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アメリカの経済危機・不況に対する、期待と不安

【国内主要6紙の本日の社説】

2008年11月25日

(以下、掲載順は日々変更)

【東京新聞】 『平成の大合併 功罪を検証する時だ』
       『食育推進 地域自立への糸口に』

【日経新聞】 『新たな段階に突入した米金融危機』
       『実効性問われるAPEC合意』

【毎日新聞】 『税収大幅減 財政再建で踏みとどまれ』
       『新型インフルエンザ 国の危機管理体制が問われる』

【読売新聞】 『大学の地域貢献 ネットワーク構築が課題だ』
       『APEC声明 WTO交渉合意の誓約を守れ』

【朝日新聞】 『不況と温暖化―「緑の内需」の出番だ』

【産経新聞】 『APEC 危機克服へさらに努力を』
       『中間決算 逆風を体質強化の好機に』


独断と偏見はご容赦!【最近の社説の、ここに注目】

本日付
「朝日新聞」『不況と温暖化―「緑の内需」の出番だ』
「日経新聞」『新たな段階に突入した米金融危機』
の社説。


アメリカの経済危機・不況に対して、期待が持てるような話題と、不安が増大
するような話題が掲載されている。


朝日。
『米国のオバマ次期大統領は新たな発想で不況に挑もうとしている。
道路やダムをつくる従来型の公共事業ではなく、脱温暖化ビジネスを広げて
いくことで環境と経済の危機を同時に克服する、というのである。』

『太陽光や風力など再生可能エネルギーの拡大、食用ではない植物によるバイ
オ燃料の開発、家庭のコンセントから充電できるハイブリッド車の普及......。
エネルギー分野だけで10年間に1500億ドル(約15兆円)の国費を投じ
てグリーン内需を拡大し、500万人の雇用を生むと訴えてきた。』

『こうした脱温暖化への投資を他の分野へも広げれば、経済への波及効果も
さらに高まるだろう。』

『オバマ政権の米国がこの流れを加速させれば、遠からず、低炭素型の産業
構造が世界標準となろう。新たなビジネス環境の下で各国の企業が技術開発に
取り組み、炭素生産性の高い商品やサービスで競い合う時代がくる。』

『先進国はどこも経済が成熟し、成長のタネを見つけにくくなった。脱炭素
は経済の制約どころか、貴重なビジネスチャンスになるだろう。』


日経。
『米政府は23日、米国の最大手銀行であるシティグループの救済策を発表
した。同行が抱える3060億ドルの不良資産の大半を財務省などが事実上保証
するとともに、新たに200億ドルの公的資金を注入する。』

『米国を代表する金融機関の救済措置は、これまで政府が取ってきた金融安定
化策の不十分さを示しており、米国の金融安定化へ向けた道はなお険しいこと
を浮き彫りにした。』

『金融システムが安定しない限り米国経済の悪化は止まらない。米政府には
市場が安心できるような抜本的な安定化策を示す責務がある。』

『金融安定化措置を巡る米当局の対応が揺れたことへの不信感がシティの経営
不安につながった面もある。』

『今回のシティ救済は、米国の金融システムが抱える問題の大きさを改めて
示している。米金融安定化法に基づいて大手行に公的資金が注入されてはいる
が、そうした対応だけでは不十分なことがはっきりした。』

『ほかの金融機関も多かれ少なかれシティと同様の問題を抱えており、追加的
な公的資金の注入や、今回シティに適用したような不良債権の損失保証の拡大
は必至である。』

『いずれにせよ、危機のたびに対策を打ち出すようなやり方ではいつまでたっ
ても市場の不安感は収まらない。米政府は問題の大きさに十分対処できる包括
的な金融安定化策を早急に示すべきだ。』







悪いことばかりでもなく、良いことばかりでもない。
物事には、いろいろな側面があるものと思う。

だからこそ世に起こる事象を、様々な視点・価値観から見てみたい。

今日のこの社説など、その象徴といえよう。


【今日の雑感】

つい先ほど、NHKのお昼のニュースを観ていたのですが、関東地方のローカ
ルニュースで、
「公園のフェンスから飛び出ていた針金で、子供が顔に軽症を負った」
というものがありました。

ケガを追った子どもさんには、お見舞い申し上げます。
また一つ間違えば、針金が目にささったかもしれないことを考えると、本当に
危険なことだとも思います。

しかし。

これってローカル枠とはいえ、NHKテレビのニュースで報じるようなこと
なんでしょうか。

張り巡らされている有刺鉄線で腕を切ったり、公園のフェンスの設置の仕方が
甘く高いところから落っこちたりなど...。

このようなこと、私の子供時分には日常茶飯事だったと思います。

なんだか最近あまりにも、
「何で私たちのためにこうしてくれないんだ!?」
というような風潮が強いような気がします。

もちろん、管理責任を負うべき部署には、しっかりと責任を負ってもらいたい
ものだとは思います。

ただ、こうした風潮が、なんでも安易に人のせいにしてしまうという価値観に
つながっているようにも思えてなりません。

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