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産経紙から見る「3・5島返還」論

【国内主要6紙の本日の社説】

2009年4月27日

(以下、掲載順は日々変更)

【毎日新聞】
『豚インフルエンザ 冷静に十分な警戒を』
『自転車3人乗り 街づくり見直す契機に』
(詳しくはこちらへ)

【読売新聞】
『豚インフル まず感染状況の把握が肝要だ』
『グーグル図書館 活字文化とどう共存するか』
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【朝日新聞】
『入札改革 「指名」方式からの決別を』
『先端研究基金 厚い土台づくりに生かせ』
(詳しくはこちらへ)

【産経新聞】
『北方領土 首相に4島返還貫く責務』
『豚インフル 正しい情報で沈着対応を』
(詳しくはこちらへ)

【東京新聞】
『G7 『新たな成長』をいかに』
『名古屋市長選 個性の勝利かすむ政党』
(詳しくはこちらへ)

【日経新聞】
『豚インフル対策は国際的連携で迅速に』
『景気回復へ油断せず行動を』
(詳しくはこちらへ)


独断と偏見はご容赦!【最近の社説の、ここに注目】

27日付「産経新聞」
『北方領土 首相に4島返還貫く責務』の社説。


「3・5島返還」論について。

先日弊誌でも、
『この件について、価値観の異なる他紙社説も読んでみたかったのだが、今日現在、取り上げられていない。
「毎日新聞のインタビュー」による発言だからだろうか。』
と、書いた。

また、読者の方からも、メールをいただいた。

今日は、産経新聞の主張である。
内容については、想像通りといったところか。


北方領土の返還については、様々な見方、考え方がある。

『4島の「一括返還」という基本方針』の他、今回問題となっている「3・5島返還」論や、面積等分案、或いは二島先行返還というものもあった。

また、上記の読者の方も、
『既に返還は無理なのでは?』
『ロシア、日本の経済特区にして、人、物品などの行き来を自由にする。
海底資源の開発を日本も行える様にする。』
ということをおっしゃっている。

中には、「四島が日本の領土であるという根拠はない」とまで言う人もいるようだ。

『4島の「一括返還」という基本方針』は、何を根拠にしているのか。

谷内氏の発言が注目されている今、改めて提示し直す必要もあるのではなかろうか。


社説に、
『北海道の高橋はるみ知事は記者会見で同発言について「現実的な解決の方向性を望む声がないわけではない」と語り、北方四島「分割論」に理解を示した』
との一節があるが、個人的にはこれに近い部分もある。

また、外交について以前から、「女性を口説く」という不謹慎なたとえを用いてもきた。

しかし、産経社説には、
『領土交渉は、商談ではない。ソ連が戦後の混乱に乗じて不法占拠した日本固有の領土をロシアから取り戻そうという真剣勝負である』
との一節がある。

『商談ではない。(中略)真剣勝負である』
このあたりに、産経紙のスタンスがよく表れていると思う。

北方領土問題に限らず、対中・対韓、対北など、産経紙の姿勢が凝縮された一節ではなかろうか。

『「損得勘定」ではない。「戦い」だ』
そう置き換えてしまうのは、穿った見方に過ぎるだろうか。


今日の雑感

例えば、男性がある女性をなんとか「モノにしたい」と思ったとします。

しかし、いきなり「ヤラセロ」などと言って迫ることはしません。
いきなりこんなことを言われて「ハイドウゾ」という女性などいない、ということを知っているからです。

そこで、最終的な目的は全く違う所にあるにも関わらず、「飲みに行こうよ」とか「ドライブしよう」とか言って誘ったりして、事前に綿密にデートコースを計画したりするわけです。

もちろんそこには、恥ずかしさや、失敗したときの言い訳などといった違う理由もあるのでしょうが、どちらにしろ本懐を遂げるための様々な策を講ずるわけです。

しかし男でも女でも、「これ」以外のことについては、不思議とこのような考え方をしないように思います。

例えば、ある目的を遂げたいとする。
しかし、それを叶えるためにはどうしたらよいか、と、そこにたどり着くまでの手順をことこまかに考えることはせずに、いきなり相手に感情をぶつけようとする。

相手とケンカをしたいのならそれでもよいのでしょうが、相手を納得させた上で目的を達したいと思うのであれば、「女をモノにしようとするときの男」の姿勢を見習ってみるのもいいかもしれません。


私はよく、相手によっては、外交においてもそういう姿勢が必要なのではなかろうか、と書いてきました。

産経新聞には怒られそうですが。


【本日、あなたが最も共感しなかった社説は?】


2009年4月27日




























締切:2009年04月28日22時00分

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