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未来の党の分裂騒動について

ご無沙汰しております。
桐鳳柳雨(とうほうりゅうう)です。
新年を迎え、いかがお過ごしでしょうか。

このところ、ほぼ半年に1回ペースの配信となってしまっております。
今年はもう少し配信したい...とは、確か昨年も書きましたね。

あまりに繰り返すと私の言葉が軽くなってしまいますが、気持ちとしては常にそう思っております。


さて前回配信後、政界では政権交代など大きな動きがありました。

それに関する社説は多くありますが、その中から昨年12月29日付の「毎日新聞」『未来はや分裂 国民への詐欺的行為だ』に注目してみます。


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『これは1票を投じた有権者に対する詐欺的な行為である。結党からわずか1カ月。日本未来の党が衆院選が終わった途端に分裂した。

 党は小沢一郎氏ら旧「国民の生活が第一」系議員が引き継ぐ形となり、党名を「生活の党」に変更する。一方、代表だった嘉田由紀子滋賀県知事は「未来」の名称を引き継ぐというが、国会議員は阿部知子氏のみで政党要件を満たさず政治団体扱いとなる。実態は嘉田氏らが追い出された格好だ。

 しょせん小沢氏と嘉田氏は水と油だったといえばそれまでだ。だが、あまりにも醜悪な分裂劇だった。

 発端は嘉田氏が自身と阿部氏を共同代表とする意向を示したのに対し、小沢氏系議員が小沢氏の共同代表就任を求め猛反発したことだ。

 民主党を離党し、旧生活を結成したものの支持率低迷が続いていた小沢氏らにとって、嘉田氏を代表とする新党への衣替えは、小沢氏のマイナスイメージを隠す狙いがあったはずだ。ところが衆院選で「嘉田効果」は乏しく、議席が激減すると一転して嘉田氏に不満が爆発する--。要するに嘉田氏はお飾りに過ぎず、実態は「小沢党」だったことをあからさまに認めたようなものだ。

 手続きを急いだのは、政党交付金の額が1月1日時点の国会議員数などに応じて決まる事情以外に考えられまい。8億円以上になるとみられる交付金は小沢氏側が手にする。

 だが、惨敗とはいえ比例代表で未来が獲得したのは約340万票に上る。まさか選挙後、直ちに分裂すると思って投票した人はいないだろう。「水と油」と分かっていても、「卒原発」を掲げてきた嘉田氏が代表だから投票した人もいるだろう。にもかかわらず、なぜ大敗したのかの反省もなく、勝手に分裂した揚げ句に交付金=税金だけは手にするというのだ。いくらルールに基づいた手続きとはいえ、大きな疑問を抱く。

 小沢氏らにとって「卒原発」の訴えも衆院選をしのぐための単なる道具だったのではないかとさえ疑う。一方、「小沢氏を使いこなす」と言っていた嘉田氏もまったく力不足だったということだ。自民党政権の復活で原発政策の見直しが急ピッチで進もうとしている中、今回の内輪もめは脱原発への機運もそぐ可能性がある。その責任も大きい。

 それにしても小沢氏は一体、何度、政党を作っては壊すのだろう。

 政党は自らの権力闘争の道具であっていいはずがない。政治家が生き残るための選挙互助会であっていいはずもない。衆院選での未来の敗北は有権者の多くがとっくにそれに愛想を尽かしている証明でもある。まずそれに気づいた方がいい。』


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嘉田氏が「小沢氏を使いこな」せるとは思っていませんでしたが、これほど早く使い捨てられるとも思っていませんでした。

今夏の参院選くらいまでは現状のままで、参院選で良い結果が出ればそれでよし、悪い結果ならば嘉田氏に詰め腹を切らせる...そうなるものと考えておりました。

今回の騒動で、国民にプラスに作用する部分はどこにあるのでしょうか。
また今回の経緯を受けて、新たに小沢氏率いる新・未来の党を支持しようと思った人はどのくらいいるのでしょうか。

これでは「国"民"の生活が第一」ではなく、党所属議員の「国"会"の生活が第一」だと言わざるを得ません。

手法は多少汚くとも、それが国家・国民にとって真にプラスとなることならばある程度仕方ないものと個人的には思いますが、今回の騒動からは、国民のためになるという理屈を全く見ることができません。


ところで、そもそも小沢氏が民主党から離脱した理由には、前回の総選挙で民主党が大勝した際に掲げたマニフェストから民主党の政策がかけ離れてしまったということもあるかと思います。

政権奪取の時に民主党が掲げたマニフェストが本当に国民のためになることであり、また実現可能なものであると思っているのならば、当然、小沢氏率いる新・未来の党が掲げる公約・マニフェストも同様のものになるはずではないでしょうか。

もしも時勢等の理由から修正するというのであれば、その旨説明が必要だと考えます。

あなたはこの件について、どう考えるでしょうか。


それでは、また。
今年一年、あなたに素敵なことがいっぱいありますよう...。


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