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日韓教師・教員への苦言


2015年2月14日(土)14時現在の各紙サイトより


国内主要紙一面トップ記事、及び社説・主張


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【朝日新聞】
「朝刊一面トップ」
『上場企業、最高益26兆円 電機・車、円安の恩恵 通期決算見通し』
「社説」
『関西電力高浜原発 再稼働前に地元を見直せ』

【産経新聞】
「朝刊一面トップ」
『自衛隊 電話閣議で出動 米軍以外の防護 検討継続』
「主張」
『前支局長帰国問題 これが正常な司法判断か』
『ウクライナ停戦 解決への一歩にすぎない』

【東京新聞】
「朝刊一面トップ」
『自民、自衛隊活動幅広く 閣議決定、拡大解釈図る』
「社説」
『残業代ゼロ法案 働くルールを壊すな』
『ウクライナ停戦 今度こそ全力で実現を』

【日経新聞】
「朝刊一面トップ」
『車の安全基準、日欧で統一 来春にも、豪・ロシアも参加』
「社説」
『財政健全化は堅めの想定で最適解を探れ』
『ウクライナ和平につなげよ』

【毎日新聞】
「朝刊一面トップ」
『安保法制・与党協議:公明、自民ペースを危惧』
「社説」
『ウクライナ情勢 停戦合意を確実に守れ』
『生活困窮者支援 担える人材を育てよう』

【読売新聞】
「朝刊一面トップ」
『安保法制協議 米軍以外も後方支援 政府方針 周辺事態法改正で』
「社説」
『与党安保協議 迅速な協力へ恒久法の制定を』
『ウクライナ停戦 合意順守へ国際圧力が重要だ』


きょうの一言

日本の産経新聞と韓国の中央日報が、奇しくも共に教師の現状に苦言を呈して
います。

以下、抜粋してみます。


【10日付「中央日報」『最悪の集団無気力に陥った韓国の教師たち』

『韓国の教職社会が、経済協力開発機構(OECD)の中で最悪の集団無気力症
に苦しめられているという調査結果は衝撃的だ。』

『韓国の中学校教師のうち「教師になったことを後悔している」と答えた割合
が20%で、OECDの34加盟国の中で1位だ。「再び職業を選ぶならば
教師になりたくない」と答えた割合もスウェーデン(46.6%)と日本
(41.9%)に続き3位(36%)だ。』

『OECDが昨年、加盟国の10万5000余りの中学校教師を調査して発表
した「教授・学習国際調査(TALIS)2013」報告書を分析した結果だ。
依然として多くの教師が情熱を燃やしているが、相当数の教師は冷笑主義と
挫折感に陥って「脱力症候群」を体験しているという意味だ。』

『実際、公教育が崩れながら教師の自尊心も共に損なわれているという指摘は
昨日今日のことではない。だが教職社会の無力感がこうした有り様にまでなった
という事実は、これ以上見過ごすことではない。韓国社会が教師の自尊心回復案
を本格的に用意しろとの警告音だ。』

『教師たちのこうした集団無気力症は生徒たちの教育にも否定的な影響を与える
ほかはない。これを防ぐためにも教育当局は、教師たちの自尊感を高められる
対策づくりに積極的に乗り出さなければならない。』

『このためにまず教師たちの声に積極的に耳を傾ける必要がある。報告書を
分析したヤン・ジョンホ成均館(ソンギュングァン)大学教授は、行政業務
(8.2%)や教室の秩序維持(13.6%)などの雑事にエネルギーを注が
なければならない教師の勤務構造が最も大きな原因だと指摘した。』

『教育本来の業務ではない仕事に時間を過度に奪われ、上層部の顔色を伺わな
ければならないなど自律的ではない教職文化が士気の低下に一役買ったという
話だ。当局は教師・保護者と膝を交えて学校の自由化水準を高める具体的な
案づくりに出なければならない。』

『教師たちの自尊心の鼓吹と志気の盛り上げは、教職社会の進取的な文化形成
につながる。』

『「死んだ教員の社会」がどうやって未来世代を育てるための新しい風が吹く
教育現場を作ることができるだろうか。先生が情熱的に生徒たちに教えること
ができる教育文化づくりは、私たちの時代の課題だ。』


【12日付「産経新聞」『問題教員 使命感強め信頼の回復を』

『学校の信頼を損なう調査結果がでた。わいせつ行為などで処分される教員が
絶えない。
教員をめぐる文部科学省の調査では、ほかにも心の病で休職する教員が目立つ
など気がかりな数字が並んだ。』

『教育再生の成否は教師にかかっている。養成、採用、研修のあり方を改めて
見直し、信頼に足る人材を育てる手立てを尽くしてほしい。』

『平成25年度に懲戒や訓告などの処分を受けた教員は約9500人にのぼる。
このうち、教え子などへのわいせつ行為で処分を受けた者は200人を超え、
過去最悪の数字になった。』

『若手だけでなく40、50代のベテランも含まれる。教職という仕事を、
なんだと思っているのか。その資質自体が疑われる。』

『児童生徒や同僚に電子メールで文書や画像を送り性的いやがらせをする事例
が増加したという。』

『こうしたわいせつ教員は、ごく一部の例外だと信じたいが、教育委員会に
よっては、未然防止のためメールなどによる生徒との私的な連絡を原則禁止
する動きまででている。師弟の適切な距離感を保てない教員が増えているなら、
事態は極めて深刻である。』

『生徒指導などで上手にメールなどを活用している教員もいる。メールを禁じて
不祥事が防げるものでもないだろう。生徒と友達のようになれ合うのでなく、
使命感を高め、ときに厳しく、真に慕われる指導者であってほしい。』

『処分に関する数字以外にも、調査から見える課題は多い。』

『能力や資質に課題がある場合に研修などを受けさせる制度で、指導が不適切
だと認定された教員は137人にとどまる。本当にこれだけしかいないのか、
教育関係者から疑問の声は強い。制度を厳正に運用してもらいたい。』

『校長や教頭になっても降格を希望する例が増加傾向だ。管理職の孤立感や
多忙感が背景にあるなら、健全な組織とはいえない。』

『心の病気などで休職する教員が多い背景にも、学級の問題を一人で抱え込む
学校特有の問題が指摘される。チームプレーに欠けていないか、教員同士は
もちろん家庭、地域と連携を強め、信頼関係を構築することが必要だ。』

『「聖職」という言葉を聞かれなくなって久しいが、公教育を担う教員への
期待は高い。これに応える気持ちが、先生方にあるか。』


日本の中学校教師の約42%が「再び職業を選ぶならば教師になりたくない」
と答えているんですね。

この数字を多いと見るか、こんなものだろうと見るか...。

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