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大学入試改革について

【国内主要6紙の本日の社説】

2009年1月18日

(以下、掲載順は日々変更)

【毎日新聞】
『大学入試改革 安易な「学力不問」の流れ止めよ』
『財政健全化 国民と共有できる目標を』
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【読売新聞】
『着実に社会保障税の準備を、超党派で取り組む時だ』
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【朝日新聞】
『かんぽの宿―筋通らぬ総務相の横やり』
『北朝鮮の核―オバマ新政権への期待』
(詳しくはこちらへ)

【産経新聞】
『春闘スタート 雇用維持に労使は決意を』
『航空事故と鳥 対策にさらなる知恵絞れ』
(詳しくはこちらへ)

【東京新聞】
『週のはじめに考える 結論急がず議論重ね』
(詳しくはこちらへ)

【日経新聞】
『社会保障改革と一体で消費増税議論を』
『「大学全入」が問う入試改革』
(詳しくはこちらへ)


独断と偏見はご容赦!【最近の社説の、ここに注目】

昨日付「産経新聞」『センター試験20年 思考力で選抜する工夫を』
本日付「日経新聞」『「大学全入」が問う入試改革』
    「毎日新聞」『大学入試改革 安易な「学力不問」の流れ止めよ』
の社説。


私は共通1次世代だが、大学には行かなかったので、試験については詳しくは知らない。

当時は、大学に行こうとする連中が、「『大卒』というレッテルを貼ってもらいに行く」だけのように見えて、なんとなく反感を持っていた。

そんな試験でその人間の真の能力がわかるものなのか、とも思っていた。


産経は、『記述式や小論文で力が試せる2次試験』など『確かな知識に基づき論理的に考え』『その実力を適正にとらえる選抜方法を練』るよう提言している。

他2紙は、どちらかというと基礎学力の低下を憂えているという内容だろうか。

産経の主旨には共感する。
しかし、大勢の受験者を対象にする試験であるため、記述式や小論文では、採点などに多大な労力を要するものと思われる。

理想としては良いと思うが、現実的にはどうなのだろう。

また、『大学入試は小中高校の教育への影響が大きい』の一節も、そのとおりだと思う。

「大学入試がこうだから、高校はこう。中学はこう。だから小学生のうちに...」ということになるだろう。


「大学全入時代」といわれている。
実際、ほとんど無試験で行ける大学もあるようだ。

それだからこそ、「大学のランクづけ」のようなものが加熱するのかもしれない。

「東大卒なら本当に難しい試験をクリアしているだろうが、某大学は試験なんか無いも等しいから、出身者もその程度」
そんな目で見る、企業の採用担当者も多くなるかもしれない。

だから、難関大学の人気がより高まる。

その結果、比較的容易に入学できるような大学は人気がなくなり、生徒を集めるために更に簡単に入学できるようにする...。

また、難関大に入学させるために難関高、難関中を目指し、塾通いなど教育におカネをかけるようになる。

そのため、経済力と学歴の相関関係が更に高まる...。

...以上、様々な意味において、悪循環にならないだろうか。


受験生やその親が振り回されてしまう危険性もあるが、大学入試制度を見直す機会ではあるかもしれない。


【今日の雑感】

二昔(ふたむかし)程前の或る若者の話...。

彼は大志を抱いていた。
しかしその発露となった切掛けは、
学歴というレッテルを貼付して貰わんとする者たちへの細(ささ)やかな批判、及び抵抗。
平凡さの中に於いての優劣では敵わぬとのある種の逃避、そして諦(あきら)め。
そこに確たる才を見出した訳ではなく、あれもこれも嫌(いや)との消去法により生じた処世。
更には、頂(いただき)に到達するに、より安易と思われた道。

彼は結局、頂に至る山中に於ける幾多の道、悉(ことごと)くに挫折し、というより早々に見切り、他に頂に到達可能な道はあるまいかと、その山中を放浪し続けることとなってしまった。
そして、過去に自らが対比し意識した、平凡さの中に幸福を見出す術(すべ)を持つ人々よりも結果、遙か低層を徘徊することと相成った...。


これから夢に邁進せんとする者たちよ。
夢に向かい歩み出した後に、躊躇する必要も失敗を憂う必要も、全くない。
しかし、一歩踏み出す前に一度は自問すべきではあろう。
決意したその道は、如何なる過程に於いて歩むべしとの結論に至ったものなのか。
また、その道を歩むことそれ自体が夢なのか、或いは名声を得ることのみが目的なのか。
仮に名声のみが目的であるとするならば、そこに至る多様に過ぎる道全てを試行出来ぬままに、人生は終わりを告げることとなるであろう。

そして現に今、大志の道に迷いし者たちよ。
現在立脚したるその場が例え不本意なものであろうとも、眼前に在る労働、遊興、そして休息、全てに於いて全力を尽くすべきではあるまいか。
さすれば荊(いばら)の陰に、これまで見えざりし道があったのだということに気付くやも知れぬ。


【本日、あなたが最も共感しなかった社説は?】


2009年1月18日
























締切:2009年01月19日18時00分

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