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第3回全国学力テストについて

【国内主要6紙の本日の社説】

2009年8月29日

(以下、掲載順は日々変更)

【産経新聞】
『あす投票 繁栄と安全、判断の軸に 地殻変動見据え熟慮の一票を』
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【東京新聞】
『失業率最悪 次期政権で抜本対策を』
『09年衆院選 環境も家計も考えよう』
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【日経新聞】
『空前の失業率とデフレが新政権を試す』
『投票率7割へ若者も参加を』
(詳しくはこちらへ)

【毎日新聞】
『最悪失業率 再挑戦が可能な社会に』
『衆院選 地方分権 人材なくして改革なし』
(詳しくはこちらへ)

【読売新聞】
『あす投票 最後まで論争に耳を傾けたい』
『雇用と物価 デフレに至る悪循環を防げ』
(詳しくはこちらへ)

【朝日新聞】
『総選挙あす投票 未来を選ぶ夏の結びに』
(詳しくはこちらへ)


独断と偏見はご容赦!【最近の社説の、ここに注目】

28日付
「産経新聞」『全国学力テスト 刺激し合う効果出てきた』
「毎日新聞」『学力テスト もっと有効な手だてを』
の社説。


『成績の悪い県が上位に学ぶなど効果が見え始めている』
とする産経紙と、
『今回も成績は過去2回と大きな変化はなく』
とする、毎日紙。

その内容は、対照的といってもいい。


また、
『抽出調査では参加しない学校などの課題が分からない。全国規模で自身の成績の位置が分かる全員参加の学力テストの教育効果は大きい』
とする産経紙と、
『毎回50億円以上もかけて全員参加方式の調査(悉皆(しっかい)調査)を続けるのは無駄と言わざるを得ない』
『学力実態掌握は抽出調査で足りる』
とする毎日紙。

「全員参加型」か「抽出型」かでも、意見が異なる。

個人的には、全員参加型に50億円を余計にかけるメリットがあるのかどうか、産経社説では少々説明が足りないように感じた。


産経紙の、
『市町村や学校別の成績公表をためらう教育委員会などが少なくないことも問題だ。(中略)保護者や地域の人たちに自校の成績を説明している学校は約7割にとどまる』
との一節。

これもよく、意見の分かれるところだ。

この件については以前にも書いたが、個人的には市町村別・学校別の成績発表に、少し疑問を感じている。

例えば、これは第1回実施のデータだろうか、違っていたら申し訳ないのだが、トップの秋田県が77.2点、最下位の某県が62.9点だった。

これだけ見ると、確かに差があるように思える。

しかし、5位の某県の点数は、74.6点。
1位と5位の点差は、2.6点である。

この点差を、どう見るか。

例えば、自分の子供の通う学校が、「市町村別ランク」5校中最下位の5位だったとしよう。

1位の学校との点差は3点だとする。

もしかしたら1位の学校では、全国テストで良い成績をあげるべく「予備テスト」や「事前テスト」などを繰り返し実施していて、5位の学校ではテストを特別意識することなく、生徒をのびのびと教育しているのかもしれない。

そういったことは、点差や順位ではわからないだろう。

どのような教育が行われているかということよりも、ランキングのほうに一喜一憂してしまうことにはならないだろうか。

それに、3点程度の差なら、特に気にするほどの差でもないように思える。


また、
『政府の規制改革会議の調査では学校別成績について保護者の約7割が公表を望んでいる。これに対し、市区教委の約9割は公表すべきでないとし、親との意識の差が大きい』
との一節。

「モンスター・ペアレント」なるものが存在する昨今。

「最下位という称号」に過剰に反応し、学校にヒステリックな抗議が殺到する可能性もある。

個人的には、ランキングの公表によるデメリットのほうが、大きいような気がして仕方ない。

そう考えると、せいぜい都道府県レベルの公表で充分ではないだろうかと考える。


今日の雑感

ここしばらく「カニ」を食べておらず、ずっと「食べたい、食べたい」と思っておりました。

そんな私の心中を察してか、北海道の知人がたっぷりとカニを送ってくれました。
毛ガニにタラバガニ、そして特大のズワイガニです。

昨日は早速、ズワイガニを堪能しました。

ボリュームもさることながら、カニ自体の味もしっかりしております。
近くのスーパーで売っている、水っぽいようなものとは違いました。

いや、食った、食った...。
当分カニはいらないというような、ゼイタクな気分です。


【本日、あなたが最も共感しなかった社説は?】


2009年8月29日











締切:2009年08月30日22時00分
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