新聞の社説から世の中を見る【世界の新聞「101紙」の視点】

世界の新聞の社説・TOP記事をあなたに

都議選の自民大敗について

【国内主要6紙の本日の社説】

2009年7月13日

(以下、掲載順は日々変更)

【読売新聞】
『都議選自民大敗 首相は自ら衆院解散できるか』
『一貫教育 学校間の連携を強化しよう』
(詳しくはこちらへ)

【朝日新聞】
『都議選終えて 混沌の出口はただ一つ』
『無年金問題 まず権利回復に全力を』
(詳しくはこちらへ)

【産経新聞】
『東京都議選 首相は敗北責任直視を 政権担う能力は検証不十分』
(詳しくはこちらへ)

【東京新聞】
『都議選 与党半数割れ 首都にもチェンジの大波』
(詳しくはこちらへ)

【日経新聞】
『民主躍進の都議選が首相を痛撃した』
『「電縁」を基盤に経済成長促せ』
(詳しくはこちらへ)

【毎日新聞】
『都議選自民敗北 もはや逃げは許されぬ』
『農業コンクール 殻を破り成長産業へ』
(詳しくはこちらへ)


独断と偏見はご容赦!【最近の社説の、ここに注目】

13日付
「産経新聞」『東京都議選 首相は敗北責任直視を 政権担う能力は検証不十分』
「読売新聞」『都議選自民大敗 首相は自ら衆院解散できるか』
の社説。


この件についての、朝日・東京・毎日各紙の主張は、一言でいうなら「国政も民意を問え」というところだろうか。

また日経紙は、自紙の主張というよりも、経緯・結果の羅列との印象を受けた。

自民大敗ということで、日頃自民党寄りという印象のある、産経・読売両紙に注目してみた。


産経紙は、
『政権政党としてこの国をどのような方向に持っていくのかという大方針を、自民党が描ききれていないことが問題だ』
『政権交代の有無という、民主党にとって有利な土俵に一緒に上がってしまう状況を招いているといえるだろう』
『都議選での政策論争で政権交代の意味は十分に論じられていない』
などの一節から、やはり自民党寄りの主張という印象を受けた。

また、
『「郵政解散」では、(中略)郵政民営化の是非が問われ、与党は(中略)3分の2の勢力を得た』
『今回、自民党はそうした争点を掲げていない』
の一節が、気になる。

「郵政解散」の時と同じように、国民にわかりやすい『争点を掲げ』ることを推奨しているように受け取れる。

「民営化に賛成か、反対か」という「劇場型」選挙が、昨今の格差・貧困社会を招いたという見方もある。

「わかりやすい争点を掲げないと、国民はわからないよ」
「そうしないと、自民党に投票しないよ」
そう言っているようにも、感じてしまう。


一方の読売紙。

これまで、事あるごとに自民党をかばうような主張を展開してきたという印象があったが、このところは自民党に手厳しい論評のように思える。

以前、弊誌でも、
「実は自民党寄りではなく政権党寄りであり、近々民主党政権が誕生しそうなので民主党に近寄りつつあるのでは」
「麻生降ろしを推進したいのでは」
などと、今後のスタンスに要注目としていた。

今日の社説でそのあたり、わかってきたような気がする。

『麻生政権そのものへの評価が問われた』
『麻生首相の度重なる失策が響いているのだろう』
『民主党の勝因は、麻生政治に対する不満の受け皿になったということだろう』
といった一節から、「麻生降ろし」をしたいものとの印象を受ける。


今日の雑感

私は自らの価値観を他者に強要することも、そして強要されることも好まぬ。

「多様な価値観、あって然るべし」というよりも寧ろ、
「多様な価値観、もし無かりせば」とさえ思う。

天地開闢以来の世の価値基準が、仮に全て己がものと同一であったとするならば、確かに戦争は激減しているやも知れぬし、またともすれば、ある一カテゴリーのみ特化した発達を為し遂げていた可能性も無きにしもあらず、である。

しかし、人類全体の文化・文明の発展という見地で言うとするならば、今ほどの進化は遂げていなかったであろうことは明白である。
取分け身に纏う衣服などに至っては、未だに「イチジクのハッパ」であるやも知れぬ。

多様な価値観が存するが故に、「争い」という不幸を伴いつつも、人類は現在、そして未来に向けて邁進し続けてきたのであろう。
(その帰結が「繁栄」であるか「滅亡」であるかは別の機会に譲る)

この「諸刃の剣」とも言うべき「多様な価値観」を有用なものとするために、「協調性」というものが必要となってくるものと思料する。

「協調性」というと「他者と仲良く出来る能力」と思われるかもしれないが、私はこれを「自分の欲望・要求と他者のそれとを共存させることが出来る能力」と捉えている。

自分の要求を押し通すのではなく、また勿論、自分のそれを押し殺すこともなく、例え共に「完全」たる満足は得られずとも、出来うる限り双方にとって「完全」に近い地点に望みを着地させ得る能力、とでも言うべきか。

上述の私感、無論、賛否両論あって然りであろうし、また決して当方から共感を求めるものでもない。

寧ろ己が言葉が、貴方に何かを考える起爆剤となり得たとするならば存外の幸いである。


【本日、あなたが最も共感しなかった社説は?】


2009年7月13日











締切:2009年07月14日22時00分
Powered By クリックアンケート
「あなたが最も共感した社説は?」アンケートを、メルマガ誌上にて実施しています

メルマガ登録解除
バックナンバーpowered by まぐまぐ!
まぐまぐ殿堂入り
メルマガ購読
世界の新聞「101紙」の視点

読者登録規約
バックナンバー
powered by まぐまぐ!
サイト内検索
カレンダー
最近のブログ記事
カテゴリー
月毎アーカイブ
ホームページ作成 大阪

このページのトップへ