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明治・法政は不適格大学?

2015年3月3日(火)14時現在の各紙サイトより

国内主要紙一面トップ記事、及び社説・主張

*一部記事が有料なものや、無料会員登録が必要なものもあります。

【朝日新聞】
「朝刊一面トップ」
『「体によい」食品に指針 第3の表示制度、今夏にも発売』
「社説」
『ロシアの暗殺 政治が深める暴力の闇』
『汚染水と東電 非公表では信頼損なう』

【産経新聞】
「朝刊一面トップ」
『釜石・花園など12会場 2019年ラグビーW杯開催地決定 仙台・京都・長崎は落選』
「主張」
『朴大統領演説 関係改善望むなら行動を』
『「仰天」大学 役割問い直し質向上図れ』

【東京新聞】
「朝刊一面トップ」
『川崎中1殺害 18歳少年が反省供述  「取り返しつかぬことを」』
「社説」
『北ミサイル発射 緊張の長期化に備えよ』
『温暖化交渉 原発依存は通用しない』

【日経新聞】
「朝刊一面トップ」
『シャープ、資本支援要請 主力2行に1500億円規模』
「社説」
『TPP決着へ米政権と議会は調整急げ』
『ロシアに漂う閉塞感を憂う』

【毎日新聞】
「朝刊一面トップ」
『福島原発事故 営業賠償終了先送り 国、東電 地元の反発受け』
「社説」
『就活スタート やっぱり自分を磨こう』
『ノバルティス処分 製薬業界は悪弊改めよ』

【読売新聞】
「朝刊一面トップ」
『群馬大病院 腹腔鏡死亡「全例で過失」 8人術後死 きょう最終報告』
「社説」
『川崎・中1殺害 少年法の在り方も議論したい』
『朴大統領演説 硬直した対日姿勢が続くのか』


きょうの注目記事

本日付「産経新聞」『「仰天」大学 役割問い直し質向上図れ』の主張を見て
みます。

『これでも「大学」を名乗れるのか。文部科学省の調査で、中学程度の講義
内容でも単位が与えられるなど、驚くような大学が次々と浮かんだ。』

『地域の高等教育を担う期待を裏切ることのないよう、その使命・役割を再認識
してほしい。』

『文科省は新設大学・学部などを対象に、設置許可後に教育内容や教員体制
などが適切に運営されているかどうかを調べる「設置計画履行状況調査」を
行っている。』

『平成26年度は調査対象の大学・短大、大学院502校のうち半数の253校
で問題が見つかり、改善や是正を求めた。』

『教育内容に関しては、英語の授業ではbe動詞などの英文法、物理・化学・
生物の授業で元素記号といった、極めて初歩的な学習内容となっている例が
あった。』

『入試では、募集要項に「可能な限り受け入れる」と書くなど、適切な選抜が
行われているのか疑わしいものもあった。定年を超えた教員が多く配置される
など、教員の年齢構成の問題もあった。』

『大学の名に値しない授業、学力不問の入試などは、一部の大学だけの問題で
はない。設置認可の規制緩和により、四年制大学の数は平成3年以前と比べて
1・5倍の約800に上る。競争を促し、教育内容を高める狙いだったのに、
質低下の懸念は増すばかりだ。』

『補助金など多額の税金が使われていることを考えても、文科省と大学には、
高等教育の場にふさわしい教育を行う責務がある。』

『18歳人口は今は横ばいだが、東京五輪のある2020年以降に大きく落ち
込み、大学はさらに生き残りが難しい時代を迎える。少子時代の大学の役割を
もう一度見直し、早急に改革の手を打たなければならない。』

『「大学淘汰(とうた)」の時代といっても地域の教育、研究拠点としての
大学への期待は高い。定員割れする大学がある一方で、高い教養や英語力を
身につけるなど教育方針を明確にし、人気を高めている大学はある。カギと
なるのは研究、教育内容の充実である。』

『地方創生で企業と連携した研究、社会人が学ぶ生涯学習の場など、望まれる
大学の機能はさらに変わっていこう。従来の大学像にとらわれない発想も必要だ。』

『どんな人材が必要か。地域のニーズを的確に捉え、魅力ある大学を取り戻して
ほしい。』


文科省サイトの「設置計画履行状況等調査の結果等について(平成26年度)」

リンク先下部から、「問題あり」とされた大学名が記されたPDFファイルを
見ることができます。

失礼ながら「あまり聞かないなぁ」という大学が多いのですが、中には明治
大学や法政大学、近畿大学といった有名大学も含まれています。
(大学全体ではなく一部の学部・学科ではありますが)

2021年度から、大学入試制度も変わるようです。
子どもたちにとって、より良い教育環境が整うことを、切に望みます。


編集後記

前回、このコーナーで上村遼太くん殺害の主犯格とされる18歳少年の父親が
「息子は殺害とは無関係」とコメントしたことについて書きました。

そして、本人が認める供述を始めたことを受け、父親はどう弁解するのかと
書いたのですが、その父親が新たに、
「今はまだ言葉が見つかりません。自分の知っていることは全て話をして、
真摯(しんし)に捜査に協力してほしいと伝えたいです。」
と、コメントしました。

大学の在り方や少年犯罪。
子どもの教育について考えさせられることが多くある、今日この頃です。

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