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残業代ゼロ制度のメリットは?

2015年2月18日(水)15時現在の各紙サイトより

国内主要紙一面トップ記事、及び社説・主張

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【朝日新聞】
「朝刊一面トップ」
『個人情報、定義拡大せず 「同意なく転用」は撤回 保護法改正原案』
「社説」
『国会論戦 節目の年の言論の重み』
『ギリシャ支援 EUは妥協の糸口示せ』

【産経新聞】
「朝刊一面トップ」
『18歳から選挙権成立へ 来夏参院選にも適用』
「主張」
『代表質問 安保環境踏まえた論戦を』
『米歴史教科書 誤り正す国際発信重ねよ』

【東京新聞】
「朝刊一面トップ」
『認知症患者ら虐待 高齢者マンション96人被害か』
「社説」
『西川農相 利害絡む献金は疑問だ』
『高齢者への虐待 社会で介護を支えよう』

【日経新聞】
「朝刊一面トップ」
『日本郵政、豪物流を6000億円で買収 上場へ成長戦略』
「社説」
『健康確保し脱時間給で働ける人をもっと』
『地方分権は一歩前進したが』

【毎日新聞】
「朝刊一面トップ」
『自衛隊派遣:恒久法、公明が容認 手続きの厳格化を条件に』
「社説」
『TPPと献金 疑念を生む軽率な授受』
『ギリシャ支援 EUは現実的に譲歩を』

【読売新聞】
「朝刊一面トップ」
『自動車 ベア6000円要求...主要労組が一斉提出』
「社説」
『ギリシャ支援 危機回避へ延長が不可欠だ』
『デンマーク銃撃 対テロに必要な「共生」の努力』


きょうの注目記事

多くのメディアが「反対」している、いわゆる「残業代ゼロ制度」といわれる
ホワイトカラー・エグゼンプションですが、日経紙は「賛成」との立場のよう
です。

18日付の日経新聞『健康確保し脱時間給で働ける人をもっと』の社説から、
その根拠を見てみたいと思います。

『働いた時間ではなく成果に対して賃金を支払う「脱時間給」制度(ホワイト
カラー・エグゼンプション)の内容が固まった。対象者を年収1075万円以上の
専門職とすることなどで、労働政策審議会で労使が合意した。』

『この制度は社員に生産性の向上を促し、企業の競争力を高める効果が見込める。
にもかかわらず対象者の範囲が限定されたのは残念だ。活用できる人が増える
よう、今後も制度設計を見直していく必要がある。』

『新制度は1日8時間までといった労働時間規制を外し、これに伴い時間外勤務
や休日出勤の手当がなくなる。長く働いても収入は増えない。賃金はこれまで
のおおよその残業代を「込み」にして決め直すことを想定している。』

『社員に、効率的に働いて成果をあげるよう促す。専門性を磨く意識を持たせる
ことにもつながろう。人材の力を高める意義が新制度にはある。』

『だが今回決まった制度案では、対象者は年収が1075万円以上あり、かつ、
金融ディーラーや研究開発職など高度の技能を持つ専門職に限られることに
なった。労働法規には高度の専門職の年収要件を1075万円以上とする基準が
あり、これを当てはめた。』

『国税庁の調査によれば、年収が1000万円以上の人は役員や管理職を含めても
3.9%。新制度の対象になる専門職はわずかだ。』

『対象者が限定された背景には、労働時間規制をなくせば過重労働を助長する
という労働組合の主張がある。もちろん社員の健康確保は最も重要な点だ。』

『制度案では、導入にあたっては職務の範囲が明確でなければならず、本人の
同意を条件とした。そのうえで企業に、(1)年104日以上の休日を設定する
(2)1カ月間または3カ月間の働く時間に上限を設ける(3)1カ月間の深夜労働
を一定の回数以内とする-のどれかを義務づけることとした。』

『今後、働く時間の上限設定などを詰める中で、健康確保策を十分に講じながら、
制度を使える人が増えるよう検討してはどうか。』

『今回の労働時間規制の改革では、一定時間を働いたとみなして賃金を払い、
出社や退社が自由の裁量労働制も見直した。対象に営業職の一部なども加える。
柔軟な働き方が広がることは望ましい。その観点からも脱時間給制度の対象
拡大を前向きに考えるべきだ。』


残業代確保が目的であるかのようなダラダラとした超過勤務は、私もなくした
ほうがいいものと考えます。

やっぱりこうした主張は、どうしても企業側からの視点にならざるを得ない
のでしょうか。

労働者側から見てもメリットがあるという視点で主張すれば、もっと理解される
ように思うのですが、難しいかな...。


編集後記

飼いネコにひっかかれた傷が、なかなか治りません。
コイツにやられました。
111123_133542.JPG

ネコのひっかき傷は、治りにくいですね。
細菌などが感染してしまうからなのでしょうか。


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