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「こどもの日」に考える

【国内主要6紙の本日の社説】

2010年5月5日

(以下、掲載順は日々変更)

【東京新聞】
『首相沖縄初訪問 今さら『県内移設』とは』
『日欧関係 新しい時代築けるか』
(詳しくはこちらへ)

【日経新聞】
『首相は在日米軍の役割を明確に説け』
『素原材料にも先物が必要だ』
(詳しくはこちらへ)

【毎日新聞】
『首相の沖縄訪問 今さら「県内移設」では』
『こどもの日 この笑顔を守るために』
(詳しくはこちらへ)

【読売新聞】
『首相沖縄訪問 遅すぎた方針転換と説得工作』
『金正日訪中 中国は北朝鮮に核放棄を迫れ』
(詳しくはこちらへ)

【朝日新聞】
『首相沖縄訪問 月末までに何ができるか』
『NPO税制 誰もが支えられる工夫を』
(詳しくはこちらへ)

【産経新聞】
『エネルギー計画 原発建設に国の意志示せ』
『首相沖縄訪問 もはや現行計画しかない』
(詳しくはこちらへ)


【中東メディア 最近の主な社説表題】


日本語で読む中東メディアより

『北キプロス大統領選挙結果がもたらすもの』(Milliyet紙)
『イノニューダヴトオール、歴史と再現』(Radikal紙)
『アラブ内相会議』(al-Quds al-Arabi紙)
『国民的決意もあって、チャハール・シャンベ・スーリーでの事件件数が減少』(Jam-e Jam紙)
『危険なチャハール・シャンベ・スーリーを防ぐためには』(Jam-e Jam紙)
『イラク議会選挙』(al-Hayat紙)
『「ペルシア湾」に新名称!?』(Mardomsalari紙)
『世界中から大使を召還するのだろうか?』(Milliyet紙)
『「犯罪防止法案」、3年間棚晒しに』(Jam-e Jam紙)


【世界主要紙 最近の主な社説表題】


世界日報さんのサイト世界の新聞は何を言っているか?より

ニューヨーク・タイムズ(米) 『アフガン撤退と軍事訓練』
ワシントン・ポスト(米) 『スーダンへの対応策』
デーリー・テレグラフ(英) 『大詰めの英総選挙』
ルモンド(仏) 『現実主義時代の中仏関係』
南ドイツ新聞(独) 『上海万博の虚像』
人民日報海外版(中国) 『羽ばたく中国』
人民日報(中国) 『国際紛争を平和的に解決する』
朝鮮日報 『北朝鮮問題の等式で中国が損する日』
フィナンシャル・タイムズ(英) 『中南米の経済的幸運』


【桐鳳オススメのニュースサイト】

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独断と偏見はご容赦!【最近の社説の、ここに注目】

こどもの日について書かれている社説を見てみる。


毎日紙の、児童虐待の話が胸を打つ。

その原因として、
『完全失業者350万人という社会の中で自らの存在価値を見いだせず、貧困と孤立に陥っている大人のなんと多いことか。バラバラになった家族が寄り集まった密室でストレスがか弱い子どもに向けられているのだ』
といったことを挙げている。

確かに今の世の中、生きてゆくことがラクだとは決して思わない。

しかし、子どもにその矛先を向けざるを得ないようなストレスを抱えるほど、ひどいものなのだろうか。

例えが極端になってしまうかもしれないが、戦中や終戦直後などのことを考えれば、今の生活など、天国のようなものではないかと思う。

東京紙で「共感」、赤旗で「子ども期」ということを挙げているが、そうした時代には、「共感」も「子ども期」もあったものではなかっただろう。

「車があって、遊びにも行けて、自分の時間もあって...」など、理想とする生活レベルが高く、しかし、そうした生活ができていない現実とのギャップ...。

批判を承知で書けば、今の世の中で「ストレス」と言われている多くのことが、単に「我慢が足りない・できない」だけことのような気がする。

子どもを育てる覚悟もないまま子どもを作ってしまうようなことも、言い換えれば「我慢することができなかった」ということになるかもしれない。

もしもケアが必要だとすれば、周囲にそうした人たちしかおらず、一人で全てを抱え込んでしまっている人...「我慢し続けてしまっている人」に対してだろう。


こうした問題について。
いつも「めざすべき基準」が、はっきりしていないように思う。

いつの、どの主張も、「悪くなった」「悪くなった」としか言わない。

たとえば、赤旗。

『まいにち家族で一緒に過ごす。そんな当たり前のことが、長時間労働などでできません』

『学校も競争原理がつよまり、じっくりゆっくり学ぶことが難しい。商業文化は子ども文化の形成を侵しています』

『休みを減らすことの人間形成上の弊害が考えられていません。しかもテスト対策偏重の勉強は子どもの知性をやせ細らせています』

などという具合に、「悪くなった」との主張が多くある。

しかし、戦中・終戦直後より今のほうが良くなっているとは思っていることだろうし、よもや戦前や、明治維新前が理想的だったというのでもあるまい。

ならば、赤旗の理想とする「一点」は、どの時代にあったのだろう。


もしも近代に入ってからの子どもの生活環境が悪化の一途をたどっているというのであれば、原点に回帰すべきだろう。

また、過去のある時期に理想とする状態があったとしたならば、その時期をモデルにすればよいだろう。

或いは、子どもの生活環境が、ずっと向上の一途をたどってきているとするならば、今の価値観を推進してゆけばいいだろう。

「昔に比べれば良くなったが、この点を改善すればもっと良くなる」
そんな主張になるのが、本当ではないだろうか。


その時々の大人たちの価値観を押し付けられて、かえって困っているのは子どもたちのほうではなかろうか。

「子どもはこうあるべきだ」
「これが正しいことなんだから、君たちはこうしなさい」
「な? こう思うよな? ほら、子どもたちもこう言ってるじゃないか」

そんな主張も少なくないように思う。


各社説の執筆者が、自分自身や周囲の子どもたちにどのように接しているのか、とても興味あるところだ。

意外と、産経紙の担当者が子どもと食卓を囲んでいなかったり、赤旗の担当者が子どもを中学受験のための進学塾に通わせたりしているかもしれない。


メルマガ誌上では、社説引用文による要約も掲載しております


今日の雑感

連休中は、日頃手付かずだった家のことなどで終わってしまいましたが、いい気分転換にはなりました。

今日からまた仕事という方も多いことと思います。
私もそうです。

また、頑張りましょう。


【本日、あなたが最も共感しなかった社説は?】


2010年5月5日













締切:2010年05月07日22時00分
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