票にイエスか、ノーか』(Radikal紙)


【世界主要紙 最近の主な社説表題】


世界日報さんのサイト世界の新聞は何を言っているか?より

ニューヨーク・タイムズ(米) 『中国へのメッセージ』
ワシントン・ポスト(米) 『エジプトに民主的選挙を求めよ』
ガーディアン(英) 『アイルランドの破たん』
ルモンド(仏) 『将来世代に先送りの赤字』
南ドイツ新聞(独) 『霧の中の「三代目」の顔』
ベルリーナー・ツァイトゥング(独) 『無作法な中国』
聯合報(台湾) 『日本はドイツを鑑に』
朝鮮日報(韓国)  『中朝の現在と将来の国益』
フィナンシャル・タイムズ(英) 『欧州の緊縮財政』


【桐鳳オススメのニュースサイト】

新聞コラム社説リンク
国内主要紙・地方紙の社説・コラムへのリンク集です。
業界紙・英字紙にもアクセスできます。

Newseum「Today's Front Pages」
世界各国の新聞のトップページが、新聞紙のレイアウトそのままに閲覧できます。
その数なんと、50~70カ国・500~700紙。
日によって変動はありますが、よく毎日更新できるものです。
PDFで閲覧でき、拡大表示・印刷も可能です。

OpinionSource「Today's Newsletters」
米・英・中・中東・印など主要紙の、最新といってもよい社説が掲載されております。

Google翻訳
テキストやウェブページをその場で翻訳できます


独断と偏見はご容赦!【最近の社説の、ここに注目】

金正恩(キム・ジョンウン)氏の登場について、国内主要紙社説を見てみる。


本日(4日)分の読売社説以外は、先月29日に掲載されたものだ。

なので、金正恩氏の名前が「金正銀」となっていたりするなど、若干情報が古い。


『3代続けての異様な世襲に向けた準備である』(朝日紙)

『金日成主席から3代目の権力世襲となれば、21世紀の現代世界にはあるまじき特異な国家体制である』(産経紙)

『三代にわたる権力世襲は、王制国家以外では世界に例を見ない。国民は今度は、後継者をたたえ忠誠を誓うという理不尽な運動を強いられるだろう』(東京紙)

『独裁国家で3代世襲が実現することになれば、極めて異常な事態である。』(日経紙)

『なんという異様さだろう。北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記が、後継候補とされる三男に朝鮮人民軍「大将」の呼称を与えたという』

『総書記の妹や、その夫の側近である軍事に疎い人物にも同じ扱いをした。常識的には突拍子もない人事と言うしかない』(以上、毎日紙)

このように「異様さ」は指摘しつつも、『歓迎できる状況ではない』とする毎日紙以外は、後継人事についてあまり批判的な表現はしていないようだ。


『これは北朝鮮が今後とも軍事優先の「先軍思想」の下、核開発など軍事独裁体制を引き続き維持していくとの姿勢を、内外に宣言したに等しい』

『権力の過渡期には柔軟な姿勢や路線は出にくい。対外強硬策に走る可能性が強いとみるべきだ』

『とくに「大将」という軍の肩書を与えられた金ジョンウン後継体制では、軍事的冒険もありうる。党代表者会の結果を含め、今後の北朝鮮の動向にはこれまでになく注意と警戒が必要だ』
(以上、産経紙)

『性急な権力継承の動きには、細心の注意と監視が欠かせない。未熟な後継者の威信を高めようと、実績づくりを焦るあまり、再度の核実験や弾道ミサイルの発射などで国際社会を威嚇しかねないからだ』(日経紙)

『日本はじめ周辺国は、今後の動向を一層注視し、警戒を怠ってはならない』

『経済の窮状を打開できない金正日体制が、求心力の回復や対米交渉をにらみ、3度目の核実験や、弾道ミサイル発射など、軍事的な成果を狙う懸念もある。事実、国連で北朝鮮代表は、核抑止力を強化する姿勢を改めて強調した』
(以上、読売紙)

このように、日本の軍備拡張を望む(?)向きには、かえって好都合な材料なのではなかろうかと、穿った見方もしてしまう。


2ヶ月ほど前には、「日韓併合100年談話」などをめぐって韓国と距離感があった日本。

しかし、尖閣諸島の問題や金正恩氏の登場などによって、

『日本は米国や韓国との連携をさらに強め、権力継承の動向を注視しつつ、北朝鮮の不測の事態に備えた警戒の度合いを高める必要がある』(日経紙)

『今後の北朝鮮の動向をめぐり、日本は、米国や韓国との間で、情報交換や実効性ある対策作りを進めていく必要がある』

『対北朝鮮抑止のかぎとなるのは周辺国の結束だ。中国と協調することは重要だが、いま、それをあてにすることはできない。日米韓の連携強化こそ最優先課題だ』
(以上、読売紙)

と、「韓国との連携」を強調するようになったのが興味深い。


メルマガ誌上では、社説引用文による要約も掲載しております


今日の雑感

毎年この時期に実施している、「弊誌の読者様は、こんな方々」アンケート。

今年も実施致します。

これにより得られた情報は、今後のメルマガ運営に役立てたいと思います。

各質問にコメントボードを設置していますので、選択肢にあてはまらない場合や、ご意見などありましたら、ぜひお書き下さい。

アンケートの締め切りは、10月9日(土)22時です。

下段、【昨今の話題】コーナーで実施しますので、ぜひご協力下さい。
よろしくお願い致します。


【あなたが最も共感した社説は?】アンケート

【10月4日(月)】












締切:2010年10月05日22時00分
Powered By クリックアンケート

メルマガ登録解除
バックナンバーpowered by まぐまぐ!
まぐまぐ殿堂入り
メルマガ購読
世界の新聞「101紙」の視点

読者登録規約
バックナンバー
powered by まぐまぐ!
サイト内検索
カレンダー
最近のブログ記事
カテゴリー
月毎アーカイブ
ホームページ作成 大阪

このページのトップへ