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憲法記念日に考える

【国内主要6紙の本日の社説】

2010年5月3日

(以下、掲載順は日々変更)

【朝日新聞】
『憲法記念日に 失われた民意を求めて』
(詳しくはこちらへ)

【産経新聞】
『ギリシャ支援 ユーロの安定に協調急げ』
『遷都1300年 国づくりの苦労学びたい』
(詳しくはこちらへ)
(社説表題は昨日のままです)

【東京新聞】
『憲法記念日に考える 初心をいまに生かす』
(詳しくはこちらへ)

【日経新聞】
『投資の拡大に動き始めた米欧日の企業』
『憲法審査会で議論を始めよ』
(詳しくはこちらへ)

【毎日新聞】
『憲法記念日に考える 「安保」の将来含め論憲を』
(詳しくはこちらへ)

【読売新聞】
『憲法記念日 改正論議を危機打開の一助に』
(詳しくはこちらへ)


【中東メディア 最近の主な社説表題】


日本語で読む中東メディアより

『北キプロス大統領選挙結果がもたらすもの』(Milliyet紙)
『イノニューダヴトオール、歴史と再現』(Radikal紙)
『アラブ内相会議』(al-Quds al-Arabi紙)
『国民的決意もあって、チャハール・シャンベ・スーリーでの事件件数が減少』(Jam-e Jam紙)
『危険なチャハール・シャンベ・スーリーを防ぐためには』(Jam-e Jam紙)
『イラク議会選挙』(al-Hayat紙)
『「ペルシア湾」に新名称!?』(Mardomsalari紙)
『世界中から大使を召還するのだろうか?』(Milliyet紙)
『「犯罪防止法案」、3年間棚晒しに』(Jam-e Jam紙)


【世界主要紙 最近の主な社説表題】


世界日報さんのサイト世界の新聞は何を言っているか?より

ニューヨーク・タイムズ(米) 『イラクの危険な駆け引き』
ワシントン・ポスト(米) 『韓国哨戒艦に対する魚雷攻撃』
デーリー・テレグラフ(英) 『ギリシャ危機』
ルモンド(仏) 『グローバル化時代の仏農業』
南ドイツ新聞(独) 『火だるまのユーロ』
南ドイツ新聞(独) 『南北朝鮮の"当座の戦争" 』
ストレーツ・タイムズ(シンガポール) 『哨戒艦沈没、韓国の苦悩』
人民日報(中国) 『西部大開発と「外国要因」』
フィナンシャル・タイムズ(英) 『問われるユーロ圏の信頼』


【桐鳳オススメのニュースサイト】

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独断と偏見はご容赦!【最近の社説の、ここに注目】

憲法記念日に関する社説について見てみる。


東京社説の論調が、赤旗と見まごうばかりの内容だ。

『あれから六十年余、日本は武力行使により一人も殺すことなく、殺されることもなく過ごしてきました。憲法の力が働いていることは明らかです。』
との一節。

米軍や自衛隊の存在などとは一切無関係に、本当に憲法の力によってのみ『日本は武力行使により一人も殺すことなく、殺されることもなく過ごして』こられたのだろうか。

憲法九条を金科玉条として掲げる人も、出かける時や寝る時は家に施錠をするだろうし、中には民間の警備会社と契約している人さえいるかもしれない。

それは、一般常識が通用しない存在に対する防犯意識によるものだろう。

前回も当コーナーに書いたが、いかに外交努力をしようとも、対話を積み重ねようとも、謙虚な心で接しようとも、それが通用しない国や地域、集団というものはあることと思う。

玄関先に、「わが家は他人様には一切危害は加えません」と掲げておいたところで、何の役にも立たない。

私は、他者・他国との争いを一切好まないが、「平和な状態を維持していたいがための力」も必要なのではあるまいか。


日経社説では、
『戦後の民主主義の礎となった理念を大事にしつつ、新たな時代にふさわしい憲法の姿について議論を深めていく時期にきている』
としている。

改憲というと、すぐに「九条」と結びつけて考えがちだが、

『各論では議論すべきテーマはいくつもある』

『「道州制」を検討する上では国と地方自治体の関係の再定義が必要になるかもしれない。地球温暖化対策などとの関連で「環境権」に関する国際的な意識は変わりつつある』

とあるように、九条以外に見直すべき点もあるかもしれない。

九条を堅持したい人も、それと切り離して考えてみてもいいのではなかろうか。


毎日社説の、
『岡田克也外相が進めた日米密約の検証作業では、米艦船による核持ち込みにからむ「広義の密約」の存在を指摘した』
『今こそ隠し立てのない誠実な議論を積み上げるときであろう』
との一節。

個人的には、ある程度の機密・密約は必要悪ではないかと考える。

核持ち込みの密約が表沙汰になった時、各新聞はそれを大きく報じたが、国民の反応はイマイチだったという印象を受ける。

案外みんな、「やっぱりね」くらいに思っていたのかもしれない。

特に外交に関することについては、全てオープンにすればいいというものでもないように思う。

もちろん、「国家・国民を守るため」であることが大前提になるのは言うまでもないが。


朝日紙は、一昨年は、
『憲法は国民の権利を定めた基本法だ。その重みをいま一度かみしめたい』
昨年は、
『日本と世界の大転換期に誕生した憲法はよりどころとなる』
という論調だった。

しかし、今年は少しトーンが違い、「護憲」的な主張が見受けられないという印象がある。

毎日社説には、
『本社世論調査によれば、憲法改正の動きが進むことを「期待する」50%、「期待しない」48%という拮抗する結果だった』
との一節がある。

また読売紙には、弊誌には転載できなかったが、社説に世論調査結果のグラフが添付されており、それによると74%の人が「憲法改正の議論に取り組むべき」だとしている。

「護憲」を党是とする社民党が与党に加わったことで、かえって改憲を希望する人が増えているとしたら、極めて皮肉な話だ。


メルマガ誌上では、社説引用文による要約も掲載しております


今日の雑感

先日、五月人形を飾りました。

わが家ではいまだに、亡父が私の初節句の時に買った「坂田金時」の人形を飾っております。

Image481.jpg

息子のための五月人形を買ってやらないということについて、かわいそうだという気持ちもありますが、孫(私の息子)の顔を知らない亡き父の気持ちを引き継いでゆくのもいいのかな...と。

これについて、息子は今のところ何の関心もないようですが。


【本日、あなたが最も共感しなかった社説は?】


2010年5月3日

*産経社説はサイトの表題が前日のままですので、アンケートには加えておりません。







締切:2010年05月05日22時00分
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