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医師の臨床研修見直しについて

【国内主要6紙の本日の社説】

2009年2月20日

(以下、掲載順は日々変更)

【日経新聞】
『分権推進へ国の直轄事業の見直しを』
『中正公平な報道への責任』
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【毎日新聞】
『臨床研修見直し 幅広く声を聞き拙速は避けよ』
『米自動車支援 保護主義への警戒を怠るな』
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【読売新聞】
『臨床研修見直し 医師不足の主因を見誤るな』
『春闘要求提出 雇用不安の解消を優先させよ』
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【朝日新聞】
『医師研修見直し―良医を増やすためにこそ』
『米国の住宅救済―危機の病巣を除けるか』
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【産経新聞】
『臨床研修見直し 医師不足の解決になるか』
『アフガン増派 戦略作りに日本も参加を』
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【東京新聞】
『与謝野財務相 国際会議欠席でいいか』
『日ロ経済協力 領土問題に危惧が残る』
(詳しくはこちらへ)


独断と偏見はご容赦!【最近の社説の、ここに注目】

医師の臨床研修見直しについて、各紙社説を見てみる。


医師になるためには、大学の医学部に入学しなければならない。
そのためにはお金もかかるし、受験に合格するだけの知識もなければならない。

経済的に恵まれない家庭に育った人や、高校生くらいになって急遽医師になりたいと思うようになった人などは、医師になるのは無理とは言わないまでも、極めて難しいことだろう。

そういう意味では、経済的にある程度余裕があり、かなり早い段階から大学の医学部に入学できるような勉強を積んできた人しか、医師にはなれないといってもいいかもしれない。

社会人になってからあらためて医師になる人もいるが、そうした人は、やはりお金や時間に少なからず余裕があるのだろうし、ある程度の学問的下地もあるのだろう。

たとえば、裕福とはいえないような家庭に育ち、小・中・高と公立校に通い、高卒で社会人となり家庭を持った人がいたとする。

その人が、世の中の医療に関する様々な問題に直面し、そのために自ら医師になって問題解決の一翼を担おうとしても、それは不可能に近いだろう。

こうした人に、医師になれる道を開拓することはできないだろうか。


例えば、大学の医学部を卒業した人と同等ということではない、「準医師」といった位置づけはどうだろうか。

診療可能な範囲を限定し、比較的軽微な病気の治療と、専門医と患者との橋渡しを担当してもらう。

もちろん、最低限の知識や技能は必要だろうし、重い病気を見極める判断力も必要だろうから、大学医学部コースほどではないにしろ、ある程度ハードルは高くなければならない。

そして、高度な知識や技能を持った専門医は、大学医学部コースの人に目指してもらう。


いささか荒唐無稽な話かもしれないし、医療従事者の粗製濫造もよくないことではあろう。

しかし、もう少し医師希望者の底辺拡大という視点はあってもいいように思うのだが。


【今日の雑感】

「学歴なんて関係ない」と、10代の頃は思っていました。
確かに、学歴のあるなしと、その人の魅力や能力とは無関係かもしれません。

しかし、学歴がないと進める道が非常に少なくなる、或いは困難になるということに思い至りませんでした。

例えば、東大に進めるだけの学力があれば、医師にも弁護士にも官僚にも政治家にも、そしてもちろん、俳優にも歌手にもボクサーにも、なれる可能性があると思います。

しかし、高卒くらいでは、医師にも弁護士にもなれない、或いは目指すとしても極めて困難なものとなるわけです。

その可能性には、両者の間に大きな隔たりがあるように思えます。

親の敷いたレールではなく自分の意思で難関大に進んだという人がいたとしたら、私は、大学に合格した学力というよりむしろ、その先見の明に様々な意味において「頭の良さ」を感じます。


【本日、あなたが最も共感しなかった社説は?】


2009年2月20日




























締切:2009年02月21日22時00分

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