新聞の社説から世の中を見る【世界の新聞「101紙」の視点】

世界の新聞の社説・TOP記事をあなたに

産経から見る、小学生の暴力

【国内主要6紙の本日の社説】

2008年11月24日

(以下、掲載順は日々変更)

【産経新聞】 『容疑者出頭 動機など全容解明を急げ』
        『チベット人会議 中国は自治拡大に応じよ』

【東京新聞】 『連続殺傷 多すぎる謎と不明点』
        『米ビッグ3救済 自国企業のためでなく』

【日経新聞】 『温暖化防止、米の変化に日本の覚悟は』
        『「襲撃犯」出頭でも闇は深い』

【毎日新聞】 『連続殺傷事件 背後の事情と動機の解明急げ』
        『日米韓首脳会談 核、拉致で連携強化が必要だ』

【読売新聞】 『日米首脳会談 新政権と緊密な意思疎通を』
        『元厚生次官襲撃 出頭男の動機が見えない』

【朝日新聞】 『元次官宅襲撃―凶行の理由が知りたい』
        『裁判員制度―まず、尋ねることから』


独断と偏見はご容赦!【最近の社説の、ここに注目】

昨日付「産経新聞」
『小学生の暴力 家庭もしつけに責任持て』の社説。


このところ、この話題が続いてしまっている。
私にも小学生の子供がいるので、どうしてもこの問題に関心が向いてしまう。

また、前回は左系の朝日社説を取り上げたので、バランスを取る意味でも右系
の産経を見てみたい。

将来の日本を背負ってゆく子供たちの話題だ。
該当する世代の子供を持たない方々にも、決して無縁な問題ではないものと思う。


『子供の「荒れ」は親にも責任がある。学校と連携したしつけと指導が重要だ。』

『警察に補導されるなどした小学生は8割増と低年齢化が深刻だ。』

『昭和50年代の校内暴力と異なるのは、普段おとなしそうな子が突然に暴力
をふるうケースが目立つことだ。新しい「荒れ」として教師らは指導に悩んで
いる。学校だけでは解決できない問題だ。』

『文科省は増加の背景に、子供たちが自分の感情をコントロールできないこと
や規範意識が低下していることなどを挙げている。』

『以前は、年齢が違う友達と外で遊び、けんかもしながら付き合い方やルール
の大切さを自然と身につけた。家事を手伝うことで小さな成功や失敗の機会が
あった。テレビやゲームなど仮想世界だけでは育ちにくいものだろう。』

『しつけや指導では、だめなことはだめとルールを決め、厳しく守らせること
が大事だ。だが、親も教師もしかるのが下手だ。』

『子供の顔色を気にしすぎて厳しく罰すべきときにしからない。社会に出て
初めて叱責(しっせき)を受け、それが理由で会社を辞めてしまう若者の問題
とも無縁ではない。』

『子供の問題行動は、日常接する親と教師の責任が重い。「突然キレる」子供で
も日ごろの変化があるはずだ。食事のときに子供の顔をちゃんとみていない親
が多くはないか。子供と向き合う機会をもっと増やしてほしい。』

『家庭と学校との連携が欠かせない。だが、(中略)親が率先して教師の悪口を
言うようでは子供はますます教師を尊敬しない。もっとお互いに信頼し合わね
ば、学校でも毅然(きぜん)とした指導ができない。』

『当たり前のことを当たり前にさせるのが家庭のしつけだ。専門家も、子供と
は食卓を囲むよう心がけ、声をかけるなど「普通に育てればいい」と話す。』







個人的に、社説の内容にはおおむね共感する。

ただ、『普通に育てる』ということが、「普通」ではなくなっているのが、今の
世の中のような気がする。

少なくとも大人自身、及び世の中全体が、産経社説の価値観に沿うような
「普通」ではなくなってきているのだから、子供たちだけに「普通」を求める
のには無理があるように思える。

「普通に」ではなく、むしろ「特別に」(といっても、過保護や過干渉という
意味ではなく)育てるという意識が必要になっているのかもしれない。


ところで、以前から気になっているのだが、産経社説には「専門家も云々」
というような文章が多いような気がする。

ここで言う専門家とは、いうまでもなく自説に肯定的な専門家なのであろう。
しかも、その専門家とはどこの誰なのかということもはっきりしない。

自説に否定的な専門家の意見も併記した上で、「しかし私たちはこう考える」
などとするのならともかく、そうでないなら、個人的にはあまり好きな主張の
仕方ではない。


【今日の雑感】

昨日は、自転車産業振興協会というところが主宰している「自転車乗り方教室」
に行ってまいりました。

小学2年生の愚息を、自転車に乗れるようにするためです。

私が子供の頃と違い、今の路上は車が頻繁に行き来しますし、近くに手頃な
空き地もない。
自転車の練習ができるような公園も、少し移動しなければありません。

以前から、自転車の乗り方はここで覚えさせようと、目星をつけておりました。

これまで補助輪つきの自転車に少し乗っただけの経験しかなかったのですが、
こちらで教えていただいたら、なんと!
練習開始から15分ほどで自転車に乗れるようになったではありませんか!

子供時分、何日もかかって、時には痛い思いもしながら練習した私たちは何だ
ったんだろうという感じです。

大人の練習生の方もいらっしゃいましたが、進度に差こそあれ、ほとんどの人
が一日で自転車に乗れるようになっていました。

その後、2時間ほど自転車に乗り続け、昼食をとり、指導員のおじさんについ
て3キロのサイクリングコースを走って、修了証をいただきました。

このサイクリングコース、普段は内堀通りという片側3車線ある車道なのです
が、日曜日は自転車用に開放されているんですね。

練習の後、私と連れ合いも貸し自転車を借りてこのコースを愚息と走ったので
すが、普段は車でしか通れない道を、皇居のお堀などを眺めながら自転車で走
行でき、とても爽快でした。

メルマガ登録解除
バックナンバーpowered by まぐまぐ!
まぐまぐ殿堂入り
メルマガ購読
世界の新聞「101紙」の視点

読者登録規約
バックナンバー
powered by まぐまぐ!
サイト内検索
カレンダー
最近のブログ記事
カテゴリー
月毎アーカイブ
ホームページ作成 大阪

このページのトップへ