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デフレ退治について

【国内主要6紙の本日の社説】

2010年1月3日

(以下、掲載順は日々変更)

【東京新聞】
『年のはじめに考える 変わる高校・大学入試』
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【日経新聞】
『外向いて行動する日本にこそ価値あり』
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【毎日新聞】
『2010再建の年 マニフェストの深化を』
(詳しくはこちらへ)

【読売新聞】
『日本経済再生 デフレ退治に全力投球せよ』
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【朝日新聞】
『地球文明 低リスク型へかじ切る年に』
(詳しくはこちらへ)

【産経新聞】
『日本経済 「脱デフレ元年」めざせ』
(詳しくはこちらへ)


【中東メディア 最近の主な社説表題】


日本語で読む中東メディアより

『アンカラから南東アナトリアを覆う、濃く厚い霧』(Radikal紙)
『Blut(血=エスニシティ) と Boden(地=領土)』(Cumhuriyet紙)
『政党への解党命令は合法か』(Radikal紙)
『トルコの抱える新たな問題=左派』(Radikal紙)
『入植を続行するイスラエルと米国の対応』(al-Hayat紙)
『ワールドカップ最終予選から生じたアルジェリアとエジプトの争いの正体』
(al-Quds al-Arabi紙)
『イエメン、ホースィー派とサウジの戦争』(al-Quds al-Arabi紙)


【世界主要紙 最近の主な社説表題】


世界日報さんのサイト世界の新聞は何を言っているか?より

ニューヨーク・タイムズ(米) 『カンボジアとウイグル族難民』
ワシントン・ポスト(米) 『自由の闘士を弾圧する中国』
ガーディアン(英) 『ついに英選挙でもテレビ討論』
ルモンド(仏) 『バチカンとナチズム』
ベルリーナー・ツァイトゥング(独) 『ロシアの人権は厄介な存在』
ストレーツ・タイムズ(シンガポール) 『鳩山首相の評価、拙速は避けよ』
人民日報(中国) 『ネットユーザーとの良い関係』
中央日報(韓国) 『日本はガム程度の金で韓国人を辱めるのか』
フィナンシャル・タイムズ(英) 『リスボン条約後のEU』


【桐鳳オススメのニュースサイト】

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独断と偏見はご容赦!【最近の社説の、ここに注目】

3日付「読売新聞」
『日本経済再生 デフレ退治に全力投球せよ』の社説。


デフレについては他紙社説でも取り上げているが、読売紙に注目したのは、以下の一節があったためである。

『とりわけ最近は、(中略) "格安戦線"が急拡大している。』

『消費者はできるだけ安く買いたいと考え、企業は売り上げ回復のため値下げする。それぞれにとっては合理的な行動が、デフレを悪化させる要因となる。』

『物価は安くなっても、それ以上に給料が下がり、リストラや倒産で多くの人が職を失う......。そんな「デフレスパイラル」が起き始めていないか、警戒が必要だ。』

『鳩山政権は、家計重視を掲げているが、企業を力づける政策は、あまりに手薄だ。』

『企業にも問題はある。いざなぎ景気を超えた長期好況で企業は巨額の利益を得たが、従業員への配分を抑えたため、消費は盛り上がりを欠いた。労働分配率を高め、内需の成長を後押しすれば、企業にもプラスになろう。』


まず、『"格安戦線"』について。

『消費者はできるだけ安く買いたいと考え、企業は売り上げ回復のため値下げする。それぞれにとっては合理的な行動が、デフレを悪化させる要因となる』
との一節には、共感する。

消費者ができるだけ安く買いたいと思う心理は、当然のことだろう。

私自身、何かを買おうとする際、ネットなどを通じて「できるだけ安く」「(ポイントなど)できるだけ有利に」買おうとしてしまう。

「デフレを悪化させないよう、できるだけ高く買いましょう」などと啓発したところで、誰も聞いてはくれないだろう。

また、各社一斉に「値下げ競争はやめよう」とするのも難しいだろう。

『「デフレスパイラル」が起き始めていないか、警戒が必要だ』との一文があるが、「デフレスパイラル」はもう起きているという感がある。


デフレの要因について、読売紙では、
『デフレには、需要不足、金融収縮、通貨高の3大原因があり、今回は日本経済全体で35兆円もある需要不足が主因と見られる』
と、見ている。

そして、そのための対策の一つとして、『企業を力づける政策』ということを挙げている。

しかし、企業が利益を得れば、本当にそこで働く従業員も潤うことになるのだろうか。

『企業にも問題はある。いざなぎ景気を超えた長期好況で企業は巨額の利益を得たが、従業員への配分を抑えたため、消費は盛り上がりを欠いた』
との一節もある。

企業を優遇しても会社が儲かるだけで従業員には無関係とは、個人的にも痛感しているところだ。

『長期好況で(中略)巨額の利益を得たが、従業員への配分を抑えた』企業など、つぶれてしまえばいいくらいに思ってしまうが、そうなってしまったら、そこで働く従業員は困るだろうし、景気が上向くことにもならないだろう。

せめて、私腹を肥やしたエラい方々だけは、何とかならないものかと思ってしまう。


メルマガ誌上では、社説引用文による要約も掲載しております


今日の雑感

前回の注目社説コーナーで私が書いた一節に、
『これだけ頑張っているんだから、万が一のときのためのセーフティネットは、しっかりしたものであってもらいたいものと思う』
というのがありました。

この文章。
『"私が"これだけ頑張っているんだから』
と、読めてしまうことに、配信後気づきました。

実際には、
「世の中の頑張っている人たちに万が一のことがあったときのための...」
という意味で書くつもりでした。

特に指摘があったというわけではないのですが、ちょっと気になりましたので、訂正させていただきます。


ところで以前、新聞記事で読んだ、生活保護についての話です。

30代の男性。
東京で仕事がなくなり、関東圏内某市の実家に「連れ戻された」そうです。

しかし、実家での生活に苦痛を感じ、再び上京。
やはり仕事がないため、生活保護を受けたそうです。

こういう事情でも、生活保護って受給できるんですね。

個人的にはもっと、本当に行くところのない人、個人の努力・環境ではどうにもならない人などのために、使ってほしいと思うのですが。


【本日、あなたが最も共感しなかった社説は?】


2010年1月3日







締切:2010年01月05日22時00分
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