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全国学力テストについて

【国内主要6紙の本日の社説】

2009年4月23日

(以下、掲載順は日々変更)

【朝日新聞】
『エコ偽装 「緑の芽」を摘まぬよう』
『首相の供え物 持論と矛盾しませんか』
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【産経新聞】
『全国学力テスト 授業向上こそ最大の狙い』
『首相と靖国 堂々と参拝をしてほしい』
『対北交渉資料 不明朗な経過の真相示せ』
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【東京新聞】
『臓器移植 渡航せずに済むように』
『産業再生法 経営責任をはっきりと』
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【日経新聞】
『政府の企業出資は緊急避難に限れ』
『日越「戦略的関係」への宿題』
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【毎日新聞】
『貿易赤字 競争力強める支援を』
『安心社会実現会議 首相の理念が見えない』
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【読売新聞】
『「もんじゅ」 いつ始動か、目標を定めよ』
『産科医賃金訴訟 過重労働の改善を急がねば』
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独断と偏見はご容赦!【最近の社説の、ここに注目】

最近の社説から、全国学力テストについて書かれたものを見てみる。


赤旗に、
『私たちが憂えるのは、「学力は点数で測るもの」という短絡した考えがはびこることです』
とある。

生徒をテストの点数のみで評価することはいかがなものかとは思うが、学力を点数で測ることも、ある程度必要ではなかろうか。


個人的に、全国学力テストについては、どちらかというと賛成だ。
また、市町村別・学校別の成績発表にも、特別反対というわけではない。

しかし、この頃少し、疑問が生じ始めている。


第一回実施のデータだろうか、違っていたら申し訳ないのだが、トップの秋田県が77.2点、最下位の某県が62.9点だった。

これだけ見ると、確かに差があるように思える。

しかし、5位の某県の点数は、74.6点。
1位と5位の点差は、2.6点である。

この点差を、どう見るか。

例えば、自分の子供の通う学校が、「市町村別ランク」5校中最下位の5位だったとしよう。

1位の学校との点差は3点だとする。

もしかしたら、1位の学校では、赤旗の指摘するような『「予備テスト」や「事前テスト」などのテストが繰り返しおこなわれ』、5位の学校では、テストを特別意識することなく、生徒をのびのびと教育しているかもしれない。

そういったことは、点差や順位ではわからない。

どのような教育が行われているかということよりも、ランキングのほうに一喜一憂してしまうことにはならないだろうか。

それに、3点程度の差なら、特に気にする必要もないように思える。

「モンスター・ペアレント」なるものが存在する昨今。

「最下位という称号」に過剰に反応し、学校にヒステリックな抗議が殺到する可能性もある。

個人的には、ランキングの公表によるデメリットのほうが、大きいような気がして仕方ない。

せいぜい、都道府県レベルの公表で充分ではないかと、思うようになってきた。


また、東京紙に、
『私立は(全国学力:編者注)テスト離れが進む』
『児童生徒にとって役立たないという判断だ。文科省はテストの目的を「全国規模で結果を分析し、学力向上に活用する」というが、私立の減少傾向はテストがその目的に合致していないことを裏付けているのではないか』
と、ある。

学力アップによりシビアな私立校のこうした傾向を、どう見るべきだろうか。

同じく東京紙の、
『義務教育なのに公私間で対応に差があれば「一斉」の意味は薄い。国公立実施校も半分程度の抽出調査に変えてはどうか。一回五十億円以上の費用も削減できる』
との一節は、検討すべき提言ではないだろうか。


東京紙の結び、
『学力テストは競争原理による学力向上が図られ、結果を通じて各教委を監督できる。国が一斉に固執するのはそんな狙いと思惑があるのでは、と勘繰ってしまう』
は、面白い視点だ。


今日の雑感

某日、ソウム省内にて。

「地デジの普及が進まんな...」
「はい」
「これだけカネかけて、大見得も切っていただけに、『できませんでした』じゃまずいだろ」
「そうですね。ハトヤマ大臣も『万が一、移行が延期になったら、国が責任とって支援する』とか言っちゃうし」
「まったく。国民にバラまいて、もうカネなんか残ってないってのに」
「そこで、提案があるのですが...」
「なんだ?」
「地デジ普及キャラクターのクサナギ君に不祥事を起こさせるんです。そうすれば、CMが打ち切られたり、ポスター作りかえたりとか...」
「ちょっと待て。それじゃ、余計に普及が進まなくなるだろ?」
「ええ。しかし、どのみちアナログ停波の期限にはもう間に合わないんですから、こうした問題が発生すれば...」
「そうか。移行できなかったのは、クサナギ君の不祥事で普及活動に思わぬ影響が出てしまったからだと...」
「はい。しかもクサナギ君は"いいひと"で通ってますから、よりインパクトがあるものと」
「しかし、どうやって彼に不祥事を起こさせるんだ?」
「精神に影響を及ぼすクスリを盛るんです」
「よし。早速とりかかってくれ...」

以上、この物語はフィクションであり、登場する団体・人物などの名称はすべて架空のものです。


【本日、あなたが最も共感しなかった社説は?】


2009年4月23日




























締切:2009年04月24日22時00分

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