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クラスター爆弾についての、産経新聞の価値観

【国内主要6紙の本日の社説】

2008年12月6日

(以下、掲載順は日々変更)

【産経新聞】
『教科書検定 事後公開が信頼性高める』
『ビッグ3救済 実体経済の本格悪化防げ』
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【東京新聞】
『派遣切り急増 経営が安易すぎないか』
『年金改ざん 明白な国民への裏切り』
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【日経新聞】
『この際、定額給付より雇用対策の充実を』
『危機への対応優先した米中』
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【毎日新聞】
『リストラ横行 こんなことでは国が危うい』
『地デジ対応 映らないテレビがないように』
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【読売新聞】
『新雇用対策 失業の痛み緩和へ早期実施を』
『欧州利下げ ユーロ圏の景気悪化は深刻だ』
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【朝日新聞】
『国庫負担発言―首相があおる年金不信』
『印パ関係―核保有国の対立を憂える』
(詳しくはこちらへ)


独断と偏見はご容赦!【最近の社説の、ここに注目】

昨日付「産経新聞」
『クラスター禁止 抑止力維持に万全を期せ』の社説。


以前から私は、クラスター爆弾を容認するような内容である産経社説の主張に、何度か異議を唱えてきた。

他紙ではほぼ、クラスター爆弾は廃止すべしとの論調である。
また、世の中の流れもそのように見受けられる。

昨日の社説で、産経はどのような主張をしたのか。
このところの流れを受けて、その考え方に何か変化はあったのだろうか。


『この爆弾の廃絶を願わない人はいないだろう』の一節もあり少しトーンは変わったが、依然としてクラスター爆弾の必要性を主張している。

産経の言い分はよくわかる。
「『敵』が持ってるんだから、日本も持ってないと危ない」ということだろう。

また、条約の非参加国による『クラスター弾(中略)禁止の実効性は担保されていない』の一節にも、共感する。

しかし、
「敵がクラスター爆弾をバラまくかもしれないから、日本も持ってないと危ない」
というのはどうなのだろう。

クラスター爆弾の保有が、果たしてその抑止力たり得るものなのだろうか。

クラスター爆弾には、クラスター爆弾で対するしかないのだろうか。
何か他の方策を考えることはできないのだろうか。


再三繰り返される産経の大義名分、
『海岸線が長く、離島の多い日本にとって敵の上陸を食い止める有力な手段はほかにない。』
については、いまだに納得しかねている。

以前から私が主張している、

「海岸線や離島に敵の上陸が迫っている時、そこに居住している全ての日本人を避難させた上で、クラスター爆弾を投下させようというのだろうか。
そんな悠長なことをしていられるものだろうか」

「戦争が終結した後には、不発のクラスター爆弾を"完璧に"除去した上で、住民の避難を解除すればいいというのだろうか。
果たしてそんなことが可能なのか。
不発弾を完璧に除去できないがために、世界各地で悲劇が続いているのではなかろうか」

「『日本は被害者支援や不発弾処理などに最大限努力すべきである』と、以前社説に書いていたが、日本国内についても、投下後に日本人の被害者支援や日本国内における不発弾処理に最大限努力すればいいと考えているのだろうか」

といった疑問は、今回の社説においても晴らされないままだ。

また、これらは社説の『多くの生命がかかわる国家の安全保障』という一節にも矛盾はしないだろうか。


なぜ、産経がクラスター爆弾に固執するのか。

案外、『懸念されるのは日米同盟への影響だ』の一節が、一番の本音なのかもしれない。


【今日の雑感】


「任天堂のDS」というのがあります。
私はあまり興味がなく詳しくもないのですが、少し前に新しい機種が出たようです。
ご他聞にもれず、小学2年の愚息も欲しがっております。

旧機種は既に持っていますし、価格も高い。
また、基本的にテレビゲームに類するものが嫌いな私としては、できるだけ買いたくないのが本音です。

私に頼んでもムダだとわかっている息子は、「サンタさんに頼むからいい」とのこと。

「値段が高すぎて、サンタさんじゃムリ」
「人気があるから、サンタさんも手に入らなかった」
...
いろいろ理由を考えますが、難しそうです。

ところで、息子はいまだにサンタさんを信じているのでしょうか。
年齢的に、微妙なところです。

本当はいないことを知っていながら、おもちゃ欲しさに信じているフリをしている...。
そんな悪知恵は働かないでしょうけど。

「サンタさんの正体は父ちゃんなんだ。だからDSは買わない」
そんなことを言って、子どもの夢を壊すのもイヤですし。

う~ん...。


【本日、あなたが最も共感しなかった社説は?】


2008年12月6日













締切:2008年12月07日18時00分
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