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放鳥トキの死について

【国内主要6紙の本日の社説】

2008年12月22日

(以下、掲載順は日々変更)

【毎日新聞】
『自治体財政 雇用の安全網の一端を担え』
『通り魔続発 心の栄養失調が凶行へ』
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【読売新聞】
『米自動車支援 破綻はひとまず回避したが』
『テスト結果公表 学力向上に正面から取り組め』
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【朝日新聞】
『増税への道筋―社会保障の中身を語れ』
『配偶者への暴力―加害者の更生に本腰を』
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【産経新聞】
『放鳥トキの死 野生復帰に非情さも必要』
『大学の資産運用 失敗して困るのは学生だ』
(詳しくはこちらへ)

【東京新聞】
『週のはじめに考える 『笑進笑明』の年の瀬に』
(詳しくはこちらへ)

【日経新聞】
『交渉挫折は保護主義への非常警報だ』
『ビッグ3は痛みを伴う決断を』
(詳しくはこちらへ)


独断と偏見はご容赦!【最近の社説の、ここに注目】

本日付「産経新聞」
『放鳥トキの死 野生復帰に非情さも必要』の社説。


以下、以前にも書いたことがあるが、個人的な本音として、絶滅危惧種などをことさら手厚く保護するというのはどうかと思う部分がある。

確かに、ある種の生物が絶滅してしまうことは悲しいし、取り返しのつかないことだろう。

人類などが故意に減らしているとするならば、それを防ぐ必要があることは言うまでもない。

しかし、自然にまかせた上で滅んでしまうのは、現在の環境に適応できないからであり、それはある程度仕方ない部分もあるような気がする。

もちろん、人類も含めての話だ。

ただ、「生態系」としてそれを維持し続ける努力をするということ自体は、必要なものであると考える。

『今のトキに必要なのは「個体」の生命維持だけでなく、生態系の一員として生きていける「種」としてのトキの存続である』
の一節には、共感する。

トキの死骸の映像を観ると、確かに胸が痛む。
しかし、その死は、決してムダなものではないはずだ。

『知事と市長は、放鳥トキへの「温かい対応」を望んでいる』とあるが、温かい対応は「生態系の一員としてのその種」に向けられるべきであって、「個体」に向けられるものではないと思う。


【今日の雑感】

個人的には、人類もいずれ滅ぶと思っております。
そして今、既にその兆候が現れつつあるようにも感じます。

温暖化だとか人心の荒廃だとか、そういったわかりやすい単純なものではなく、そうしたことを全て統合した、目に見えない価値観のようなものがそれであるような気がしてなりません。


公の場に現れたらその存在を認めざるを得ないのだが、それを公の場に放ってしまうと、人類が自分で自分の首を絞めてしまうことになる...。

だから、それに気付いた遠い祖先があえてそれを地中深くに封印した...。

しかし、そんな祖先の忠告を忘れ、或いは無視し、現代の人々がその封印を解くことこそ人類の幸せにつながるものだと信じてそれを世に解き放ち、世の人々もそれを歓迎している...。

そんな「何か」が今、目に見えない価値観という形で世の中を覆いだしている...。

そんなイメージを勝手に抱いております。


ところで、人類が絶滅の危機に瀕するとき。
トキに対する人間のような存在があるのかどうか、個人的に興味があります。

その存在は、人類を「種」として存続させようと努力するのでしょうか。
はたまた、絶滅を促すような存在であるのでしょうか。


【本日、あなたが最も共感しなかった社説は?】


2008年12月22日












締切:2008年12月23日18時00分
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