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子供の貧困について

【国内主要6紙の本日の社説】

2009年5月11日

(以下、掲載順は日々変更)

【読売新聞】
『雇用対策 安全網だけでは支えられない』
『住基ネット 自治体の"違法"は放置できぬ』
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【朝日新聞】
『社会起業家 新しい働き方を育てよう』
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【産経新聞】
『柏崎7号機再開 「安全と健全」基準が肝要』
『プーチン首相来日 対露依存はリスク大きい』
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【東京新聞】
『DNA再鑑定 積極活用で冤罪なくせ』
『子供の貧困 無関心な大人の責任』
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【日経新聞】
『農業を拓く 農政改革に消費者の視点と経営感覚を』
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【毎日新聞】
『臓器移植法改正 にわか勉強では困る』
『千円渋滞 拙速が混乱を招いた』
(詳しくはこちらへ)


独断と偏見はご容赦!【最近の社説の、ここに注目】

11日付「東京新聞」
『子供の貧困 無関心な大人の責任』の社説。


寄付や支援といったものには様々な対象があるが、個人的には子供に対するものに一番関心がある。

こういうところに書くことではないが、個人的に、子供を支援する国際的な2つの団体に、ほんのわずかではあるが定常的な寄付を行っている。

社説に、『子供たちは、社会の将来を担う宝ものだ』との一節があるが、まさにその通りだと思う。

きちんと教育を受ける機会さえ与えれば、社会にとってとても有益な存在になるかもしれない子供たちがたくさんいるはずだ。

そうした子供たちが学校にも通えず、ひどい場合には、まともな医療を受ける機会もなく命を落としてゆく...。

表現は悪いが、本当に「もったいない」ことだと思う。

特に子供の場合は、そうした生活をしなければならない理由が、その子自身には全くない。

たまたま自分が生まれた国や社会、或いは家庭などに問題があったというだけで、それについて全く責任のない子供が、つらい思いをしてしまうのだ。


社説に、
『最低限の衣食住だけでなく「家族で笑い合える生活」を子供たちが送れるよう、早急に対策に取り組むべきだ』
との一節があるが、現実問題としてこれは極めて難しい。

すべての家庭や子供を貧困から救うことも、『家族で笑い合える生活』を送れるようにすることも、残念ながら不可能といっていいだろう。

「その家庭そのものを貧困から救う」と考えてしまうと、難しくなってしまうのではなかろうか。

もっと言ってしまえば、冷たい言い方だが、『家族で笑い合える』ような生活を営むための支援など、する必要はないだろう。

親が『低所得から仕事を掛け持ち』し『親子で過ごす時間もな』く、家庭に『最低限の衣食住』しかなかろうとも、子供に対する医療や教育だけは最低限保障したい。

生まれてきた環境に左右されることなく、健康に育ち、教育を受ける機会だけは作ってやりたい。

子供に、「チャンス」だけは極力公平に与えてやりたいものと思う。


今日の雑感

「貧乏自慢は親不孝」だと思いますのであまり書きたくはないのですが、私の生まれ育った家庭も、決して裕福ではありませんでした。

父親は仕事を掛け持ちしていましたし、母親も働いておりました。

親子で過ごす時間がないから子供がかわいそう、子供がまともに育たない、ということではないと思います。

経済的な支援をして親子で過ごせる時間を多く作ったからといって、子供が幸せを感じるようになるということではないでしょう。

もちろん、ある程度のおカネは最低限必要です。

しかし、一番大切なのは、「子供のことを真剣に想う親の気持ち」ではないかと思います。


【本日、あなたが最も共感しなかった社説は?】


2009年5月11日











締切:2009年05月12日22時00分
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