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死刑刑場の公開について

【国内主要6紙の本日の社説】

2010年9月1日

(以下、掲載順は日々変更)

【東京新聞】
『民主代表選 政策を堂々と競い合え』
『金総書記訪中 さらに強まる中国頼み』
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【日経新聞】
『迷走の末の民主代表選で問われる政策』
『日航再生は短期決戦で臨め』
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【毎日新聞】
『民主党代表選突入へ せめて実のある論戦を』
『政府・日銀追加策 一時しのぎでは困る』
(詳しくはこちらへ)

【読売新聞】
『鳩山調停失敗 投票で決着を図るのは当然だ』
『普天間報告書 首相みずから沖縄の説得を』
(詳しくはこちらへ)

【朝日新聞】
『民主党代表選 密室の談合よりはいい』
『JAL再生へ 厳しい改革、貫く覚悟を』
(詳しくはこちらへ)

【産経新聞】
『民主党代表選 日本どうするか競い合え』
『普天間移設報告 先送りは何も解決しない』
(詳しくはこちらへ)


【中東メディア 最近の主な社説表題】


日本語で読む中東メディアより

『ラマダーン月と物価上昇』(Al-Ahram紙)
『軍のヘゲモニーの伝統いかに』(Radikal紙)
『この国の、「人種差別主義」の現状・・・』(Radikal紙)
『クルド人と共存せねばならないのか?』(Hurriyet紙)
『このクルチダルオールでは何も解決できない』(Radikal紙)
『終わりなき犯罪』(Jam-e Jam紙)
『男女間の『秘め事』がもたらす被害について』(Jam-e Jam紙)


【世界主要紙 最近の主な社説表題】


世界日報さんのサイト世界の新聞は何を言っているか?より

ニューヨーク・タイムズ(米) 『事態が切迫する島しょ国』
ワシントン・ポスト(米) 『被災から5年目のニューオーリンズ』
ガーディアン(英) 『差し迫る気候変動の脅威』
ルモンド(仏) 『ウォール街・米国の悪夢』
南ドイツ新聞(独) 『中国の手のなかの独裁者』
アラブ・ニューズ(サウジアラビア) 『ヒンズー至上主義テロ』
人民日報(中国) 『マクドナルドとフランス文化』
朝鮮日報(韓国)  『力量が試される韓国外交』
フィナンシャル・タイムズ(英) 『自国経済に悲観的な英国人』


【桐鳳オススメのニュースサイト】

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独断と偏見はご容赦!【最近の社説の、ここに注目】

死刑刑場の公開について書かれた社説を見てみる。


刑場内の様子は、私もTVニュースなどで観た。

死刑執行の刑場というと、そこかしこに不気味な黒いシミやカビが付着した、暗くて湿気のこもったコンクリート打ちっぱなしの空間のようなイメージが思い浮かぶ。

しかし実際の刑場は、不謹慎な例えかもしれないが、何の説明も予備知識もなければ貸店舗か貸事務所、或いは小規模なイベント会場のようにさえ見えてしまうような部屋だった。

そんな明るく小ぎれいな空間だが、それを観た時、とても気が重くなった。
不快感といってもいいくらいだった。

それは全て、想像力の産物なのだろう。

死刑執行直前のやり取り。
その時の死刑囚、及び刑務官の心情。
目隠しをされ首に縄が掛けられる瞬間。
そして、ぶら下がる遺体...。

そんな様子が次々と頭に浮かぶ。

自分が死刑囚だったら。
或いは、刑務官だったら。
そんな想像が、心を重くするのだろう。


死刑賛成論者の私だが、この「明るく小ぎれいな空間」の映像はかなり衝撃的だった。

同じように衝撃を受け、死刑制度反対に傾く人も多くいたのではないだろうか。

『今回の刑場公開は、千葉景子法相が七月下旬、死刑執行に立ち会った際、その意向を表明したのがきっかけだ。』(東京紙)

元々、死刑廃止論者だった千葉法相。

選挙に落選し、法務大臣という立場がそう長くは続かないとなった状況における、死刑制度廃止のために仕掛けた「最後の作戦」のようにさえ思えてしまう。


ところで、この件について今現在、朝日・産経・日経各紙は社説で取り上げていない。

日経紙はともかくとして、他の2紙はどうしたことなのだろう。

以前、千葉法相が死刑執行を決断した際、朝日・産経両紙は、社説にこう書いていた。

『死刑をどう考えるか。実に難しい問題である。私たちも確定的な意見を持てず、悩みの中にある』(朝日紙)

『刑事訴訟法は死刑確定から6カ月以内に刑を執行することを定めており、当然のことが当然になされたにすぎない。法の執行は、粛々と行われるべきものである』(産経紙)

よもや、気が重くなるような死刑論議から逃げているということではないのだろうが。


メルマガ誌上では、社説引用文による要約も掲載しております


今日の雑感

死刑制度について、こんな本があります。


裁判などでは反省を口にする受刑者も、内心では「次は捕まらないよ」とうそぶいているといいます。

それに全く同調するというわけではないのですが、確かにそう思えてしまうところもあります。

個人的に、死刑に値するような罪を犯した人は、生まれて初めての罪がそうした凶悪なものということではないような気がしてなりません。

逮捕されるような事例かどうかはともかくとして、そこに至るまでの間に、何度も軽微な犯罪や人に迷惑を及ぼすような行為を重ねてきているのではないでしょうか。

「反省」という概念のある人なら、何らかの罰や叱責を受けた時、或いは迷惑を被った人の様子を見た時などに、「こんなことはもうやめよう」と心に決めると思うのです。

しかしそうは思わず、「自分さえよければいい」と、次々に行為をエスカレートさせ、ついに「自分が死ぬのだけは嫌だ」となるまで悔い改めることがない...。

そんな気もしてきてしまいます。

この本の著者が主張する「執行猶予付き死刑」という制度も、個人的に興味深く思います。


【本日、あなたが最も共感しなかった社説は?】


2010年9月1日













締切:2010年09月02日22時00分
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